船橋競馬場
{{#invoke:InfoboxImage|InfoboxImage|image=250px 船橋競馬場ダートコース|size=|sizedefault=288px|alt=}} | |
施設情報 | |
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通称・愛称 | 船橋ケイバ |
所在地 | 千葉県船橋市若松1-2-1 |
座標 | 東経139度59分48.9秒北緯35.684694度 東経139.996917度 |
開場 | 1950年8月21日 |
所有者 | 株式会社よみうりランド |
管理・運用者 | 千葉県競馬組合 |
収容能力 | 30,000人 |
コース | |
周回 | 左回り |
馬場 |
ダート 内回り:1250m 外回り:1400m |
船橋競馬場(ふなばしけいばじょう Funabashi Racecourse)は、千葉県船橋市(一部施設が習志野市にまたがる)に所在する地方競馬の競馬場。広報などでの表記は「船橋ケイバ」。
競馬の主催者は千葉県競馬組合(千葉県、船橋市、習志野市からなる一部事務組合)で、土地・施設は株式会社よみうりランドから賃借している。浦和競馬場、船橋競馬場、大井競馬場、川崎競馬場の1都3県の競馬場を南関東4競馬場という。SPAT4加盟競馬場。
Contents
コース概要
- 馬場:左回りで、1周1,400mの外回りコースと、1,250mの内回りコースからなる。スパイラルカーブを採用している。
- コーナーの内外に高低差を付けることにより、各馬の有利・不利をなくしている。また、騎手から「非常に乗りやすいコース」と評価されているとされる。[1]
- 直線(4コーナーからゴール板まで):300m
- コース幅:外回りコース 25m、内回りコース 20m
- 距離設定:1000m、1200m、1400m(内)、1500m、1600m、1700m、1800m、2000m、2400m
- 2400mはダイオライト記念のみで使用される。
- 2000mは第3コーナーのポケットからスタートするが、2003年10月3日以降は使用されていない。
- 1400mのみ内回りコースが使用される。しかし、内回りコースは2006年11月17日以降は使用されておらず、現在は調教用コースとして使用されている。
- 最大出走頭数(フルゲート): 外回り14頭、内回り12頭
- ただし外回りの1200mと1500mはフルゲート12頭である。
競馬場の開設時にはレースコースの内部に800mのオートレース用ダートトラックを併設しており、当所は日本最初のオートレースが開催された発祥の地にあたる。
主な競走
ダートグレード競走
- かしわ記念(統一JpnI)
- ダイオライト記念(統一JpnII)
- 日本テレビ盃(統一JpnII)
- マリーンカップ(統一JpnIII)
- クイーン賞(統一JpnIII)
- 2010年にはジャパンブリーディングファームズカップ(JBC)が開催された。
重賞競走
- 習志野きらっとスプリント(SII、2018年からSIIに格上げ)
- 船橋記念(SIII)
- 京成盃グランドマイラーズ(SIII)
- 東京湾カップ(SIII)
- 報知グランプリカップ(SIII)
- 平和賞(SIII)
騎手招待競走
- ヤングジョッキーズシリーズ(2017年 - 、トライアルラウンドを開催)
歴史
- 1928年 - 柏競馬場開場。
- 1950年8月21日 - 船橋競馬場開場。施設は株式会社関東競馬倶楽部(のち関東レース倶楽部→よみうりランドに改称)が所有。
- 1950年10月29日 - 船橋競馬場内にオートレース場を併設。
- 1952年 - 柏競馬場廃止。
- 1953年11月27日 - 日本テレビが船橋競馬を中継。この中継は地方競馬としては初めてのテレビ中継となった。
- 1968年 - 船橋オートレース場が船橋サーキット跡地に移転。
- 2006年3月14日 - 場内の放送設備が故障し復旧の見通しが立たず全11レースが中止になった。
- 2011年 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で馬場に亀裂や液状化現象が発生したため、2開催連続で開催を中止した[2]。
- 2014年6月1日 - 重勝式勝馬投票券のトリプル馬単(SPAT4 LOTO)を発売開始。ただし購入はインターネット限定[3] 。
- 2015年6月15日 - ナイター競走を開始[4] 。
施設情報
競馬場
- 入場料金:100円
- 特別指定席:2,000円(入場料込み)
- 指定席席数:738席
- 住所:千葉県船橋市若松一丁目2番1号
- 食事等:場内では牛スジ、焼きそば、あんかけ焼きそばなどが名物。また近隣にマクドナルド、和食のファミリーレストラン和食さと、まいどおおきに食堂など、敷地内にスーパーマーケットのオーケーがある。
- 周辺スポット:道路を挟んで向かいにららぽーとTOKYO-BAY、ビビット南船橋があり、南西に大型家具店イケア船橋、南東には厩舎地区(と谷津干潟)がある。
J-PLACE船橋
2013年10月6日よりJRA勝馬投票券の発売を開始した。
日曜開催のJRA各競馬場のメインレース(最大3レース)が対象。開門および発売開始は12時30分で、発売締切は各競走発走時刻の4分前となる(前日発売は実施せず)。払戻時間はJ-PLACE船橋の発売時間の他、船橋競馬開催時、南関東場外発売時。
発売する馬券の種類
○…発売 ×…発売なし
単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
船橋競馬場 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
払戻率[5] | 80% | 75% | 72.5% | ||||||
J-PLACE | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
場外発売所
- その他の詳細は大井競馬場#場外馬券売場、場外勝馬投票券発売所#地方競馬の場外勝馬投票券発売所を参照
ほか
厩舎
船橋競馬場に所属する厩舎は競馬場のスタンド寄りの本厩舎とトラック向正面の海岸厩舎に分かれている。かつては船橋競馬場の南側は砂浜で船橋競馬場の所属馬はこの砂浜でも調教されていた。現在は(隣地の谷津干潟を除いて)周辺が埋められているため往時をしのぶことはできない。
2006年9月3日未明、場内南側厩舎地区で火災が発生し厩舎2棟を全焼、現役競走馬9頭が焼死した。焼死した競走馬の中には2003年8月の台風10号による北海道地区の被害に巻き込まれ、当時過ごしていた牧場から流されながらも生還したスーパーハリケーン(牡4歳・2勝)もいた。2008年6月23日未明にも火災が発生し厩舎兼厩務員宿舎1棟を全焼、現役競走馬9頭が焼死した。
所属騎手
後述にもあるように、規模と比較すると騎手の層が非常に厚く、名手と呼ばれる騎手が複数所属している。南関東4場の中でも「船橋所属」の騎手は(各場の勝ち頭クラスの騎手でない限り)一つ格上として見られることが多い。
- 石崎駿
- 石崎隆之
- 臼井健太郎
- 柿本量平
- 笠野雄大
- 川島正太郎
- 小杉亮
- 左海誠二
- 澤田龍哉
- 庄司大輔
- 實川純一
- 高橋利幸
- 田中力
- 塚本弘隆
- 仲野光馬
- 西村栄喜
- 野澤憲彦
- 濱田達也
- 張田昂
- 本田正重
- 本橋孝太
- 森泰斗
- 山口達弥
- 山中悠希
- 山本聡紀
- 横川尚央
所属調教師
日本のホースマンの始祖とされる函館大経の函館一族の者が調教師として在籍する全国唯一の競馬場である(函館一昭調教師が在籍)。第1回東京優駿の優勝騎手である函館孫作は戦後、この競馬場に厩舎を置いていた。
川島正行はNARグランプリの最優秀調教師賞を複数回受賞している。
テレビ中継
放送体制
- スカパー!の南関東地方競馬チャンネル(Ch.120、Ch.678)では全レースを放送している(Ch.120は標準画質からHD放送への移行にともない、2014年5月31日にて放送終了。詳細は南関東地方競馬中継を参照)。
- 2012年4月からはダートグレード競走を、同年10月からは重賞競走をグリーンチャンネルで放送している(詳細はグリーンチャンネル地方競馬中継を参照)。
- 2000年代前半までは、チバテレビが1時間枠で生中継を行っていた(進行は耳目社のアナウンサー。パドック、本馬場入場、レース実況は場内ビジョンのものと同一)。中継当日(1990年代までは開催当日)の夜には「船橋競馬ダイジェスト」が放送されていた。
- 2010年4月12日から、チバテレビの地上デジタル放送のマルチ編成(032チャンネル)を使用した「船橋競馬中継」が放送されている(2012年度は放送無し、2013年度再開)。放送内容は南関東地方競馬中継のサイマル放送で、視聴できるのは地上デジタル放送でチバテレビが受信できる地域のみとなる。
備考
- 同じ船橋市内には中央競馬の中山競馬場が存在(一部敷地が隣の市川市内にかかる)するうえ、船橋競馬場では周辺環境との兼ね合い(周辺スポットを参照)で土曜・日曜開催やナイター開催ができず、集客的に不利な側面がある[6]。2006年からは薄暮競走が行われており、2012年6月18日の開催から「オレンジレース」と愛称をつけた[7]。なお発走時刻は月別に決まっているが、2009年は開催別に変更した。
- 2014年は3月21日(春分の日)に本場開催が当初予定されていたが、この日に中央競馬(中山・中京)が組み込まれ、日程重複が生じることになったため、上記の理由でこの日の本場開催を中止し、J-PLACEとしての場外馬券発売のみを行った。
- 2003年にはダーレー・ジャパン・レーシングが馬主として初進出(船橋競馬場が第1号)。2005年には所有馬であるシーチャリオットが南関東二冠を制した。2006年の全日本2歳優駿ではフリオーソが勝ち初めて日本国内の統一GIレース制覇を果たし、2007年のジャパンダートダービーもJpn(G)I制覇し3歳ダート路線の頂点に立ち、2008年と2010年の帝王賞を制している。
- 船橋競馬は馬券の結果が堅く収まることが他と比較して少なく、中穴・大穴の配当が割合出やすい競馬場として知られている。これは枠により不利を受けにくいコース形態もさることながら、船橋競馬所属の騎手の層が規模と比較して非常に厚いことも影響している。腕達者なジョッキーたちの争いに魅せられるファンも多い。2009年2月4日には当時の公営競技最高記録となる1911万0000円の超高額配当を記録している。
- 2010年の4月開催より場内映像がハイビジョン化される。
- 2011年の10月開催より、個人協賛競走が実施されるようになった。開催1日につき最大2競走まで実施(特別競走・重賞競走は対象外)で、協賛金として3万円が必要となる[8]。なお著作権にかかわる名称については、著作権を持つ個人や団体からの許可を証明できる文書等を送付しなければならないため注意が必要。
- 2014年7月29日に千葉県競馬組合がナイター競走を導入することを発表し、2015年春に設備を完成させ、同年6月15日よりナイター競走を開始した。開催期間は4月から12月までの予定で期間中は従来通り、昼間開催も検討している。組合によると、園田競馬場(そのだ金曜ナイター)の成功事例を踏まえて導入に踏み切ったとのこと[9]。このナイター競走の愛称は一般から公募し、「ハートビートナイター」[10]に決定した。2018年度からは通年でハートビートナイターが開催されている[11]。
- 2016年4月8日より、廃止された船橋オートレース場内にあった競輪場外『サテライト船橋』が競馬場の駐車場内に移転し、オートレース場外『オートレース船橋』も併設し「船橋場外」としてオープンしている。
交通アクセス
- 京成線船橋競馬場駅から徒歩5分
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)京葉線南船橋駅徒歩10分
- 南船橋駅南口バスターミナルより「船橋場外」向けの無料送迎バス(1時間3本程度)が利用できる
- 駐車場は1日500円(最初の30分は無料。ただしオーケー船橋競馬場店・「船橋場外」と共用で料金変動あり)
- ららぽーとTOKYO-BAYやIKEAなどが至近距離に密集しており、休日は周辺の渋滞が激しいので注意が必要。
脚注
- ↑ “船橋競馬場:ガイド”. 楽天競馬. . 2016閲覧.
- ↑ 3月11日の地震による船橋競馬場の被害状況について - 船橋ケイバ公式サイト 2011年3月14日
- ↑ 50円で最高3億円の払戻も!SPAT4「トリプル馬単」6月1日から発売開始! - 南関東4競馬場公式サイト
- ↑ 平成27年度 開催日程及び重賞競走日程について - 南関東4競馬場公式サイト
- ↑ 勝馬投票法の払戻率について - 船橋ケイバ
- ↑ ただし大井競馬場・川崎競馬場のナイター競走場外発売は行われており、夏期限定で日曜日のナイター競走場外発売も行われている。
- ↑ 薄暮開催は「オレンジレース」 - 船橋ケイバ公式サイト 2012年6月18日
- ↑ 企業協賛・個人協賛レース(冠レース)の募集について - 船橋ケイバ公式サイト 2011年8月17日
- ↑ 船橋競馬場におけるナイター競馬の導入について - 船橋ケイバ 2014年7月29日
- ↑ 船橋競馬場ナイター競馬の愛称決定について
- ↑ 平成30年度 開催日程及び重賞競走日程について南関東公営競馬、2017年11月14日閲覧