学術都市
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学術都市(がくじゅつとし)とは、研究、学術が産業や文化で大きな役割を果たしていると目される都市を指す。学術研究都市、学研都市とも呼ばれる。
概説
指標のあるものではないが、立地する複数の大学や研究所を街の発展に活かそうとする姿勢の都市、街の発展のために大学や研究所などを積極的に誘致するような姿勢をとる都市、研究学園都市(筑波研究学園都市など)のように国家が中心となり、戦略的に国立大学や研究機関を配置して作られたニュータウンに対して用いることが多い。
日本では、歴史的には京都が文化的中心地であり第一の学術都市であった。日本における20世紀後半以降の計画的な学術都市としては、代表的なものに1960年代以降に進められた筑波研究学園都市(茨城県つくば市)、関西文化学術研究都市、北九州学術研究都市(福岡県北九州市)構想などがある。
似たような言葉として大学都市、大学都市と同義の学園都市という語も存在するが、こちらは大学などの高等教育機関を中心的にとらえたものである。
また、行政などでは文教都市とも称し、街づくりの目標に掲げている都市もある。
中世においては大学は僧院であったことから、歴史的概念としては宗教都市の延長線上にあるものとしてとらえることができる。一方、現代ではまちづくりのスローガンなどとして、教育に力を入れたり、大学を計画的に誘致する際の都市計画などで用いられる言葉でもある。
大都市は通常、政治・経済・文化の中心となることが多く、必然的に学術都市的側面を持つことが少なくない。しかし、学術都市という言葉をあえて用いる場合は、大学や研究所が都市に及ぼす影響が強く、文化的・学術的側面が商工業的側面に卓越しているというニュアンスが強い。