南海グループカード minapita
南海グループカード minapita(なんかいグループカード ミナピタ)は、南海電気鉄道(南海)が発行しているPiTaPa対応の2枚セットのICカードである。単にミナピタカードやミナピタと呼ばれていることが多いが、NATTS内の「南海ニュース」とHPのプレスリリース上では「南海グループカード minapita」と、正式名で表記されている。以下、minapitaと表記する。本利用開始は2006年7月1日。ロゴはminapitaの文字と後述のminamoと同色の丸を採用している。キャッチフレーズは「ミナミで買う+PiTaPaで乗る=minapita」と「ミナミで『買う』+『乗る』=『得する』」。泉北高速鉄道の各駅にも、同カードの発行手続き用紙を設置している。姉妹カードとしてKANKU CLUBカードがある。
minapitaの概要
minapitaはクレジットカードとPiTaPaカードの2枚セットで発行される(ジュニア・キッズカードはPiTaPaカードのみの発行だが、minapitaのロゴが入っている)。なお「minapitaクレジットカード」のみの発行は受け付けているが、「minapita PiTaPaカード」のみの発行は受け付けていない。
クレジットカードの方には、なんばパークスが発行している「パークスカード」も付加されており、なんばパークスで買い物をするとパークスポイントもたまる。
「minapitaクレジットカード」はVISAブランドが三井住友カード、JCBブランドがアプラスと南海電気鉄道が提携して発行する。 アプラスは南海電鉄資本のショッピングセンター、なんばCITYとの提携カード、「CITYカード」を発行していたが「minapitaカード」として新しくなった。
2009年3月3日より、なんばCITYとなんばパークスの計500店において(一部店舗を除く)、minapitaを含めたPiTaPaと、NTTドコモのiDの利用が可能となった。これは関西の商業施設において、PiTaPaとiDが導入された店舗数・規模で最大のもの、ということである。
minapitaポイント
minapitaポイントは、以下の6種類がある。
- 基本ポイント:VISA・JCBカードの加盟店でクレジット決済を利用すると税込みの購入金額の0.5%相当のポイントがたまる。
- プラスポイント:なんばパークス、なんばCITY、高島屋大阪店・堺店・泉北店・和歌山店等でクレジット決済をするとさらに1ポイントが加算される。
- ボーナスポイント:所定の月に「ボーナスポイント対象施設」で5万円以上の金額をクレジット決済すると、一気に100ポイントが加算される。
- 南海なんば駅土日休日ポイント:土日休日等南海が指定する日にminapita(PiTaPa)を利用して難波駅で乗降すると片道につき5ポイントが加算される。
- レール&ショッピングポイント:上記のポイント制度を利用し、かつなんばパークス、なんばCITY、なんばPierで2万円以上の金額をクレジット決済すると、20ポイントが加算される。
- PiTaPa定期ポイント:PiTaPa決済を利用して定期券を購入した場合、購入金額の0.5%相当のポイントが加算される。なお、2007年4月1日から同年6月30日までに購入すると、加算率が5%にアップする。
- すでに磁気定期券を持っている場合は、その定期券をpitapaに移し換えができるが、この移し換えの場合はポイントは加算されない[1]。また、クレジットカード決済により購入した磁気定期券は、移し換えができない。
上記の方法でたまったminapitaポイントは、400ポイントで特急券引換券に、1000ポイントで1,000円相当のギフト券に交換できる。
イメージキャラクター
minapitaのイメージキャラクターには、もの仲間である「minamo(ミナモ)」がいる。minamoは8匹で、色が違う。会話では語尾に必ず「も」がくっつく。minapitaのロゴと同色のためminapitaもminamoの仲間と思っていたが、8匹揃って「今は違う」と言っている。また、とても知りたいことがあると色々なところに張り付くようである。そのminamoラッピング編成は1000系のうち2編成(高野線・南海線に各1編成ずつ。全て6両編成)が走っている。外観はminamoだらけのフルラッピング車両で、車両ごとに色が違う。デビュー当時はminapitaの宣伝しかなかったが、現在は様々な広告が設置されている。minamoはそれ以外にも、minapitaのPRの一つである四コマ漫画に「ナミ」と一緒に出現。また、minapitaのパンフレットでは所々でしゃべっている。好きなことはminapitaを持ってミナミを散歩することだが、あまり使い方がよくわからないのか、みんなと一緒にminapitaの使い方を勉強したがっている。
minapitaの意味
minapitaは造語であるが、minaはミナミ、pitaはPiTaPaの意味があり、これら全体の意味で「ミナミのPiTaPa」の意味が込められているが、「みんなにぴったり」と言う駄洒落的意味もある。
その他
- 関西国際空港はminapitaを付加したICカード、KANKU CLUBカードも用意している(発行元は南海だが、minaiptaと違うサービスがある。IC定期券未対応)。
- 導入前日の23時30分にICカードで入場し、出場時に改札のゲートが閉まったというトラブルがあった。乗客は現金で運賃を支払い、乗車記録を消去する事態になった。
- なお、南海電鉄および泉北高速鉄道では2017年3月25日からICOCAおよびICOCA定期券を導入することになっている。
注意事項
- 三国ヶ丘駅でJRに乗り換える際に、利用するICカードをPiTaPaからICOCAに切り替えたい場合には、一旦改札を出る必要がある。また、りんくうタウン駅はグーパスに対応していない。
- 今のところ、PiTaPaで特急券・座席指定券の購入はできない。導入も未定。
- IC定期券は2007年4月1日に導入された。南海線単独ものと南海・泉北高速鉄道線連絡定期、南海・阪神(阪神なんば線経由)連絡定期を購入できる。一方で、南海・JRや南海・大阪市営地下鉄連絡定期など、IC定期券には出来ないものもあるので注意が必要(引き続き、磁気定期券での発行となる)。なお、NATTS鉄道倶楽部で予約した定期券は仮にPiTaPaカードを持っていても、いきなりIC定期券として発行することができない(後でPiTaPaカードに搭載することは可能)。
外部リンク
- minapitaカード (要Adobe Flash)
- PiTaPa定期サービス導入について (PDFファイル)