単打
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単打(たんだ)とは、野球における安打の中で、打者が一塁で止まった場合のことである。英語ではsingle。
常に安打の過半数は単打であるため、安打が単打の意味で使われ長打と区別される事も多い。また内野安打は大抵の場合、単打である。
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単打の価値
単打が二塁打と比べてどのぐらいの価値であるのかは、長年議論の的となっている。安打や安打が分子に入る打率、出塁率では、単打も二塁打も一括して安打として集計されるが、塁打や塁打が分子に入る長打率では、二塁打は単打の2倍の意味を持っている。これら、塁打が関係する統計では、2打数2安打2単打と、2打数1安打1二塁打では同じ意味を持っているが、実際には後者では1度アウトになっている事を考慮しなければならない。しかし、だからと言って長打と単打を区別せずに集計してしまう事にも問題があり、野球を科学的に分析して作られた新たな統計法であるセイバーメトリクスでは、単打と二塁打の価値の違いは単純ではなくなっている。
例えば、チームの得点を予測するRuns created{(安打+四球)×塁打/(打数+四球)}では、2打数2安打2単打の場合2安打×2塁打=4の価値があるが、2打数1安打1二塁打では1安打×2塁打=2の価値となっているので、同じ塁打を稼ぐのなら、一本の長打より、なるべく多くの単打を打った方が、得点に貢献できる結果となる。一方、「Linear Weights」と言う統計法では、単打と二塁打の比率は46:80となっており、単打の価値についての議論は終わりそうもない。
単打に関する記録
※2010年シーズン終了時
- 歴代通算最多単打:2089本、張本勲
- 歴代シーズン最多単打:169本、青木宣親(2005年)
- リーグ最多単打回数:8回、近藤和彦(1960年~1963年、1965年~1968年 4年連続もプロ野球記録)
- 参考記録
- 歴代通算最多単打:3215本、ピート・ローズ
- 歴代シーズン最多単打:225本、イチロー(2004年)
- リーグ最多単打回数:10回、イチロー(連続記録でもイチローの10年連続、両リーグ最多単打でもイチローの9回、7年連続が歴代最高)。
脚注
- ↑ 週刊ベースボール2014年8月25日号97ページ