名取川
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名取川水系流域界[1] |
名取川(なとりがわ)は、宮城県仙台市および名取市を流れ、太平洋に注ぐ一級河川。名取川水系の本流である。
地理
宮城県仙台市太白区西部の奥羽山脈神室岳(かむろだけ、標高1,356m)に源を発し概ね東へ流れ、太白区山田付近で仙台平野に出る。仙台市若林区日辺で広瀬川を合わせ、仙台市若林区と名取市の境界から仙台湾に注ぐ。
流域の大部分を占める仙台市南部と名取市のほか、支流碁石川の柴田郡川崎町、坪沼川の柴田郡村田町北東部の菅生、川内沢川の岩沼市北端が名取川水系の流域である。
上流域は渓谷で、二口温泉がある。秋保大滝を経てからは川にそって馬場、長袋、境野、湯元と細長い盆地が数珠繋ぎに連なる。そのうちの湯元地区にある秋保温泉は、仙台市中心部から近く人気のある温泉地である。山がちな中流部の東側、平野部の西側は、仙台の郊外として宅地化が進んでいる。
海に近くなると水田が広がる。河口付近では貞山運河と連絡し、その下流で井戸浦に通じる。もとは南の閖上漁港と広浦にも通じていたが、今では漁港が海に出口を設けたため遮断された。河口の閖上(ゆりあげ)漁港は、中世以来の歴史を持つ港町である。
2011年東北地方太平洋沖地震では、津波が逆流し周辺で大きな被害が発生した[2]。
水質
2011年度調査でのBOD75%値は、上流の深野橋で 0.6 mg/Lと下流の名取橋で1.8 mg/Lの間におさまる[3]。
流域の自治体
支流
橋梁
上流→下流の順。mg/Lで表すのは、その地点での水質基準の一つであるBODで、数値が多いほど汚れている[4]。
- 風の洞橋 - 二口林道
- 磐司橋 - 二口林道
- 二口渓谷自然歩道木造橋(正式名称不明)
- 二口渓谷自然歩道コンクリート橋(正式名称不明)
- 昼野橋 - 宮城県道・山形県道62号仙台山寺線
- 不動滝橋
- 深野橋 - 宮城県道・山形県道62号仙台山寺線 (BOD 0.6 mg/L)
- 竹之内橋 - 国道457号
- 館下橋
- 羽山橋
- 湯の橋歩道橋
- 湯の橋
- 覗橋
- 橋(正式名称不明)
- 新秋保橋
- 赤石橋 (BOD 0.8 mg/L)
- 川添橋 - 国道286号
- 生出橋 - 宮城県道31号仙台村田線
- 名取川橋 - 東北自動車道
- 名取2号橋 - 国道286号
- 名取川2号橋 - 仙台南部道路
- 栗木橋 (BOD 0.8 mg/L)
- 名取1号橋 - 国道286号
- 名取川1号橋 - 仙台南部道路
- 太白大橋 - 宮城県道258号仙台館腰線
- 名取川橋梁 - 東北新幹線
- 名取川橋梁 - 東北本線
- 名取橋 - 国道4号陸羽街道 (BOD 1.8 mg/L)
- 名取大橋 - 国道4号仙台バイパス
- 名取川橋 - 仙台東部道路
- 閖上大橋 - 宮城県道10号塩釜亘理線 (BOD 1.5 mg/L)
並行する交通
道路
- 宮城県道62号仙台山寺線(仙台市太白区秋保町馬場〜仙台市太白区茂庭間) - 秋保街道(二口街道)。
- 国道286号(仙台市太白区茂庭〜仙台市太白区山田間)
- 仙台南部道路(仙台市太白区茂庭〜仙台市若林区今泉間)
脚注
- ↑ 水の風土記 > 水の文化 事・場ネットワーク > 宮城県仙台市(ミツカン)
- ↑ 襲いかかる巨大津波「怖い、死にたくない」MSN産経ニュース 2011年3月12日 00時10分
- ↑ 仙台市環境局環境部環境企画課『仙台市の環境』杜の都環境プラン(仙台市環境基本計画)平成23年度実績報告書、2012年4月、31頁。各地点の環境基準を満たしてはいる。
- ↑ 仙台市環境局環境部環境企画課『仙台市の環境』杜の都環境プラン(仙台市環境基本計画)平成23年度実績報告書、2012年4月、31頁。
関連項目
外部リンク
- 国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所
- 名取川水系河川整備基本方針(国土交通省)
- 名取川水源地帯と水紀行(水と仙台)
典拠レコード: