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| | [[File:Nagasaki Catholic Theological Seminary.jpg|thumb|right|200px|長崎カトリック神学院]] | | [[File:Nagasaki Catholic Theological Seminary.jpg|thumb|right|200px|長崎カトリック神学院]] |
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| − | '''長崎カトリック神学院'''（ながさきカトリックしんがくいん）は、[[長崎県]][[長崎市]]にある[[キリスト教]]（[[カトリック教会|カトリック]]）の[[神学校]]。[[1989年]]（[[平成]]元年）までの名称は'''長崎公教神学校'''（ながさきこうきょうしんがっこう）<ref>「公教」という名称は、かつて[[カトリック教会#名称|カトリック教会の名称]]として使用されていた。現在も「[[公教要理]]」などの使用例がある。</ref>。 | + | '''長崎カトリック神学院'''（ながさきカトリックしんがくいん） |
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| | + | [[長崎県]][[長崎市]]にある[[キリスト教]]（[[カトリック教会|カトリック]]）の[[神学校]]。 |
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| | + | [[1989年]]（[[平成]]元年）までの名称は'''長崎公教神学校'''（ながさきこうきょうしんがっこう）<ref>「公教」という名称は、かつて[[カトリック教会#名称|カトリック教会の名称]]として使用されていた。現在も「[[公教要理]]」などの使用例がある。</ref>。 |
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| | [[1875年]]（[[明治]]8年）に[[パリ外国宣教会]]の[[ベルナール・プティジャン]][[神父]]によって設立され、初代の校舎は[[国宝]][[大浦天主堂]]に隣接して建てられた。当時は講義がすべて[[ラテン語]]で行われたため、「'''羅典神学校'''（らてんしんがっこう）」と呼ばれていた。 | | [[1875年]]（[[明治]]8年）に[[パリ外国宣教会]]の[[ベルナール・プティジャン]][[神父]]によって設立され、初代の校舎は[[国宝]][[大浦天主堂]]に隣接して建てられた。当時は講義がすべて[[ラテン語]]で行われたため、「'''羅典神学校'''（らてんしんがっこう）」と呼ばれていた。 |
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| | 初代校舎は、[[1972年]]（[[昭和]]47年）5月15日、'''[[旧羅典神学校]]'''として国の[[重要文化財]]に指定されている。 | | 初代校舎は、[[1972年]]（[[昭和]]47年）5月15日、'''[[旧羅典神学校]]'''として国の[[重要文化財]]に指定されている。 |
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| − | == 沿革・概要 ==
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| − | [[大浦天主堂#信徒の発見と大浦天主堂|大浦天主堂での信徒発見]]の後も、[[江戸幕府]]とその後の[[明治政府]]による厳しい[[キリシタン]]弾圧が行われており、信仰を告白した信徒達の[[ミサ]]（礼拝）や教育は、役人など信徒以外の人々に見つからないように密かに行わなければならなかった。そのため、プチジャン神父は大浦天主堂の司祭館を改造して秘密の部屋をつくり、そこでミサを行うとともに、将来日本人[[司祭]]（神父）となるであろう若者への教育も行った。これが'''長崎公教神学校'''の前身である。
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| − | *[[1873年]]（明治6年） - キリシタン禁制の高札が撤廃されたため、大浦天主堂の隣に'''長崎公教神学校'''が開かれる。
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| − | *[[1925年]]（[[大正]]14年） - 生徒数の増加により、長崎市小峰町（現在の聖フランシスコ病院の位置）に浦上校舎が建てられて移転。
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| − | *[[1927年]]（昭和2年） - [[早坂久之助]]神父が長崎[[司教]]に[[叙階]]され、長崎が[[パリ外国宣教会]]から邦人司牧区に移ったのに伴い、神学校の運営も長崎司教区（現・[[カトリック長崎大司教区|長崎大司教区]]）に移管される。
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| − | *[[1930年]]（昭和5年） - 元の場所に移転。
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| − | *[[1931年]]（昭和6年） - 長崎市[[東山手]]（旧[[東山学院]]の土地・建物）に移転。
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| − | *[[1940年]]（昭和15年） - 再び元の場所に移転。
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| − | *[[1952年]]（昭和27年） - [[カトリック浦上教会|浦上天主堂]]に程近い長崎市橋口町（現在のカトリック長崎大司教館の位置）に移転。
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| − | *[[1989年]]（平成元年） - 隣接する現在地に移転。学校名を現在の'''長崎カトリック神学院'''に改める。
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| − | 開校当初は入学から[[司祭]][[叙階]]までのすべての教育課程を行っていたが、現在は大神学校（[[日本カトリック神学院]]）に入る前の中学生・高校生の指導・教育を担当している。生徒は寮で共同生活を送り、近くの[[長崎南山中学校・高等学校]]に通う。修了後は、原則として長崎市内の大学に入学して、卒業後に大神学校に進むことになる（日本カトリック神学院の入学資格が22歳以上となっているため）。そのための寄宿・学習施設として、カトリック長崎大司教区により「長崎コレジオ」（大浦天主堂に隣接する、[[旧長崎大司教館|旧大司教館]]の建物を利用）が設けられている。
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| − | なお、かつては入学対象者はほぼ長崎県（カトリック長崎大司教区内）とその周辺に限られていたが、中高生を対象としたカトリックの小神学校は、[[修道会]]が運営するものを除いて国内ではここだけになったため、現在では司祭を目指す日本中の中高生が入学対象となっている。
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| − | == 所在地 ==
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| − | *〒852-8144 [[長崎県]][[長崎市]]橋口町10-7（{{ウィキ座標|32|46|39.2|N|129|51|59.7|E|type:edu_region:JP|地図|name=長崎カトリック神学院}}）
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| − | == 旧羅典神学校 ==
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| − | [[File:Latin Divinity School Nagasaki Japan03s3.jpg|thumb|right|200px|[[旧羅典神学校]]]]
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| − | [[大浦天主堂]]の敷地内（長崎市[[南山手|南山手町]]）に現存する初代校舎は、1875年（明治8年）に[[マルク・マリー・ド・ロ]]神父によって設計、建設されたもので、現在はキリシタン関連の資料館として利用されている。上記のとおり1972年（昭和47年）に「'''旧羅典神学校'''」の名称で国の重要文化財に指定されている。2007年（平成19年）には[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]]（文化遺産）暫定リストに掲載された「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産に含まれていたが、2018年（平成30年）に「[[長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産]]」として世界遺産に登録された際には除外された。
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| − | {{main|旧羅典神学校}}
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| | == 脚注 == | | == 脚注 == |
| | <references/> | | <references/> |
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| − | == 参考文献 ==
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| − | *『大いなる遺産長崎の教会：三沢博昭写真集』（智書房、2000年） ISBN 4434002651
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| − | *『長崎・天草の教会と巡礼地完全ガイド』（長崎文献社、2005年） ISBN 4888510911
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| − | == 関連項目 ==
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| − | *[[日本カトリック神学院]]
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| − | *[[聖アントニオ神学院]]
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| − | == 外部リンク ==
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| − | *[http://www.pref.nagasaki.jp/s_isan/ 長崎から世界遺産を「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」（長崎県）]
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| − | *[http://www.nagasaki-np.co.jp/press/sekaiisan/index.html 世界遺産（長崎新聞）]
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| − | {{Christ-stub}}
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| − | {{School-stub|pref=長崎県}}
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| | [[Category:日本の神学校]] | | [[Category:日本の神学校]] |
