ハーバライフ
ハーバライフ(Herbalife)は、健康食品、スキンケアを扱っている企業の名。また、その商標・ブランド名。
概要
ハーバライフは、健康食品やスキンケアを扱っているマルチレベルマーケティングの会社であり、そのブランド名である。
マルチ商法、つまり連鎖販売取引(「マルチレベルマーケティング」「MLM」「ネットワークビジネス」などと呼ばれる)という販売方法・ビジネス手法を採用してところに特徴があり、健康食品・スキンケア製品をメインに扱っているところにも特徴がある。
ハーバライフは1980年2月1日にマーク・ヒューズ(Mark Reynolds Hughes)が創設した。→#経緯
2010年時点で、世界75カ国で210万人以上のディストリビューターによって同社のマルチレベルビジネス「ハーバライフ・ビジネス」が展開される状況になった。
- 主たる製品
「フォーミュラ1」「フォーミュラ2」「フォーミュラ3」「フォーミュラ4」が基本的な製品。健康食品およびスキンケア製品を扱っている。
- 販売手法と様々な問題点
ビジネスの説明を行うイベントを各国の各地で繰り広げて、積極的な新規ディストリビューターの獲得に力を入れている。派手な大会(イベント)などを開いたり、説明会を開催して、そこで説明担当者が「大金持ちになれる」などと謳って人々の夢を煽って、あたかもほんとんどの人が金持ちになれるかのように聞こえることを言って、それによって人々をディストリビューターになるように勧誘してビジネスを成り立たせているが、実際には同社の内部データを調べてみると、高収入になるのは全ディストリビューターの1%程度にすぎない[1]。ほとんどの人は膨大な時間を投入しても、大した収入にはならない[1]。だがそうした事実を隠して、騙すような不誠実な手法で、人々をディストリビューターに勧誘している[1]。
ヨーロッパの科学雑誌であるJournal of Hepatology2007年10月号に、ハーバライフ社の製品摂取による肝障害を示唆する2つの研究論文が掲載された。 これを受けて、2008年1月14日、フィンランド食品安全局が調査に乗り出した[2]。
また、医薬品に関する法律では、医薬品でもないものを販売するにあたり効能を言ってはいけない、とされているにもかかわらず、ディストリビューター(販売員)が説明会で「ガンが治る」などと一般の人々に対して宣伝していて、医薬品に関する法律違反を犯すことで売り上げを増やしている[1]。同社が把握しているだけでも、2013年の一年だけでも、600人のディストリビューターが説明会で効能を吹聴するという法律違反を犯していたことが判明している[1]。
2014年にはFBIの捜査が入り、米国で社会問題化している[1]。
経緯
- 会社設立前
(同社の宣伝パンフレットなどで語られているお話によると) マーク・ヒューズが18歳のとき母のジョー・アン・ヒューズ(Jo Ann Hughes)がダイエット・ピルを服用した過剰なダイエットと睡眠薬の大量摂取が原因で36歳の若さで他界した悲しみから、中国に渡りハーブについて学んだ、と言う。そしてマークは医学や栄養学の専門家を集め製品開発した、と言い、自ら販売員(ディストリビューター)としてその製品を販売した。
やがてそれをカナダに広げ、世界各地に広げていった。
- ハーバライフ・インターナショナル社
- 1980年2月1日 マーク・ヒューズ(Mark Reynolds Hughes)が創設。
- 2004年12月にニューヨーク証券取引所に上場。
- 日本側の会社
- 1992年11月 ハーバライフ・オブ・ジャパン株式会社がハーバライフ・インターナショナル社の日本法人として設立され、翌年営業を開始。
- 現在の代表者
- 米国法人のCEOは、Michael O Johnson マイケル・O・ジョンソン[3]。
- 日本法人 ハーバライフ・オブ・ジャパン株式会社の代表取締役社長は、William M. Rahn ウィリアム・ラーン[4]。
- 2016年ポール森氏がハーバライフ オブ ジャパンの代表取締役社長に就任
製品開発
ノーベル生理学・医学賞を受賞している循環器系の医師ルイス・イグナロ博士は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授で、ハーバライフ社と共同開発した「ナイトワークス」、同博士推奨の「ハーバライフライン」「トリシールド」をはじめとして、健康をサポートする製品を開発している。[5][6]
デビッド・ヒーバー博士は、UCLA教授でUCLA人間栄養学センターの所長を務めている。さらに、アメリカ国内で2000年ベストドクターに選ばれている栄養学の医師で、ハーバライフ社のニュートリション・アドバイザリー・ボードの委員長を務め、製品の研究開発や検査を行っている。[7]
カリフォルニア州ロサンゼルスの「ハーバライフ・プロダクト・アンド・サイエンス・センター」や、UCLA内に創立者の名前を冠した「マーク・ヒューズ細胞・分子栄養学研究所」で栄養補助食品やウエイト・マネージメント製品の研究開発や検査を行っている。
スポーツ協賛活動
ハーバライフは世界40カ国以上のスポーツイベントに協賛しているほか、FCバルセロナ、インテルナツィオナーレ・ミラノ、ロサンゼルス・ギャラクシー、リオネル・メッシやカロリーナ・コストナーなどオリンピック代表選手を含む多くのアスリートやチームをサポートしている[8][9][10][11]。現在はクリスチアーノ ロナウドとスポンサー契約をしお互いの信頼関係に基づいて活動を行う。また、ロナウドとの共同開発により【24】シリーズを発売 2016年夏には日本上陸しヘルシーアクティブライフスタイルに貢献している。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 NHK BS1「ABC new.com」2014年4月24日16時すぎ放送
- ↑ フィンランド食品安全局(EVIRA)がハーバライフ社製品との因果関係が疑われる肝毒性を調査 国立健康・栄養研究所 2008年1月17日
- ↑ 以前はディズニーインターナショナル社にいた男。
- ↑ 日本マクドナルドの社長を務めたこともある男。
- ↑ http://www.drignarro.com/
- ↑ http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1998/ignarro-autobio.html
- ↑ http://www.uclahealth.org/body.cfm?id=479&action=detail&ref=9008
- ↑ http://www.herbalife.co.jp/hl_about/press.html
- ↑ http://www.herbalife.co.jp/hl_about/about4.html
- ↑ http://www.herbalife.co.jp/hl_about/action_index.html
- ↑ http://www.herbalife.co.jp/hl_about/action_sports.html