ティーターン

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ティーターン古希: Τιτάν, Tītān)は、ギリシア神話ローマ神話に登場する神々である。ウーラノス(天)の王権を簒奪したクロノスを始め、オリュンポスの神々に先行する古の神々である。巨大な体を持つとされる。

日本ではしばしばティタンティターン、あるいは英語による発音にもとづいてタイタンと表記される。

概説

狭義には、ウーラノスガイアの間に生まれた12柱の神々の兄弟姉妹を指す(ティーターン十二神)。クロノスはその末弟。これにディオーネーポルキュースを加える場合もある。

ファイル:Titan struck Dumont Louvre MR1840.jpg
雷霆に撃たれたティーターン

また、ヘーリオスセレーネープロメーテウスなど、狭義のティーターンの子孫(特にゼウスに与しない神々)も、ティーターンと呼ばれる事がある。

ゼウスが父クロノスに戦いを挑んだ時、ティーターンたちの多くもクロノス側につき、10年に渡る大戦争となった。この戦争をティタノマキアという。

恐らくは、バルカン半島の地においてインド・ヨーロッパ語族共通の天空神由来のゼウス信仰が確立する以前の、古い時代の自然神と思われる。地底に封じ込められており、彼らが時々暴れると地震がおきると信じられていた。

ティーターンに由来する命名の例

「タイタニック」(titanic)という形容詞に「巨大な」という意味があり、豪華客船のタイタニック号(Titanic)、恐鳥類のタイタニス(Titanis)など様々な巨大なものの名に「タイタン」(Titan)が由来される。

元素のチタン(titanium)は非常に優れた強靭さと耐久性により名付けられた。土星衛星の多くにティーターンに由来する名が付けられ、うち1つは単純に「タイタン」(Titan)と名付けられている。

多くのアマチュアまたはプロのスポーツ・チームのマスコットとしてタイタンが使用されている。主なものはNFLテネシー・タイタンズニューヨーク・ジェッツの旧名ニューヨーク・タイタンズであり、カリフォルニア州立大学フラトン校、オハイオ州立大学ニューワーク校のスポーツ・チームはタイタンズと名付けられている。またオーストラリアのプロラグビーリーグのチームはゴールド・コースト・タイタンズである。

1997年のディズニー映画『ヘラクレス』、および『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズの敵役はタイタンズである。

ビデオ・ゲームの『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズや、1981年の映画『タイタンの戦い』、2010年の映画『タイタンの戦い』、2012年の映画『タイタンの逆襲』でも主役または敵役でタイタンが登場する。

関連項目