竹下景子

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竹下 景子(たけした けいこ、1953年9月15日[1] - )は、日本女優。本名、関口 景子(せきぐち けいこ)。

愛知県名古屋市東区出身。東京女子大学文理学部社会学科卒業。アイ・バーグマン所属。父は弁護士竹下重人。夫は写真家関口照生。長男は俳優の関口まなと[2]。次男は俳優の関口アナム[3]

経歴

出生から学生時代まで

愛知県名古屋市東区生まれ[4]。父親の重人名古屋国税局から国税庁に転勤となったため[5]、4歳から一年間東京都中野区板橋区[5]、5歳から10歳までは東京都東村山市で育った[4][6]。2009年「東村山市しあわせ大使」に就任した[7]

小学校4年の時、父が国税庁を辞め弁護士になるための勉強を始めたため、公務員住宅には住めなくなり、名古屋に戻り、以後高校卒業まで同市緑区で育った[4][5]。母は名古屋市東区の出身[5]

東村山市立南台小学校から転校、南山中学校・高等学校女子部東京女子大学文理学部社会学科卒業[1]中学校高校で演劇部に所属[1]

芸能界へ

高校1年生の時、ラジオの深夜番組『ミッドナイト東海』のイベントに一般リスナーとして参加した際、パーソナリティを務めていた俳優の天野鎮雄NHKの『中学生群像』(『中学生日記』の前身)を紹介され、ドラマデビューを果たす。共演した三ツ矢雄二戸田恵子とは現在まで40年以上の親友でもある。その後、高校在学中にドラマロケで名古屋を訪れていた夏木陽介にスカウトされ、大学進学で上京すると、当時夏木が在籍していた三船プロに所属して本格的に女優として活動を始める[1]。1972年、NHKの「明智探偵事務所」に出演、1973年、NHK『波の塔』で本格デビュー、以後多くのテレビドラマにレギュラー、ゲスト出演する。1975年、黒木和雄監督の『祭りの準備』に新人で主演した江藤潤の恋人役として出演、ヌードを披露する[1]

1976年10月からは『クイズダービー』のレギュラー回答者として出演して「三択の女王」と呼ばれ、人気を獲得[1]

1977年『女の河』『天の花と実』などに出演。同年、政治家・荒船清十郎が雑誌の企画で対談し、「息子の嫁さんにしたい」と言ったところから「お嫁さんにしたい女優No.1」と言われ、人気が沸騰。「知性とエロス・演技力の三拍子が揃った女優」とも評され、1970年代から1980年代にかけては最も多忙な女優の1人となった[1]

1978年の『黄金の日日』に準レギュラー出演以降、大河ドラマにも数本出演。

春には初のレコード「結婚してもいいですか」を出す。

また映画『犬笛』で、輪姦されて雪の中に埋められる役を演じて話題となる(輪姦シーンはなく、雪の中も下着姿)。

映画スターに育てようと、名乗りをあげたのは三船プロの親筋にあたる東宝。用意されたのは、アイドル用のプログラムピクチャーではなく、監督岡本喜八と脚本倉本聡の両鬼才初顔合わせに仲代達矢以下のオールスターを並べたSF大作『ブルークリスマス』の主演だった。同時に同じ勝野洋とのコンビで日本テレビから『姿三四郎』も東宝製作で放映された。映画の方は世界同時大虐殺で終わるショッキングな政治SFであり、まったくの不入りに終わった。

1979年以降、非日常路線は軌道修正される。『英霊たちの応援歌』への連続出演などを経て、山田洋次監督のもとで、ようやく身近な世界で優しく可憐な持ち味を発揮する。

男はつらいよ』シリーズには唯一人、別々の役で三度マドンナ起用され、『北の国から』へも起用されて代表作となる[1]。岡本、山田、倉本といった巨匠に連続指名を受けたことで、女優業はひとつの軌道に乗った形となる。市川森一との協業も続く。ただ、不思議と映画主演に縁がなく、『雨のめぐり逢い』『ブルークリスマス』『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』などはいずれも共同主役だがクレジットトップではない。

『祭りの準備』でヌードになったが、「天の花と実」では拒否。だが、その後も清純なイメージを失わなかった。

熱烈な中日ドラゴンズファンとしても知られ、2005年ナゴヤドームでの横浜ベイスターズとの開幕戦では始球式を務めた。

2009年1月17日神戸市で行われた、阪神大震災の追悼イベントに来賓として出席し、を朗読するなどしていたが、その最中に、開催場所の神戸情報文化ビルで、不審火と見られる火災が発生し、来場者と共にビル外へ避難する騒動に巻き込まれた。

2011年1月26日、2年の任期で京都国立博物館の初代文化大使に就任した。 2015年5月3日日本大正村第3代村長に就任[8]

名古屋(愛知県)出身の芸能人として

1990年代頃まで、名古屋(愛知県)出身の芸能人は出身地をあまり表に出さずに活動する人が多かったが、名古屋出身であることを早い時期から公言していた。レギュラー解答者時代の『クイズダービー』では、大橋巨泉から名古屋ネタをよく振られたり、『クイズダービー』以外のバラエティー番組に出演する際にも、度々流暢な名古屋弁でのトークを披露したりするなど、パーソナリティーのひとつとして広く認知されてきた。

また、2005年に開催された日本国際博覧会(愛・地球博)では、長久手日本館の総館長を務めた。

『クイズダービー』の出演

女子大生時代の頃から、『クイズダービー』の3代目4枠レギュラー解答者として出演、その後約16年間務め、3枠のはらたいらに次ぐ正解率だったことで有名(厳密に言えば2位は、はらの前の3枠レギュラーだった黒鉄ヒロシの6割6分2厘)。特に三択問題での正解率がはら以上に高かったため、巨泉からは「三択の女王」と呼ばれた。2人の息子の出産時は、1986年3・4月には宮崎美子(6代目2枠レギュラー)と市毛良枝が、1988年10月に原日出子が代役を務めた。

私生活

1984年4月21日、銀行のポスター製作で知り合った15歳年上の写真家関口照生と結婚。

1986年に長男・関口まなと1988年に次男・関口アナムを相次いで出産した。

受賞

主な出演

テレビ

ドラマ

バラエティ・情報・歌番組

教養番組

テレビアニメ

映画

劇場アニメ

ラジオ

舞台

CM

音声ガイド

  • 展覧会「法隆寺-祈りとかたち」(2014年4月26日 - 6月22日、東京藝術大学大学美術館)
  • 特別展覧会「国宝」(2017年10月3日 - 11月26日、京都国立博物館)

音楽

シングル

  • 結婚してもいいですか/私のひざで眠りなさい(1978年、デビュー曲)
  • 愛そして告白/たまには一人で(1979年)
  • 私の中の女たち/ベッドサイドの子守唄(1980年)
  • モーニング・コール/Two for two(1982年)
  • 浅野川慕情(中村勘九郎とデュエット)(1983年)
  • ケイスケ/サヨウナラに乾杯!(1984年)

アルバム

  • 二人だけの季節(1978年)
  • 私の中の女たち(1980年)
  • WHAT EVER HAPPENED TO KEIKO?(1982年)

※ 全てポリドールよりリリース

書籍

  • 『フォト&エッセイ集 水中花』関口照生写真(1978年、ペップ出版
  • 『ハロー・プラス・ワン』関口照生写真(1987年、小学館)のち集英社文庫 
  • 『ファミリーへ、ウエルカム』関口照生写真(1990年、小学館)のち集英社文庫 

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「prf」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  2. “竹下景子、長男・関口まなとの英留学費用はトータルで“億”超え”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2017年6月12日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170612-OHT1T50159.html . 2018閲覧. 
  3. “ヒロミ&伊代の息子・小園凌央、連ドラ初挑戦 役者になって両親を見返す?”. ORICON STYLE. (2016年3月24日). http://www.oricon.co.jp/news/2068992/full/ . 2016閲覧. 
  4. 4.0 4.1 4.2 週刊朝日 1882年2月12日105ページ
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 斉藤明美『家の履歴書 男優・女優篇』キネマ旬報社、2011年、p46-50
  6. アグネス・チャンさん : 教育を語る : 子ども応援便り名作をポケットに 大岡昇平「武蔵野夫人」 - NHKアーカイブス保存番組詳細
  7. 市報ひがしむらやま 平成21年8月1日号/東村山市
  8. 日本大正村3代目村長に竹下景子さん就任恵那市ウェブサイト 2015年5月4日配信 同日閲覧
  9. 日本テレビは番組開始半年後に共同制作から外れ、以降は読売テレビの単独制作
  10. “4代目浅見光彦に平岡祐太!大人気シリーズで8年ぶりドラマ主演”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2017年9月28日). http://www.sanspo.com/geino/news/20170928/geo17092805050002-n1.html . 2017閲覧. 
  11. 平岡祐太演じるルポライターが亡き妹の事件の謎に推理で挑む! 新・浅見光彦シリーズ「後鳥羽伝説殺人事件」”. music.jpニュース (2018年2月26日). . 2018閲覧.
  12. “東出昌大が羽生善治役で出演、松山ケンイチ「聖の青春」追加キャスト8名発表”. 映画ナタリー. (2016年6月17日). http://natalie.mu/eiga/news/191153 . 2016閲覧. 
  13. “野村萬斎主演「花戦さ」主要キャスト11人の劇中姿を披露、公開は2017年6月”. 映画ナタリー. (2016年10月20日). http://natalie.mu/eiga/news/206037 . 2016閲覧. 
  14. “馬場良馬×玉城裕規「2人の受取人」改め「一人の息子」に水崎綾女、弓削智久、篠原篤、竹下景子が出演”. 映画ナタリー. (2017年11月17日). https://natalie.mu/eiga/news/257047 . 2017閲覧. 
  15. 火の鳥2772 愛のコスモゾーン”. 手塚治虫公式サイト. . 2016閲覧.
  16. キャラクターと声の出演”. 風立ちぬ. . 2013閲覧.
  17. “一路真輝と西郷輝彦がいたわり合う父娘に「君はどこにいるの」演出は石井ふく子”. ステージナタリー. (2016年9月22日). http://natalie.mu/stage/news/202677 . 2016閲覧. 

外部リンク


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