一絃の琴
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『一絃の琴』(いちげんのこと)は、宮尾登美子の時代小説。またそれを原作としたテレビドラマ。
南国土佐を舞台に、幕末から明治へ時代が大きく変わっていく中で、「一絃琴」の音色に魅せられた2人の女性の生い立ち、確執、半生を描いた物語。小説では前半が苗を主人公、終盤は弟子の蘭子が主人公に据えられているが、ドラマ版では一貫して苗にスポットがあてられている。
Contents
ストーリー
【第1部・幕末編】
時は、幕末。土佐藩藩士の娘・澤村苗は、男子の習い事でもある一絃琴を習っていた。
ある日のこと。苗は、一絃琴の師範である大友流月と知り合う。苗は流月の元で、一絃琴の修行を始めた。厳しい稽古だがそれでも苗は彼の元で腕をみがき、それと同時に、次第に流月へ惹かれていく。だがそれもつかの間。流月が不慮の死を遂げた。
流月の一件以来、苗の元には縁談が持ち込まれる事が無くなってしまった。そんなある日。苗は望月健直から告白された。「必ず幸せにする」と言い切り、流月との経緯を知った上でも結婚したいというのだ。それからしばらくの後。苗は望月家へ嫁いだ。
望月家は武門の家柄で、苗は一絃琴を禁じられ姑・清から薙刀の稽古をつけられることに。様子を見に望月家を訪れた、妹・愛子は何も出来ずに立ち去る。
やがて、戊辰戦争が始まり、健直は兄とともに出陣していった。しばらくして、健直は戦死。健直の葬儀が終わり、苗は実家・澤村家へ帰ろうとするが望月家から許しが出ず、そのまま留まることに。1年が経ち、ようやく澤村家へ帰る事になった苗。帰る前に、姑・清に一絃琴を奏でた。
ドラマ
NHK総合で2000年3月27日 - 7月31日に放送された。全18回。
キャスト
- 澤村(望月/市橋)苗:田中美里
- 父・澤村克己:篠田三郎
- 母・澤村秀乃:竹下景子
- 祖母・澤村袖:香川京子
- 妹・澤村愛子:岡本綾
- 弟・澤村信之:井之上チャル
- 叔父・須崎辰之進:伊原剛志
- 夫・市橋公一郎:榎木孝明 はじめ愛子の夫、愛子と死別し、のちに苗と再婚
- 義母・市橋栄:山本陽子
- 夫・望月健直:生瀬勝久 最初の夫、死別
- 義母・望月清:土田早苗
- 義姉・望月依子:有森也実
- 師匠・大友流月:三田村邦彦
- 師匠・緒方嘉平 :吉幾三
- 琴職人・佐竹紋之助:平田満
- 旅の絵師・亀岡: 田中邦衛
- 流月の女中・美代:西尾まり
- 友人・千家朝於:関さちよ
- 弟子・岳田蘭子:吹石一恵
- 塾生・仲崎雅美:真柄佳奈子
- 岳田:大和田伸也
- みの:和泉ちぬ
- 八助:車だん吉
スタッフ
- 脚本:田中晶子
- 演出:大森青児、西谷真一(第3回4回7回10回14回)、越智篤志(第6回9回)、磯智明、中村高志(第8回12回)、勅使河原亜紀夫(第11回)
- 制作統括:菅康弘、小松隆一、高橋幸作
- 音楽:渡辺俊幸
サブタイトル
- 第1回「出会い」(2000年3月27日)
- 第2回「師匠」(2000年4月3日)
- 第3回「恋心」(2000年4月10日)
- 第4回「秘密」(2000年4月17日)
- 第5回「別離」(2000年4月24日)
- 第6回「結婚」(2000年5月1日)
- 第7回「嫁姑」(2000年5月8日)
- 第8回「約束」(2000年5月15日)
- 第9回「姉妹」(2000年5月22日)
- 第10回「母娘」(2000年5月29日)
- 第11回「後添い」(2000年6月5日)
- 第12回「幸福」(2000年6月12日)
- 第13回「決心」(2000年6月19日)
- 第14回「弟子」(2000年7月3日)
- 第15回「再会」(2000年7月10日)
- 第16回「亀裂」(2000年7月17日)
- 第17回「跡目」(2000年7月24日)
- 最終回「旅立ち」(2000年7月31日)
外部リンク
NHK総合 月曜21時台枠(今作より時代劇ロマン) | ||
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