三井住友カード

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東京本社が入居する汐留ビルディング
三菱グループが開発した物件である)
2007年に新橋愛宕山近く)の社屋から移転

三井住友カード株式会社(みついすみともカード、英表記:Sumitomo Mitsui Card Company, Limited、略称:SMCC[1])は、株式会社三井住友フィナンシャルグループに属する企業で、クレジットカード事業などを行う株式会社住友グループ広報委員会にも参加する企業である。

概要

クレジットカードに関しては、Barclaysに次いで米国以外の企業で2番目にVisa(当時・BANK AMERICARD)と提携し、日本で初めてVISAカードを発行している。なお、1989年にはMasterCardブランド、2007年(平成19年)には銀聯ブランドのクレジットカードの発行も開始している。

独自の信用情報(スコアリングシステム)については、フェア・アイザック社が開発したスコアリングを導入している。

非接触決済に関しては、2005年平成17年)に株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモと提携し、同社のiDを採用した「三井住友カードiD」を開始している。同様にiDと楽天EdyWAON等複数の電子マネーを対応できるように推進活動を行っている。ポストペイではJCBが運営しているQUICPayとの提携も積極的である。

加盟店に関しては、VISA、MasterCard、銀聯、iD、株式会社スルッとKANSAIPiTaPa日本デビットカード推進協議会J-Debitなどを開拓している。

NTTドコモが発行するdカード(旧:DCMXカード、VISA/Master)、株式会社ゆうちょ銀行が発行するJP BANK VISA/Masterカードの与信管理(審査)およびプロセシングなどのインフラ業務を受託している。また、住商カードソニーファイナンスインターナショナルeLIOカードへVISAのライセンス供与を行っている。

2012年(平成24年)9月に三井住友カードがトランザクション・メディア・ネットワークスに出資。シンクライアント型決済端末の導入の推進を発表。NFCの全規格に対応することになった[2]

沿革

クレジットカード

プロパーカード

三井住友カードは、ブランド別に三井住友VISAカード三井住友MasterCard及び三井住友銀聯カードの3種類のクレジットカードを発行している。

三井住友VISAカード

三井住友VISAカードは、同社が主力とするクレジットカードであり、提携カードに於いてもVISAブランドのみのものも多い。プロパーカードの大まかなラインナップは次の通りである。

  • 三井住友VISAプラチナカード[13]
  • 三井住友VISAゴールドカード
  • 三井住友VISAプライムゴールドカード[14]
  • 三井住友VISAヤングゴールドカード20s
  • 三井住友VISAエグゼクティブカード
  • 三井住友VISAクラシックカードA
  • 三井住友VISAクラシックカードA(学生) - 学生専用
  • 三井住友VISAクラシックカード
  • 三井住友VISAクラシックカード(学生) - 学生専用

上記のほか、女性専用の「三井住友VISAアミティエカード」を発行している。グレードとしては、「三井住友VISAクラシックカードA」に相当する。なお、学生専用として「三井住友VISAアミティエカード(学生)」も発行している。

三井住友MasterCard

三井住友MasterCard(三井住友マスターカード)は、三井住友VISAカードに比べると積極的な宣伝は行われておらず、一部の提携カードではマスターカードが他社発行(DCUC等他銀行系や信販・流通などのノンバンク系)だったり、元から設定されていないこともある。

ラインナップは、三井住友VISAカードと同様である。[15]

三井住友銀聯カード

三井住友銀聯カードは、中国銀聯ブランドとしては日本で最初に発行されたカードである。

ラインナップは、三井住友銀聯カードと三井住友銀聯プラチナカード[16]がある。

三井住友銀聯カードは年会費は無料であるが、入会時と5年毎の更新時にそれぞれ手数料がかかる。一方、三井住友銀聯プラチナカードは年会費・カード発行手数料ともに無料である。

提携カード

参照: 提携カード

クレジットカードのサービス

SMCCローンカード

2006年(平成18年)から新規展開を開始したローンカード商品群。 約定日返済(請求日に口座引落される)を継続することによって、貸付金利が段階的に引き下げられる金利逓減型という特徴を持つ。

エブリ

『エブリ』は、プロパーカードの内「キャッシングリボ」の利用を前面に押し出したカードである。
同社では「ローンカード」という名称とカテゴリーを扱う最初の商品であったが、キャッシング利用枠の範囲内でショッピング利用枠も有しており、VISA及びiDの加盟店でショッピング利用する事が可能である。ただし「マイ・ペイすリボ」が適用され、全額リボ払いとなる。 約定日返済を継続することによって、貸付金利が段階的に5%まで優遇される。

類似の商品として、ジェーシービー2004年(平成16年)から「Arubara<タイプL>」という利用可能枠が全てキャッシングリボ(カードローン)に割当られる商品を募集していた。

ゴールドローン

20歳以上55歳未満の安定収入のある者(学生除く)を申込対象としたローンカードである。エブリと異なり、カードショッピング機能は付帯されていない。
また、利用代金(貸付金)引落口座への振込融資に特化することで(カードを発行しないことで)カード盗難時など第三者によるATMでの不正引き出しによるリスクを排し、上限金利も0.6%引き下げた<振込型>の「ゴールドローン カードレス」もある。

審査によって700万円までの利用可能枠が設定され、利用可能枠コースに応じて貸付利率が年9.8%・年7.8%・年4.5%・年3.5%となる。約定日返済実績に応じて貸付金利が段階的に1.2%まで優遇される。

非接触決済

三井住友カードiD

三井住友カードiD(ケータイ型)

携帯電話おサイフケータイ)を利用するサービスである。NTTドコモのおサイフケータイのみ対応する。三井住友VISAカード及び三井住友MasterCard(それぞれ一部を除く)の会員が利用する事ができる(三井住友銀聯カードの会員は利用する事ができない)。また、SMCCローンカード「エブリ」の会員も利用する事ができる。なお、提携カード及び法人カードは一部対応していないものもある。

ファミリーマートローソンセブン-イレブンといったコンビニエンスストアなどで、小額の買い物などに適している。その他にタクシーファミリーレストランなどおサイフケータイの利用可能箇所はSuicaEdyよりも多い。

対応するおサイフケータイについては「iD (クレジット決済サービス)#iDに対応したおサイフケータイ」の項目を参照のこと。

シーモと呼ばれるコカ・コーラ製の自動販売機ではレシートが出ないので携帯電話のメモ機能で使用金額を記録するか、トラブルがあった時の為に自販機番号を記録、もしくは写真を撮っていた方がいい。

三井住友カードiD(専用カード)

iD機能を搭載した専用の単体Felicaカードを利用するサービスである。こちらも三井住友VISAカード及び三井住友MasterCard(それぞれ一部を除く)の会員が利用する事ができる(三井住友銀聯カードの会員は利用する事ができない)。また、SMCCローンカード「エブリ」の会員も利用する事が出来る。なお、提携カード及び法人カードは一部対応していないものもある。尚ANAカードに関しては他の専用カードと異なったデザインになっている。

三井住友カードiD(一体型)

iD機能を搭載したFelica一体型クレジットカード(三井住友VISAカード又は|三井住友MasterCard)を利用するサービスである。ローンカード「エブリ」もiD一体型である。なお、一部の提携カード(TuoカードVISA、TDカードなど)にiD一体型であるものもある。 現在は基本的にはプロパーカードの全てにiDが導入されており、カード発行と同時に当一体型iDを入手できる。 そのためiDが不要な場合はカード会員が自ら三井住友カードに申し入れ、Felica無しのカードを発行してもらう必要がある。

楽天Edy

提携カードのANAカードと、ゆうちょ銀行がSMCCへ業務委託の上発行しているJP BANKカード(どちらもVISA/Master)には、提携先の意向によりビットワレット社の電子マネー楽天Edyが搭載されている。ただし、クレジットでのバリューチャージ(入金)ではワールドプレゼントポイントなどの付与対象外である。

三井住友カードWAON

2008年(平成20年)にイオンリテール株式会社と提携し、クレジットカードのリンク(紐付け)によるオートチャージに対応した電子マネーWAONカード(単体)である。
申込可能なカードの種別がプロパー系に限定されている。VJAグループおよびゆうちょ銀行(JP BANK VISA/Masterカード)においても発行されている。クレジットでのマネーチャージ(入金)ではワールドプレゼントポイントなどは付与対象外である。

ICカード乗車券

三井住友VISAカード及び三井住友MasterCard(それぞれ一部を除く)の会員は、追加カードとしてPiTaPaカードを申し込む事ができる(三井住友銀聯カードの会員は申し込む事ができない)。

提携カードに於いては、カードによって東日本旅客鉄道株式会社のSuica、株式会社パスモPASMO(オートチャージに対応する)、株式会社スルッとKANSAIのPiTaPa又は株式会社ニモカのnimoca(オートチャージに対応する)のいずれかに対応するものを発行している。これについては次表の通りである。

カードの名称 提携先 乗車券 リンク
ANA VISA Suicaカード 全日本空輸及び東日本旅客鉄道 Suica [4]
SMBC CARD Suica 三井住友銀行及び東日本旅客鉄道 [5]
パスタウンPASMOカード パスモ PASMO [6]
Pastownカード
相鉄カード 相模鉄道 [7]
京王パスポートVISAカード 京王パスポートクラブ [8]
京王プラザエグゼクティブカード 京王プラザホテル [9]
STACIA PiTaPa VISAカード 阪急阪神カード PiTaPa [10]
STACIA PiTaPa VISAカードS 阪急阪神カード及びステーションファイナンス [11]
ペルソナSTACIA PiTaPa VISAカード ペルソナ及び阪急阪神カード [12]
OSAKA PiTaPa 大阪メトロサービス [13]
京都ぷらすOSAKA PiTaPa [14]
KOBE PiTaPa KOBEカード協議会 [15]
KANKU CLUBカード 関西国際空港 [16]
minapitaカード 南海電気鉄道 [17]
KIPS-三井住友カード 近畿日本鉄道 [18]
ANAカード 全日本空輸 [19]
はぴeVISAカード 関西電力 [20]
nimoca三井住友VISAカード ニモカ nimoca [21]

※ ANA VISA SuicaカードはPiTaPaも申し込み可能である。 ※ SMBC CARD Suicaは2018年3月1日以降、SMBCデビット(Visaデビット)一体型キャッシュカードの取扱を開始したことによりSMBCファーストパックの三井住友銀行店頭での新規受付が停止されたため、新規発行はできない。

  • 電子マネーへのチャージ(楽天EdyやWAON)はワールドプレゼントの対象外だが、ANA VisaSuicaカードに関しては登録したクレジットカードでチャージしたものに限りオートチャージやモバイルSuicaもワールドプレゼントの付与の対象になる。


ギフトカード

全国50万店以上で利用可能な全国共通商品券「三井住友カードVJAギフトカード」と、提携旅行会社で利用可能な「VJAトラベルギフトカード」、および横浜中華街で利用可能な「横浜中華街専用ギフトカード」の3種類のギフトカードを取り扱っている[22]。 なお、三井住友カードVJAギフトカードおよびVJAトラベルギフトカードは、2011年(平成23年)1月従来のVISAギフトカードおよびVISAトラベルギフトカードをそれぞれリニューアルし、名称およびデザインが刷新した[23](発行済みのVISAギフトカードおよびVISAトラベルギフトカードは従来通り利用可能)。

  • 三井住友カードVJAギフトカード
    全国50万店以上のVJAギフトカード取扱店で利用可能な全国共通商品券。1,000円券と5,000円券があり、自由な組み合わせにより希望の金額のセットとして購入できる。インターネットおよび電話での注文のほか、販売店での店頭販売も行われている[24]
  • VJAトラベルギフトカード
    提携旅行会社で利用可能な旅行代金専用商品券。5,000円券と10,000円券があり、自由な組み合わせにより希望の金額のセットとして購入できる。インターネットおよび電話での注文が可能。[25]
  • 横浜中華街専用ギフトカード
    横浜中華街の有名料理店などで利用可能な専用商品券。発売は1,000円券のみで、VJAトラベルギフトカード同様インターネットおよび電話での注文が可能。2007年(平成19年)11月1日より従来のVISAギフトカード「中華街専用券」をリニューアルし名称およびデザインが変更された。発行済みのVISAギフトカード「中華街専用券」は現在でも利用可能だが、リニューアルに伴い500円券の新規発行は終了した。[26]

CM提供番組

現在

この他、『三井住友VISA太平洋マスターズ』(TBS系列)の大会主催者でありスポンサーでもある(前身の「住友VISA太平洋クラブマスターズ」時代より)。

過去

CM出演者

現在

過去

加盟する信用情報機関

  • 全国銀行個人信用情報センターは2009年に脱退した。

関連会社

  • 株式会社エスシー・カードビジネス
  • 株式会社エスシーデータサービス
  • 日本カードシステム株式会社
  • 日本カードビジネスサポート株式会社 - 100%子会社だが、2008年(平成20年)7月に解散決議[19]

脚注

  1. ウェブサイトドメイン名 (smbc-card.com) からSMBCカードと呼ばれる事もあるが、2006年(平成18年)以降SMCCが株式会社三井住友銀行(SMBC)と提携し発行するクレジットカードの名称が「SMBC CARD」であるため、注意。
  2. ニュースリリース 2012年9月3日
  3. さくらカード・住友クレジットサービスのクレジットカード事業再編について” (日本語). . 2008-10-6閲覧.
  4. さくらカード・住友クレジットサービスのクレジットカード事業再編について” (日本語). . 2008-10-6閲覧.
  5. 三井住友銀行「経営健全化計画」の履行状況に関する報告書(平成13年8月)旧さくら銀行分 業務再構築への進捗状況” (日本語). . 2013-8-9閲覧.
  6. 三井住友銀行「経営健全化計画」の履行状況に関する報告書(平成13年8月)旧住友銀行分 業務再構築への進捗状況” (日本語). . 2013-8-9閲覧.
  7. 同行は、2003年(平成15年)3月17日に株式会社わかしお銀行(現・株式会社三井住友銀行)に吸収合併されて法人格は消滅(実質的には、同行の法人格を商号変更して三井住友銀行が存続。)。
  8. 「株式会社三井住友フィナンシャルグループ」の設立ならびにグループ会社再編に係る契約書の締結について” (日本語). . 2008-10-6閲覧.
  9. 三井住友カードの資本提携について” (日本語). . 2008-10-6閲覧.
  10. [1]
  11. 銀聯カードの決済サービスは2005年12月から行っている。
  12. 三井住友フィナンシャルグループのクレジットカード事業戦略の推進に係る組織再編について” (日本語). . 2008-10-6閲覧.
  13. 発行当初は所定の条件を満たしたゴールドカード会員への招待制のみであったが、現在は招待制に加えて自らが申し込む事が可能になった。
  14. ヤングゴールドカード20sと比べて年会費が若干高くなっているが、サービスとしては「ゴールド付帯保証」と空港ラウンジサービス等の「ゴールドカード特典」が追加された以外はヤングゴールドカード20sと同一である。
  15. マスターゴールドカードPtの申し込みが2011年(平成23年)3月31日で終了したのち、同年10月1日より三井住友MasterCardプラチナカードの発行が開始された。なお、現在発行済みのマスターゴールドカードPtはプラチナカードへの切替を行わない場合、有効期限まで使用可能。
  16. 三井住友VISAプラチナカード、三井住友MasterCardプラチナカードおよび三井住友カードが発行する提携プラチナカードの会員を対象とした上位カードで、2011年(平成23年)10月3日より発行を開始した。
  17. [2]
  18. [3]
  19. 当社子会社の解散について

関連項目

外部リンク