「マイトネリウム」の版間の差分

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マイトネリウム: meitnerium)は原子番号109の元素である。元素記号Mt。安定同位体は存在せず、半減期も大変短い。超ウラン元素超アクチノイド元素であり、その物理的、化学的性質の詳細は不明であるが、イリジウムに類似していると推測されている[1]

歴史

1982年8月29日ドイツの重イオン科学研究所の加速器を使って、ペーター・アルムブルスターおよびゴットフリート・ミュンツェンベルクによって発見された。発見のための実験は、ビスマス209鉄58イオンをぶつけるもので、これによりマイトネリウム266(と中性子)が生成された。マイトネリウム266(半減期3.4ミリ秒)、マイトネリウム268(半減期70ミリ秒)が知られている[1]。 正式名称が決まるまではIUPAC系統名ウンニルエンニウム: unnilennium, Une)と呼ばれていた。

1997年、物理学者(化学者でもある)リーゼ・マイトナー (Lise Meitner) からこの名が付けられた[2]

同位体

マイトネリウムは安定同位体は存在せず、ほとんどの同位体の半減期は数ミリ秒台と大変短い。

出典

  1. 1.0 1.1 村上雅人 『元素を知る事典: 先端材料への入門』 海鳴社、2004年、249。ISBN 487525220X。 Googleブックス
  2. 桜井弘 『元素111の新知識』 講談社1998年、424頁。ISBN 4-06-257192-7