八戸市多賀多目的運動場
八戸市多賀多目的運動場 "ダイハツスタジアム" | |
---|---|
施設情報 | |
所在地 | 青森県八戸市大字市川町字市川後55-1[1] |
位置 |
北緯40度35分16.6秒 東経141度27分24秒 |
起工 | 2015年 |
開場 | 2016年10月2日 |
所有者 | 八戸市 |
グラウンド | 天然芝(球技場)・人工芝(多目的グラウンド)[2] |
ピッチサイズ | 125m×84.5m(球技場)・123m×83m(多目的グラウンド)[2] |
照明 | 有(多目的グラウンド)[2] |
大型映像装置 | 有(球技場)[2] |
設計者 | 昭和設計 |
建設者 | 日本道路・地代所建設・曽我産業JV |
使用チーム、大会 | |
ヴァンラーレ八戸FC | |
収容能力 | |
5,200人(球技場)[2] 1,700人(多目的グラウンド)[2] | |
アクセス | |
JR八戸線本八戸駅よりバスまたはタクシー[1] |
八戸市多賀多目的運動場(はちのへしたがたもくてきうんどうじょう)[3]は、青森県八戸市市川町多賀地区の球技場を主体とした多目的施設である。
建設の経緯
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、八戸市においても大きな津波被害を受けた。このことを踏まえ、八戸市は2013年(平成25年)9月、津波による住家被害が市内で最も大きかった八戸市市川町多賀地区の活力を創出するため[4]、また最大クラスの津波から逃げ遅れた避難者が被災を免れることを目的として[4]、多目的運動場と日常機能を有する一時避難施設である津波避難複合施設と一体的に整備することを発表し、基本構想を公表した。具体的には、県道八戸百石線沿い、奥入瀬川と五戸川に挟まれたエリア[5]に、「主としてサッカー競技施設として整備」[6]されるというもので、多目的運動場の管理等と一体的に津波避難複合施設(コミュニティセンター、多目的スペースなどを有する施設)を整備する[6]、というものである。
2013年(平成25年)10月から基本設計の公募型プロポーザルを実施し、2014年(平成26年)3月に基本設計を策定。翌2014年(平成26年)3月には実施設計を実施した。基本設計で明らかにされてた多目的運動場の仕様[7]では、八戸に本拠地を置くヴァンラーレ八戸のJ3リーグ加盟と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)公式戦の開催を念頭に、『J3スタジアム要件』を満たすスタジアムとして整備することが明記されている。
その後、実施設計と用地の買収を行い、2014年度に造成に着手、2015年から本工事に着手した。2016年6月末の整備進捗率は85%となっていた[8]。2016年10月2日にオープニングセレモニーとこけら落としとなるJFL 2ndステージ第11節・ヴァンラーレ八戸vsMIOびわこ滋賀が行われ、ヴァンラーレ八戸のクラブ史上最多となる5,028人の観衆を集めた[9][10]。
施設概要
施設の主な数値は基本設計[7]および実施設計[11]に基づく。
- ダイハツスタジアム(天然芝球技場)
-
- 日本サッカー協会 (JFA) 基準を満たす天然芝フィールド(フィールドサイズ125m×84.5m、ピッチサイズ105m×68m)。
- メインスタンドは1層式で全席個席(収容人員1000人程度)、サイドスタンド・バックスタンドは芝生席。全体での収容人員は5,200人[2]。
- 大型映像装置を設置(三菱電機製オーロラビジョン)。
- 照明設備は当面設けないが、将来的に設置可能なスペースが確保されている。
- 開場時から施設命名権が導入され、青森市に本社を置くダイハツ工業系のカーディーラーである青森ダイハツモータースが取得してダイハツスタジアム(略称「ダイスタ」[1])としている。契約料は年額206万円(消費税及び地方消費税別)で、契約期間は2016年10月1日から2019年9月30日まで[3][12]。
- 完成後、ヴァンラーレ八戸は全試合本スタジアムでホームゲームを開催しているほか、2018年シーズンは同じ青森県を本拠地とするラインメール青森もホームゲームの一部を本スタジアムで実施。同じくダイスタでは初めてとなるなでしこリーグ1部のマイナビベガルタ仙台レディース - INAC神戸レオネッサ戦を行う予定である[13]。
- 管理棟兼津波避難施設
- RC造4階建て。ダイハツスタジアムのメインスタジアム後方(多目的運動場敷地のほぼ中央)に建つ。通常はダイハツスタジアムの管理棟として1階に更衣室、3階に放送席・記者席・運営本部室を確保するほか、4階に集会室を備えコミュニティセンターとしても活用する。
- 津波災害発生時には津波避難施設として、4階の集会室が一時避難所となるほか、4階に情報収集・応急処置スペース、備蓄倉庫を有する。4階には屋外階段(非常時に開錠)を使って、外部から直接出入りできる計画としている[14]。
- 多目的グラウンド(人工芝)
-
- JFA公認ロングパイル人工芝の採用を想定したフィールド(フィールドサイズ123m×83m、ピッチサイズ105m×68m)
- 観客席はサイドスタンドのみ(芝生席)。
- スコアボードは移動式。
- 東北大会レベルに対応できる照明設備(水平面照度200Lx)を設ける
アクセス
- JR東日本八戸線 本八戸駅からタクシー約25分、または八戸市営バス「多賀台団地」行きで「市川」下車、徒歩5分[1]
- 青い森鉄道線 陸奥市川駅からタクシー、または八戸市営バス「多賀台団地」行きで「多賀台団地」下車、徒歩
- 八戸自動車道八戸北ICより約10分
ギャラリー
- Hachinoher-taga stadium1.JPG
メインスタンド全景
- Hachinoher-taga stadium2.JPG
バックスタンド芝生席
- Hachinoher-taga stadium3.JPG
大型画像表示装置
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 “【ダイスタ】ダイハツスタジアム”. スタジアム. 日本フットボールリーグ. . 2016閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 実施設計 2015, p. 2.
- ↑ 3.0 3.1 “八戸市多賀多目的運動場天然芝球技場のネーミングライツスポンサーが決定しました” (プレスリリース), 八戸市まちづくり文化スポーツ観光部スポーツ振興課, (2016年7月22日) . 2016閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 基本構想 2013, p. 2.
- ↑ 基本構想 2013, p. 6.
- ↑ 6.0 6.1 基本構想 2013, p. 5.
- ↑ 7.0 7.1 基本設計 2014, p. 6.
- ↑ “八戸・多賀地区の多目的運動場 整備進捗率85%”. Yahoo!ニュース(デーリー東北). (2016年7月1日) . 2016閲覧.
- ↑ “<JFL八戸>新スタジアム初戦 最多5028人”. 河北新報. (2016年10月3日) . 2016閲覧.
- ↑ “サッカー JFL 八戸、初戦を飾れず 天然芝球技場で開場行事/青森”. 毎日新聞青森版. (2016年10月3日) . 2016閲覧.
- ↑ 実施設計 2015.
- ↑ “球技場名称「ダイハツスタジアム」に/八戸・多賀運動場”. 東奥日報. (2016年7月22日) . 2016閲覧.
- ↑ 9月24日・マイナビ-INAC
- ↑ 実施設計 2015, p. 6.
参考資料
- 八戸市(まちづくり文化スポーツ観光部スポーツ振興課) (2013年8月28日) (PDF). (仮称)多賀地区多目的運動場整備基本構想 (Report) . 2016閲覧..
- 八戸市(まちづくり文化スポーツ観光部スポーツ振興課) (2014年4月23日) (PDF). (仮称)多賀地区多目的運動場整備基本設計 概要版 (Report) . 2016閲覧..
- 八戸市(まちづくり文化スポーツ観光部スポーツ振興課) (2015年3月3日) (PDF). (仮称)多賀地区多目的運動場実施設計 概要版 (Report) . 2016閲覧..
外部リンク