L字型画面

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L字型画面(エルじがたがめん)及びとは、テレビの通常放送の左側及び下側にL字型のスペースをつくって情報を付記する画像手法[1]。L字画面、L画面または単にL字ともいう[1]

概説

番組で表示する字幕などから邪魔にならないように、放送されている映像を縮小・圧縮して空き領域(余白部分)に情報を提供する。その空き領域がアルファベットのLに見えることからL字型画面と呼ばれるようにった。L字型画面で本来の映像が流れている領域を映像領域、L字型に情報を表示する領域をL字領域という[2]。余白部分を設ける形状により逆L字型画面U字型画面などもある。

一般的に採用されている事例としては国政選挙や、自然災害台風地震水害など)、あるいは国内外の重要ニュース(戦争や大規模紛争など)が挙げられる。

また自然災害の場合は、警報、被害状況、ライフライン情報、交通情報、気象情報などを提供する。

一般には関連番組との連動であり、コマーシャル中は基本的に行わない。

特別番組を放送せずにL字型画面での情報提供で済ませる場合もある。

都道府県・市区町村広報番組で、聴覚障害者のために手話通訳者を映し出す小窓画面や文字を流すために、あえてL字タイプの画面構成にしているところもある。

特徴

L字型画面はもともと流れている親映像に直接字幕を載せるのではなく、字幕を呈示する領域と映像領域を明確に区別するため字幕の読みやすさや親映像の鑑賞に配慮した速報形式である[2]。しかし、L字型画面では親映像が圧縮されると同時に速報の呈示によって映像観賞時の視聴者の感性に影響を与えるなどの影響もある[2]

類似技術

ニュースティッカー
画面下の1行文字情報のみ提供することをティッカーテープ(株価情報を印字する紙テープ)になぞらえてティッカー (ticker) と呼ぶ。ニュース番組やスポーツ中継などで表示する。ティッカーが常時表示されることを踏まえた画面構成となるので、L字型画面における映像の縮小などは行わない。
通常のスクロール表示による1行ティッカーのほか、株式市況などで見られる2行ティッカー(文字が流れる速度を相互行で変えて、見やすい工夫を施す)や、下から上へ文字がせり上がるフリッパータイプもある。アラビア語圏やペルシア語圏では文字が左から右へ流れる。

脚注

  1. 1.0 1.1 業界用語辞典 「L画面・L字」 東京映画映像学校、2017年10月5日閲覧。
  2. 2.0 2.1 2.2 L字型画面が映像鑑賞に及ぼす影響”. 日本感性工学会. . 2018閲覧.

関連項目