ジャムコ
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株式会社ジャムコ(JAMCO CORPORATION)は、日本の航空機用内装品メーカー。本社は東京都立川市にある。伊藤忠商事系列。
概要
当初は「伊藤忠航空整備」という社名で、航空機のメンテナンスを主な業務としており、現在でも航空機整備カンパニーとして整備業務を行っている。1970年(昭和45年)に全日本空輸からボーイング727およびボーイング737のギャレー製造を受注したことがきっかけで航空機内装品の製造に参入、旧マクドネル・ダグラスを含むボーイング製旅客機のギャレーおよびラバトリー(便所・洗面所)を製造しており、ラバトリーに至っては世界シェアの約50%を担う。その実績はボーイングの旅客機生産に貢献した協力会社を表彰するPIE賞(Pride In Excellence award)を8回、ボーイング社長賞を3回受賞していることが証明している。
現商号は旧商号の新日本航空整備株式会社の英文社名New Japan Aircraft Maintenance Co., Ltd.の頭文字に由来する。
沿革
- 1949年(昭和24年)3月 - 今橋証券株式会社を設立。
- 1952年(昭和27年)12月18日 - 商号を新倉敷飛行機株式会社に変更、航空機の製造、修理および販売等の事業の準備を開始。
- 1955年(昭和30年)9月 - 伊藤忠航空整備株式会社に商号変更。
- 1963年(昭和38年)4月 - 川崎航空機工業と業務提携。
- 1970年(昭和45年)6月 - 日本航空、全日本空輸も資本参加。新日本航空整備株式会社に商号変更。
- 1982年(昭和47年)2月 - ワシントン州にジャムコ・アメリカを設立。
- 1988年(昭和63年)2月 - シンガポールにシンガポール・ジャムコを設立。
- 1988年(昭和63年)6月 - 現社名に変更。
- 1988年(昭和63年)11月 - 株式を店頭公開。
- 1989年(平成元年)4月 - 新潟ジャムコを設立。
- 1998年(平成10年)12月 - 東京証券取引所第二部に上場。
- 1999年(平成11年)9月 - オレンジジャムコを設立。
- 2003年(平成15年)3月 - ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー2002を受賞。
- 2004年(平成16年)7月 - シンガポールにJAMCO Aero Design & Engiennring Private Limitedを設立。
- 2015年(平成27年)3月 - 東京証券取引所第一部に指定替え。
- 2017年(平成29年)6月 - 本社を三鷹市大沢六丁目11番25号から立川市へ移転。
主要製品
- 航空機の内装品
- ギャレー(厨房設備)
- ラバトリー(化粧室)
- ストウェッジ・ビン(荷物棚)
- クルーレスト(客室乗務員用休憩室ユニット)
- ジェットエンジンのタービンシュラウド
- 炭素繊維構造部材 (Advanced Pultrusion:ADP)
グループ
所在国 | 企業名 | 事業内容 | 資本金 | 議決権の所有割合 | 関係 |
---|---|---|---|---|---|
日本 | ジャムコ エアロテック | 航空機の整備 | 3000万円 | 100% | 連結子会社 |
徳島ジャムコ | |||||
新潟ジャムコ | 航空機内装品の製造 | 3億円 | |||
宮崎ジャムコ | 1億円 | ||||
ジャムコ エアロマニュファクチャリング | 航空機用炭素繊維構造部材、航空機用エンジン部品等の製造 | 1億円 | |||
ジャムコテクニカルセンター | 研究開発、人財育成 | 3000万円 | |||
オレンジジャムコ | 障がい者特例子会社 | 1000万円 | |||
アメリカ合衆国 | JAMCO AMERICA INC. | 航空機内装品の製造 | 1000万ドル | 75% | |
フィリピン | JAMCO PHILIPPINES, INC. | 4300万PHP | ジャムコ単体:40% 連結子会社込み:100% | ||
シンガポール | JAMCO AERO DESIGN & ENGINEERING PTE LTD. | 100万ドル | ジャムコ単体:5% 連結子会社込み:55% | ||
SINGAPORE JAMCO PTE LTD. | 440万SGD | 30% | 持分法適用関連会社 |
その他
伊藤忠航空整備時代の1962年(昭和37年)には、日本大学工学部と共同で、研究用飛行機N-62 イーグレットを試作した。