南加瀬
南加瀬 | |
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— 町丁 — | |
座標: 東経139度39分44.12秒北緯35.5458389度 東経139.6622556度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川県 |
市町村 | 川崎市 |
区 | 幸区 |
面積[1] | |
- 計 | 1.34km2 (0.5mi2) |
人口 (2017年(平成29年)12月31日現在)[2] | |
- 計 | 19,615人 |
等時帯 | 日本標準時 (UTC+9) |
郵便番号 | 212-0055[3] |
市外局番 | 044 (川崎MA)[4] |
ナンバープレート | 川崎 |
南加瀬(みなみかせ)は、神奈川県川崎市幸区の町名。現行行政地名は南加瀬一丁目から南加瀬五丁目。住居表示実施済み区域[5]。郵便番号は212-0055[3]。
Contents
地理
川崎市幸区西部に位置し、北加瀬、矢上、小倉、鶴見川を跨いで横浜市鶴見区駒岡・上末吉、矢上川を跨いで横浜市港北区日吉と隣接する。幸区日吉出張所管区の中心的役割を果たしている。主に住宅地として利用されるが農地及び工業用地も混在する。南加瀬は、越路,夢見ヶ崎,中央,原町,江川及び辻の六町内会から成り、これらの町界は行政上の丁目とは境界が異なる。町域内に加瀬山(標高約35m[6]、一部敷地は北加瀬)、夢見ヶ崎動物公園があり、南に神奈川県立三ツ池公園を、北は武蔵小杉方面を望むことができる。なお加瀬山周辺は急傾斜地崩壊危険区域に指定されている[7]。
河川
かつては小倉との境界付近に小倉用水があったが、現在は暗渠化されている。
地価
住宅地の地価は2017年(平成29年)1月1日の公示地価によれば南加瀬5-31-24の地点で25万4000円/m²となっている。
歴史
加瀬山には夢見ヶ崎古墳群、貝塚などの史跡が何箇所か存在する[6]。また、室町時代には太田道灌によってここに築城する計画があったが、「一羽の白い鷲が私の兜を掴んで南西の地へ持っていってしまった」という悪夢のために築城をやめたという伝説がある[8]。夢見ヶ崎の名は現在の南加瀬の一部を指す地名と商店街、少年野球のチーム名として残っている。
沿革
- 1889年 橘樹郡南加瀬村が鹿島田村、小倉村、矢上村、駒林村、駒ケ橋村、箕輪村と合併して日吉村が成立。その大字となる。
- 1937年 日吉村が横浜市と川崎市に分割編入される。大字南加瀬の大部分は川崎市に編入されたが、横浜市に編入された部分(字越路・新田・土腐・榎戸の矢上川以西)は神奈川区日吉町の一部となる。(現在の港北区日吉五丁目及び日吉六丁目の各一部。)
- 1972年4月1日 川崎市が政令指定都市に昇格し、新設された幸区の大字となる。
- 1972年 夢見ヶ崎動物公園開園
- 1975年2月15日 横浜市港北区日吉町字新川向の一部を編入(現在の南加瀬五丁目38番付近[9][10]。元々は横浜市鶴見区字新川向の一部で、河川の改修によって飛地になっていた。)
- 1985年 住居表示が実施され、大字南加瀬を廃して新たに南加瀬1 - 5丁目の五町が設置される。
- 南加瀬1丁目 字夢見ヶ崎・仲山・東町・池附の各一部
- 南加瀬2丁目 字五反町及び仲山・東町・砂場・越路の各一部
- 南加瀬3丁目 字池附・中町・原町・江川・下ノ町の各一部
- 南加瀬4丁目 字越路・砂場・新田・土腐・江川・下ノ町の各一部
- 南加瀬5丁目 字岩瀬堤・辻及び榎戸・原町・下ノ町の各一部
世帯数と人口
2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
南加瀬一丁目 | 1,122世帯 | 2,366人 |
南加瀬二丁目 | 1,496世帯 | 3,180人 |
南加瀬三丁目 | 1,960世帯 | 4,160人 |
南加瀬四丁目 | 2,648世帯 | 5,718人 |
南加瀬五丁目 | 1,939世帯 | 4,191人 |
計 | 9,165世帯 | 19,615人 |
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[11][12]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
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南加瀬一丁目 | 全域 | 川崎市立夢見ヶ崎小学校 | 川崎市立南加瀬中学校 |
南加瀬二丁目 | 全域 | ||
南加瀬三丁目 | 1~6番4号、6番28号~8番 12番1~11号・31号~最終号 13番1~12号・30号~最終号 14~19番、20番1~6号 | ||
その他 | 川崎市立南加瀬小学校 | ||
南加瀬四丁目 | 1~6番、11〜12番 | 川崎市立夢見ヶ崎小学校 | |
その他 | 川崎市立南加瀬小学校 | ||
南加瀬五丁目 | 全域 |
交通
鉄道
町域内に駅が存在せず、新川崎駅、鹿島田駅、矢向駅、日吉駅などが最寄駅となる。駅にもよるが概ね徒歩 15 - 30分程度かかる。
バス
川崎市バス、臨港バス、東急バスが乗り入れている。川崎駅西口(市バス・臨港)、元住吉(臨港)、元住吉経由井田病院・蟹ヶ谷・新城駅(市バス)、横須賀線小杉駅(市バス・臨港)、新川崎駅(市バス)、新川崎交通広場(臨港・東急)、鶴見駅西口(臨港)ならびに日吉駅東口(東急・臨港)と綱島駅(東急)に向けて運行されている。主に川崎駅行きと元住吉駅方面行きは本数が多い。
中心となる停留所は臨港バス・市バスの「江川町」である(当停留所着発の路線を含め、各方面への路線が出ている)。幸区日吉合同庁舎へは「夢見ヶ崎動物公園前」が最寄りとなる。なお現在「南加瀬」というバス停は存在しない(以前は臨港バスと東急バスにそれぞれ存在していた。臨港バスは「南加瀬原町」の近所に所在していたが1970年ごろに廃止され[13]、東急バスの方は「樋橋」に改称された)。
- 臨港バス
- 川53、川54、川56、川57、川61、川69、元02、杉51、杉52、日95、鶴04系統が乗り入れている。
- 川崎市バス
- 川63、川64、川66、川67、川83系統が乗り入れている。
- 東急バス
- 日93、日94、日95系統が乗り入れている。
道路
施設
- 幸区日吉合同庁舎
- 幸区役所日吉出張所
- 幸図書館日吉分館
- 幸市民館日吉分館
- 加瀬クリーンセンター
- 加瀬水処理センター
- 幸消防署加瀬出張所
- 幸警察署日吉交番
- 幸警察署南加瀬交番
- 川崎市立南加瀬中学校
- 川崎市立南加瀬小学校
- 川崎市立夢見ヶ崎小学校
- 川崎南加瀬郵便局
- 夢見ヶ崎動物公園 - 川崎市内唯一の動物園
- このほかに数箇所の小さな公園がある。
参考文献
- 日本地名研究所 編 『川崎の町名』 川崎市、1991年。
- 日本地名研究所 編 『川崎地名辞典(上)』 川崎市、2004年。
脚注
- ↑ “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2015年10月26日). . 2018閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 “町丁別世帯数・人口”. 川崎市 (2018年1月25日). . 2018閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 “郵便番号”. 日本郵便. . 2018閲覧.
- ↑ “市外局番の一覧”. 総務省. . 2018閲覧.
- ↑ “区別町名一覧表”. 川崎市. . 2018閲覧.
- ↑ 6.0 6.1 川崎市幸区日吉分館ホームページ・加瀬山
- ↑ 川崎市ホームページ内・急傾斜地崩壊危険区域指定箇所一覧
- ↑ 川崎市幸区日吉分館ホームページ・春の夢見ヶ崎動物公園
- ↑ “町界町名の改正について”. 川崎市 (2013年12月9日). . 2017年6月26日閲覧.
- ↑ 国土地理院 1:2500 国土基本図 9-LD-76-1 1962年(昭和37年)作成
- ↑ “川崎市立小学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). . 2018閲覧.
- ↑ “川崎市立中学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). . 2018閲覧.
- ↑ 『臨港バス50年のあゆみ』 川崎鶴見臨港バス、1988年。
関連項目
- 日吉
- タマちゃん - 2002年夏、鶴見川の鷹野大橋(南加瀬5丁目)付近にアゴヒゲアザラシのタマちゃんが来たことがある。
- 川崎歴史ガイド#夢見ヶ崎と鹿島田