ポイベー
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ポイベー(古希: Φοίβη, Phoibē)は、ギリシア神話に登場するティーターン神族の女神である。日本語では長母音を省略してポイベとも呼ぶ。
概説
ウーラノスとガイアの娘で、オーケアノス、コイオス、クレイオス、ヒュペリーオーン、イーアペトス、クロノス、テイアー、レアー、テミス、ムネーモシュネー、テーテュースと兄弟[1][2]。またコイオスの妻で、レートー、アステリアー姉妹の母である[3][4]。
したがってアポローンとアルテミス、またヘカテーの祖母である。
その名は輝く女を意味し、光明神と考えられる。また、この名は月神としてのアルテミスの呼称としても用いられる。
一説によるとポイベーはデルポイの神託所の支配者の1人で、大地母神ガイア、ティーターン神族のテミスに次いで3番目に支配し、後にここを孫のアポローンに譲ったともいわれる[5]。
また、上記のティーターン神族の女神の他にもヘーリオス、レーダー、レウキッポスの娘にそれぞれ同名のニュンペー(ヘーリオスの娘)及び人物がいる[6]。
脚注
参考文献
- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
- 『ギリシア悲劇I アイスキュロス』、ちくま文庫(1985年)
- ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)