細田守
細田 守(ほそだ まもる、1967年9月19日 - )は、富山県中新川郡上市町出身のアニメ監督、アニメーター。2005年からフリー。金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科油絵専攻卒業。日本アニメーター・演出協会 (JAniCA) 会員。
略歴
学生時代
父親は鉄道職員。一人っ子。子供の頃は吃音があり、小学校1、2年は特別支援学級に通っていた[1]。中学の時に劇場版『銀河鉄道999』や『ルパン三世 カリオストロの城』に衝撃を受けた。この時、劇場パンフレットに載っていた絵コンテを見てアニメーションの世界に強く惹かれた。当時、テレビ番組『YOU』の自主制作アニメ特集を見て、自分と同じ学生がアニメを作っていることを知り、中学3年の時にコピー用紙1000枚ほど用意して、飛行機がドンパチする約1分のアニメーションを製作し(全2コマ撮りのアニメ、当時の『アニメージュ』などを見て制作方法を知ったという[2])、学内上映した。
高校1年のとき、東映動画制作の角川映画『少年ケニヤ』(1984年、大林宣彦監督)公開のアニメーター公募を知り、上記の自主制作アニメを応募して合格、上京を薦められるが学校の試験があったので断念。
大学時代は、現代美術や映画などの実写映像に強い興味を持ち、映画サークルで実写映画を50本以上製作した。これら実写映画の大半はビデオアートで、舞踏のパフォーマンスをエフェクターで処理したインスタレーション作品など。映画の形になっているのは2本のみで、フィルムフィスティバルに出しているが落選している。
東映新人時代
大学卒業後、スタジオジブリの研修生採用試験を受けて最終選考に残るが、不採用となった。その後、『少年ケニヤ』で声をかけてもらった田宮武プロデューサーに東映動画(後の東映アニメーション)を紹介され、1991年にアニメーターとして入社した。山下高明に師事し、動画を経てOVA『Crying フリーマン5 戦場の鬼子母神』で初の原画、アニメ映画『Coo 遠い海から来たクー』で作画監督補佐を担当する。
演出家・監督時代
1995年、金子伸吾の紹介で『十二戦支 爆烈エトレンジャー』第27話Aパートの絵コンテを担当する。1996年に『るろうに剣心』の絵コンテを遡玉洩穂名義で担当する。どちらも東映外での仕事だったが、当時の細田は、アニメーターとしての専属契約をしていたので例外的に認められた。同年、東映社内で、演出採用試験が初めて実施され、これに合格。1997年の『ゲゲゲの鬼太郎』(第4期)で演出家として本格的にデビューした[3]。また同年、父親が急病で亡くなる[4]。
1999年には『劇場版デジモンアドベンチャー』の監督に抜擢される。続けてテレビシリーズ『デジモンアドベンチャー』の第21話を演出。2000年には『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』を監督して、そのクオリティの高さから業界の内外より注目を集めた。この頃、演出家として影響を受けた人物として、山内重保、幾原邦彦、古橋一浩らの名を挙げている。
『ハウルの動く城』と東映への復帰
2000年8月、東映アニメーションよりスタジオジブリに出向し、『ハウルの動く城』の監督として作業に取り組む。2001年に母親が脳梗塞で倒れる[5]。絵コンテはCパートまで完成したが、製作は行き詰まり2002年4月に中止が決定、ジブリを離れることになる。また、他方では「ジブリとの意見の衝突、スケジュールの延期、スタッフの拘束と様々な難事が勃発してしまい、結果的に『ハウルの動く城』の監督から外された」ともされる[6]。東映復帰後第一作の『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』第40話「どれみと魔女をやめた魔女」は、2006年8月20日にアニマックスにて放送された特別企画『東映アニメ36時間連続放送』内で視聴者投票のベストエピソードに選出された。2003年に村上隆に請われてルイ・ヴィトンの店頭プロモーション用アニメ『SUPERFLAT MONOGRAM』を監督。『明日のナージャ』で各話演出のほかOPとEDの演出を手がける。2005年、東映での最後の作品となる劇場版『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』を監督。
フリーでの活動とスタジオ地図の設立
2005年、東映アニメーションを退社してフリーになる。マッドハウスを製作基盤として、2006年7月、角川ヘラルド映画の劇場アニメ『時をかける少女』を監督。ロングランヒットとなり興行収入2.6億円を記録。国内外で高く評価された。2009年次回作『サマーウォーズ』を製作中の7月に母親が死去[7]。半年後に祖母を亡くす。同年8月、『サマーウォーズ』を公開。またも高い評価と興行収入16.5億円のヒットを記録した。
2011年4月、自身のアニメーション映画制作会社スタジオ地図を設立(代表取締役は齋藤優一郎)。同年、新作劇場作品『おおかみこどもの雨と雪』を発表[8]、2012年7月に公開された。公開前の同年6月、自ら執筆した同作品の原作小説で、小説家としてデビューした。映画は観客動員約340万人、興行収入42億円を挙げ、2012年の年間興行収入ランキング第6位の大ヒットとなった。
2015年7月11日、『バケモノの子』(企画・制作 スタジオ地図)を公開[9]。2012年9月に長男が、2015年末に長女が誕生している[10]。
作風
- 基本的にカメラを振ること無く、同じカットを繰り返す「同ポジション」を多用するが、これは「カメラを振ると、定点観測というコンセプトが崩れる」との考えからである。また、広角レンズを意識したカメラワークの使用(ロングショットで切り替わるカメラがよく見られ、細田曰く、「コンテ作業は様々な場所に仕掛けた隠しカメラが切り替えてるだけ」とのこと)や、画面下半分で芝居をするなどの表現手法も多い。また、引きのショットが多いのは客観性を持たせるためである[11]。
- アフレコでは役者が別々に収録する事を嫌い、そのシーンに出演する役者全員を立ち合わせて収録する。
エピソード
- 好きな映画監督は相米慎二、ヴィム・ヴェンダース、ウディ・アレン、ビクトル・エリセ、エドワード・ヤンなど。『ゲゲゲの鬼太郎』の113話では『ミツバチのささやき』の影響を乙一から指摘され、これを認めている[12]。尊敬するアニメ監督では杉井ギサブローなどを挙げている。また、『台風クラブ』や大林版『時をかける少女』、『銀河鉄道の夜』、『伝説巨神イデオン』なども名作と評価している。
- 学生時代から愛着のある作家として、大江健三郎と寺山修司を挙げている[13]。柄谷行人や吉本隆明といった文芸評論家の著書からの影響も公言しており、相当の読書家であることがうかがえる[14]。Twitterでは村上春樹のスピーチ文を薦めている。
- スタジオジブリの研修生採用試験では絵を2枚以上描いて提出する一次試験で150枚以上提出。宮崎駿から「君のような人間を(ジブリに)入れると、かえって君の才能を削ぐと考えて、入れるのをやめた」と書いた手紙を貰ったが、「雑用係でもいいから入れてください」とジブリに電話をすると「今回の試験で宮崎さんが手紙を出したのは、全受験者中二人しかいない。その一人が君で、これは光栄なことだから、おとなしく諦めなさい」と言われた[15]。また細田は「ポスト宮崎駿」と言われることがあるが[16]、『週プレNEWS』によれば、このことについて尋ねられた際に、「あくまで自分の「面白い映画」を作りたい」「宮崎駿的なものだったら、宮崎さんが作ればいい」と答えている[17]。
- アニメ業界では、上記の通り東映の入社時に最初から演出業を志望していたがしばらくはアニメーターとしての日々だった。アニメーター時代は山下高明が師匠のような存在であり、色々な技術を彼から教わっていた。しかし演出デビューしたのをきっかけに作画の仕事からフェードアウトしていく。細田はこのことを若干後悔しているらしく、『時をかける少女』公開時のイベントで、「もし、過去をやり直せたら何をするか」とのテーマで七夕での願掛けを行う際「東映入社時に戻って作画をもう一度修行し直したい」と書いた[18](アニメーターとしての腕は確かであり、すしおが原画修正のやり方について悩んでいたときに細田が間髪入れずアドバイスしたことで「この人には敵わない」と思わせる程であったという[19])。
- 『少女革命ウテナ』などでは橋本カツヨ(細田曰く「親友であり別人」、この発言はジョークである)、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』などでは遡玉洩穂(そだまもるほ)という変名で絵コンテを担当している。
- 公共性獲得のため絵コンテは常にファミレスで描いていたが喫煙スペースで隔離されるようになって以降、おおかみこどもは自宅で[20]、バケモノの子は自宅作業場を模した一室を借りてコンテを描くことになった。
- 関弘美曰く「おとなしいのはダビングの時だけ」。また『少女革命ウテナ』29話制作時、元の脚本が気に入らず監督の幾原邦彦に許可をもらい、絵コンテを描く段階で元の脚本を見ずに全面的に書き直した過去がある[15]。
- 『ひみつのアッコちゃん』14話制作時、冒頭の挿入歌は小西康陽にプロデュースしてもらうつもりだった。また、東映アニメーションの動画枚数の3000枚規制の内(放送当時、現在は3500枚)、使ったのが計2999枚であった。
- 『劇場版デジモンアドベンチャー』の監督料は46万5千円。製作期間で割るとひと月10万円以下だったため、生活は苦しく、他の仕事を掛け持ちして何とか乗り切った[15]。
- 『スパイラル -推理の絆-』のOPの動画枚数は30枚であるらしい。
- 『明日のナージャ』の演出を引き受けた理由は26話をやりたかったため。その26話では原画も兼任しているが、実際は担当シーンだけではなくレイアウト修正と背景の作画を半分以上行ったという。
- 『ハウルの動く城』の監督の降板を三鷹のジョナサンで高橋望プロデューサーから告げられる[21]。
- 筒井康隆は細田版『時をかける少女』を高く評価しており、脚本を読んだ後に快諾した。「本当の意味での二代目」「正統な続編」と評価する一方で、テレビ出演時には「主人公がドジすぎる」「こういう内容だからSF的考証は特に問題ない」などとコメントしている。
- 富野由悠季は文化庁メディア芸術祭にて『時をかける少女』を「実写よりはるかにいい。アニメの壁を外している」「『日本沈没』よりいい」と樋口真嗣の前で高評価を下し、樋口を苦笑させた。しかし一方で「高校生たちの告白したいという台詞がSEXしたいと聞こえる」「キャラクターが活かし切れていない」とも評価したらしい。スケジュールの都合で富野が去った後、細田は「富野監督が帰る前に、アメリカではSEXの匂いがしないと言われたんですよと言うべきでした」と言った[22]。
- 既婚。結婚式に出席したのは佐藤順一・幾原邦彦等、東映アニメーションや『少女革命ウテナ』関連のスタッフなども多くいた[23]。最初に明らかにしたのは吉松孝博である[24][25]。
- 『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇場版シリーズの監督としてのオファーが来た際、細田は乗り気であったものの無かった事となっているという[26]。
- 山下達郎のファンであり、その縁で『サマーウォーズ』の主題歌を依頼した。
- 世界を代表するゲームクリエイターの一人宮本茂(任天堂)は同じ金沢美術工芸大学の先輩にあたり、細田の尊敬するクリエイターでもある。宮本の掲げるゲーム製作理念、広い世代の多くの人間に楽しんで貰おうとする「万人向け」のスタイルには、細田自身も自身が抱えるアニメ業界の閉塞感打破への目標として追従している[27]。
- 必ず聴いているというラジオ番組に『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』を挙げており、映画批評コーナー「シネマハスラー」には出演もしている[28]。
- 嫌いな食べ物はイカリング。理由は輪の中が深淵のブラックホールのようで、吸い込まれそうだから[29]。
- 愛煙家であり、仕事中はセブンスターを愛好している[30]。
- 結婚して彼女の実家に挨拶に行った際に親戚が急に倍に増えたという感覚が『サマーウォーズ』へ繋がっている[31]。
- おおかみこどものひとつのきっかけは日本テレビ情報バラエティ番組『PON!』でドラマ『怪物くん』の番宣のため狼男に扮する芸人チャンカワイを見て狼男に息子や娘がいたら面白いかもと思ったから[32]。
- 『おおかみこどもの雨と雪』の制作にあたり、高橋望プロデューサーの母校・一橋大学でロケハンを行う。キャンパスを子連れの母親が歩いているオープンさ、都心から離れ由緒ある古めかしい校舎の佇まい、映像を見てもほとんどの人がどこの大学か知らないこと、あまり裕福な家庭の出ではない花がアルバイトで学費を稼ぎながら通える国立大学、生真面目でリベラルな校風が花の性格と合っていることが、狼男と恋に落ちる常識に囚われない女子大生に相応しいとして物語の舞台に選ばれた[21]。
- 富野由悠季は『おおかみこどもの雨と雪』を激賞しており、「本作の前では、もはや過去の映画などは、ただ時代にあわせた手法をなぞっているだけのものに見えてしまうだろう」とまで書いている[33]。
- 絵本を自身の子供に読み聞かせていく中で動物が多く出てくることに気づき、子供の成長には動物が重要ではないかと「バケモノの子」は動物の顔をしたバケモノたちの世界にした[34]。
- 細田が演出を担当した『デジモンアドベンチャー』第21話「コロモン東京大激突!」では、兄妹を夫婦に見立てた、兄妹間の官能的な性質も帯びた情愛という複雑なテーマにも挑戦した[35]。『未来のミライ』では、実際に兄妹の父親となったことからの経験を踏まえ、映画作品として初めて兄妹をテーマに作品を作る[36]。
- 2018年7月24日に放送された、星野源のオールナイトニッポンにゲストとして出演した際、二の腕が好きだと語った。
人間関係
- 山下高明はアニメーター時代の師匠であり、演出家に転身後も協力関係が続いている。『デジモンアドベンチャー』以降の作品で採用している登場人物の影を省略するスタイルは、山下の提案によるもの[37]。
- 細田と樋口真嗣は業界内では「似たもの同士」と認識されており、外見(メガネにヒゲ)・作品のテーマ・ジャンル・キーワード・果ては公開日まで一緒になっていた[38]。
- イニシャルが同じHである樋口真嗣、原恵一、浜野保樹と、これに加えて井上雄彦と共に「愛のあるHの会」を結成しているらしい[39]。
監督作品
短編アニメーション映画
- 1999年 『劇場版デジモンアドベンチャー』
- 1999年 『劇場版ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎の幽霊電車3D』(2009年再上映)
- 2000年 『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』
- 2000年 『劇場版デジモンアドベンチャー3D デジモングランプリ!』(2009年再上映)
長編アニメーション映画
- 2005年 『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』
- 2006年 『時をかける少女』
- 2009年 『サマーウォーズ』
- 2012年 『おおかみこどもの雨と雪』
- 2015年 『バケモノの子』
- 2018年 『未来のミライ』
イベント上映作品
- 1999年 『ゲゲゲの鬼太郎〜鬼太郎の幽霊電車〜』(花やしき遊園地などでの限定上映)
- 2000年 『デジモンアドベンチャー3D デジモングランプリ』(サンリオピューロランド限定上映)
- 2000年 『銀河鉄道999 ガラスのクレア』(丸の内東映ほか)
- 2003年 『SUPERFLAT MONOGRAM』(ルイ・ヴィトン店舗限定上映)
- 2003年 『66』(六本木ヒルズ限定上映)
- 2003年 『不思議世界アタゴオル』(文化庁メディア芸術祭限定公開、『アタゴオルは猫の森』のパイロットフィルム、橋本カツヨ名義)
TVCM
- 2003年 六本木ヒルズ「六本人生まれる篇」
- 2003年 スクウェア・エニックス『スライムもりもりドラゴンクエスト 衝撃のしっぽ団』
- 2005年 スクウェア・エニックス『スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団』
- 2012年 ハウス食品「一緒だと、あったかいね」キャンペーンCM
- 2015年 サントリー GREEN DA・KA・RA『差し入れ』篇 『市場』篇
参加作品
動画・原画
- まじかる☆タルるートくん すき・すき タコ焼きっ!(動画)
- 三国志 完結編・遥かなる大地(動画)
- 光の風のアーマ(動画)
- Crying フリーマン5 戦場の鬼子母神(原画)
- 仮面ライダーSD(原画)
- おさわが!スーパーベビー(原画)
- Coo 遠い海から来たクー(作画監督補佐)
- ドラゴンボールZ(原画)173話
- SLAM DUNK(原画)29話 70話
- スラムダンク 全国制覇だ! 桜木花道(原画)
- 劇場版GS美神 極楽大作戦!!(原画)
- スラムダンク 湘北最大の危機! 燃えろ桜木花道(原画)
- 代紋TAKE2 第II章(原画)
- スペシャルプレゼント 亜美ちゃんの初恋 美少女戦士セーラームーンSuperS外伝(原画)
- 美少女戦士セーラームーン セーラースターズ (原画)7話
- ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦(原画)
- ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない(原画)
- ご近所物語(原画)1話 7話
- 幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆(原画)
- ドラゴンボール 最強への道(原画)
- 少女革命ウテナ(原画)7話 18話 23話、橋本カツヨ名義
- ゲゲゲの鬼太郎 大海獣(原画)
- 銀河鉄道999 Galaxy Express エターナル・ファンタジー(原画)
- 明日のナージャ(26話原画)
絵コンテ・演出
- 1994年 『ゲゲゲの鬼太郎』(第4期、94話・105話・113話)
- 1995年 『十二戦支爆烈エトレンジャー』(27話・33話・37話)
- 1996年 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(8話・18話・24話・29話・40話・43話、遡玉洩穂名義)
- 1997年 『少女革命ウテナ』(7話・14話・20話・23話・29話・33話・39話・劇場版、橋本カツヨ名義)
- 1997年 『電脳戦隊ヴギィ'ズ★エンジェル』(OP、遡玉洩穂名義)
- 1998年 『ひみつのアッコちゃん』(第3期、6話・14話・20話・30話)
- 1998年 『アリスSOS』(OP、橋本カツヨ名義)
- 1999年 『天使になるもんっ!』(20話・22話、橋本カツヨ名義)
- 1999年 『デジモンアドベンチャー』(21話)
- 1999年 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』(4幕Bパート、クレジット未表記)
- 2000年 『デジモンアドベンチャー02 石田ヤマト 手紙 -Letter-』(ドラマCD)
- 2002年 『スパイラル -推理の絆-』(OP、橋本カツヨ名義)
- 2002年 『Strawberry JAM「喜望峰」』(TVCM、橋本カツヨ名義)
- 2002年 『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』(40話・49話)
- 2003年 『明日のナージャ』 (OP・ED・5話・12話・26話)
- 2004年 『GA.ニメ〜この支配からの卒業〜尾崎豊』
- 2004年 『東映ビデオ』(リーダーフィルム、2004年5月以降)
- 2004年 『サムライチャンプルー』(OP、橋本カツヨ名義)
- 2004年 『ONE PIECE』(199話)
- 2012年 『おおかみこどもの雨と雪』(小説朗読CD)
音響監督
- 2001年 『デジモンアドベンチャー02 ドラマCD 石田ヤマト 手紙-Letter-』
- 2006年 『ディープ・イマジネーション―創造する遺伝子たち』(『ガラクタの町』のみ)
写真
- 2010年 世紀末オカルト学院(ED写真、橋本カツヨ名義)
小説
- 2012年 『おおかみこどもの雨と雪』
- 2015年 『バケモノの子』
- 2018年 『未来のミライ』
受賞
- 第28回東京国際映画祭 ARIGATO賞(2015年)[40]
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!
- 第18回ゴールデングロス賞優秀銀賞
時をかける少女
- 第39回シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門(Gertie Award)最優秀長編作品賞
- 第11回アニメーション神戸賞 作品賞・劇場部門
- 第31回報知映画賞特別賞
- 第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
- 第61回毎日映画コンクールアニメーション映画賞
- 第30回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞
- 第1回Invitation AWARDS アニメーション賞
- デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー06/第12回AMDアワード 「大賞(総務大臣賞)」・「BestDirector」
- 第21回デジタルコンテンツグランプリ優秀賞
- 第6回東京アニメアワード 『アニメーション・オブ・ザ・イヤー』・監督賞
- 第31回アヌシー国際アニメーション映画祭 長編部門特別賞「feature films: Special distinction」
- 第38回星雲賞 メディア部門
- 平成19年度北日本新聞文化賞 芸術選奨
- 第26回国際アニメーション映画祭Anima2008 (ベルギーブルッセル)BeTV賞
- OACC2008(中国)Golden dragon award
- とやま賞
サマーウォーズ
- 第42回シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門(Gertie Award)最優秀長編作品賞
- 第24回デジタルコンテンツグランプリ経済産業大臣賞
- 第13回(平成21年度)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
- 第64回毎日映画コンクールアニメーション映画賞
- 第52回ブルーリボン賞日本映画ベスト10選出
- 第14回日本インターネット映画大賞日本映画部門 作品賞
- 第9回東京アニメアワード「アニメーションオブザイヤー」・国内劇場部門優秀作品賞・監督賞・原作賞
- デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー`09/第15回AMDアワード年間コンテンツ優秀賞
- 第33回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞[41]
- 平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞 メディア芸術部門
- 第1回日本シアタースタッフ映画祭 グランシャリオ賞(邦画部門1位)
- 第7回リスボン国際インディペンデント映画祭 観客賞
- 第45回上市町栄誉表彰
- 第14回モントリオール ファンタジア映画祭 最優秀アニメーション賞 観客部門:金賞
- 第41回星雲賞映画演劇部門・メディア部門
- 第15回アニメーション神戸賞 個人賞
- 第1回アナハイム国際映画祭 最優秀アニメーション賞
- 第1回ビデオ屋さん大賞 第1位
- 2011ジャパンエキスポアワード 最優秀劇場版アニメ賞
おおかみこどもの雨と雪
- ASIAGRAPH2012 創(つむぎ)賞
- 第45回シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門(Gertie Award)最優秀長編作品賞
- 富山県功労表彰
- 第16回(平成24年度)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞
- 第30回ゴールデングロス賞優秀銀賞
- 第3回ロケーションジャパン大賞 グランプリ
- 第67回毎日映画コンクールアニメーション映画賞
- 第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞
- ワーナー・マイカル映画館大賞2012 ベスト10 邦画部門第1位
- 第17回日本インターネット映画大賞日本映画部門 アニメ賞 監督賞
- 第12回東京アニメアワード「アニメーションオブザイヤー」「監督賞」
- デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'12/第18回AMDアワード 総務大臣賞(大賞)
- 第4回 ヒットメーカー・オブ・ザ・イヤー グランプリ
- 第4回日本シアタースタッフ映画祭 グランシャリオ賞(邦画部門1位) 監督賞
- 第16回ニューヨーク国際児童映画祭長編観客賞
- 第22回日本映画批評家大賞 アニメーション部門 作品賞
- 第29回イマジン・フィルム・フェスティバル(アムステルダム) グランプリ(Black Tulip 2013)
- 第22回日プロ大賞ベストテン 第10位
- 上市町新町制60周年記念式典 特別表彰
書籍
脚注
- ↑ 『NEWS ZERO特別版 宮崎あおい パリ〜北アルプス おおかみこどもを巡る旅』日本テレビ、2012年7月21日放送、おおかみこどもの雨と雪 BD 映像特典収録、2013年2月20日発売。
- ↑ 『この人に話を聞きたい』本人インタビュー
- ↑ 「フリースタイル7号」の細田守インタビュー(聴き手:氷川竜介)より。
- ↑ NHKドキュメント番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」より。
- ↑ 『PLUS MADHOUSE 3 細田守』より。
- ↑ 『ハウルの動く城』を監督するはずだったが…ciatr
- ↑ 『PLUS MADHOUSE 3 細田守』より。
- ↑ “ジブリの好敵手になるか? 細田守監督最新作『おおかみこどもの雨と雪』2012年7月公開決定”. ORICON STYLE. (2011年12月13日) . 2011閲覧.
- ↑ 細田守監督最新作は「バケモノの子」!フランスでの公開が既に決定 - 映画.com(2014年12月11日)
- ↑ “「サマーウォーズ」「バケモノの子」細田守監督、長女が誕生”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年1月2日) . 2016閲覧.
- ↑ 『この人に話を聞きたい』本人インタビュー
- ↑ 『PLUS MADHOUSE 3 細田守』より。
- ↑ 新宿ロフトプラスワンでの『細田守の人生相談PART2』(2009年7月28日)より。
- ↑ 『BRUTUS』No.677より。
- ↑ 15.0 15.1 15.2 『フリースタイル』(vol.7、フリースタイル社) - 特集・細田守より。
- ↑ 「手書きで表現 心のひだ――おおかみこどもの雨と雪 細田監督」『朝日新聞』2012年7月20日付夕刊、第3版、第3面。
- ↑ 細田守「宮崎駿になりたくてアニメをやっているわけじゃない!」p3
- ↑ 『時をかける少女』限定版映像特典ディスクより。
- ↑ 『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』パンフレットより。
- ↑ 「おおかみこどもの雨と雪 絵コンテ」巻末インタビューより
- ↑ 21.0 21.1 第47回一橋祭 講演会企画 細田守×高橋望講演会
- ↑ MovieWalker レポート 【文化庁メディア芸術祭アニメ部門シンポジウム】 リメーク映画の金字塔「時をかける少女」が大賞受賞 細田守監督が富野由悠季監督と公開“辛口”トーク
- ↑ 某氏の結婚披露パーティー
- ↑ サムシング吉松の死んじゃえばいいのに!第386回「細田さん、おめでとう」
- ↑ 細田守監督、結婚!
- ↑ 文化庁メディア芸術祭巡回企画展 札幌展 細田x浜野対談[1]
- ↑ 『細田守 PLUS MADHOUSE 03』「特別対談 宮本茂×細田守」 キネマ旬報社刊 ISBN 978-4873763156
- ↑ 『ウィークエンド・シャッフル』、サマーウォーズ公開時の出演より
- ↑ トップランナー、出演回より
- ↑ プロフェッショナル 仕事の流儀、細田出演回
- ↑ 『PLUS MADHOUSE 3 細田守』より。
- ↑ アニメスタイル001より
- ↑ “富野由悠季 : 「おおかみこどもの雨と雪」を異例の大絶賛”. MANTANWEB(毎日新聞デジタル) (2012年7月20日). . 2012閲覧.
- ↑ 2014年12月12日東宝ラインナップ発表会より
- ↑ 『デジモンムービーブック』(集英社、2001年)116ページ ISBN 978-4-087-79095-5
- ↑ “細田守監督最新作『未来のミライ』来年7・20公開決定 兄妹がテーマ”. ORICON NEWS (2017年12月13日). . 2018閲覧.
- ↑ WEBアニメスタイル_特別企画
- ↑ 「日経エンタテインメント!」2007年1月号より、『日本沈没』と『時をかける少女』は公開日が同じ7月15日である。
- ↑ o:kun Talk 渡邉美樹とキーパーソンとの語らい 第2回:浜野保樹インタビューより。
- ↑ “東京国際映画祭“ARIGATO賞”新設、受賞者に樹木希林、広瀬すず、細田守ら”. 映画ナタリー (2015年10月15日). . 2015閲覧.
- ↑ “日本アカデミー賞発表!『沈まぬ太陽』が作品賞含む3部門!最多は『劔岳 点の記』の6部門”. シネマトゥデイ. (2010年3月5日) . 2012閲覧.
参考文献
- 『アニメージュ』(2000年4月号、徳間書店) - インタビュー「この人に話を聞きたい」。『デジモンアドベンチャー』までの道のり。
- 坂井由人監修『J-アニメーション究極大鑑』(2005年、ぴあ)
- 『キネマ旬報』(2006年3月下旬号、キネマ旬報社) - 今注目の若手アニメ監督としてこれまでの経歴まで含めてインタビュー記事。
- 『キネマ旬報』(2006年8月上旬号、キネマ旬報社) - 監督作『時をかける少女』に関するインタビュー記事。