青山七恵
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青山 七恵(あおやま ななえ、1983年1月20日 - )は、日本の小説家。埼玉県大里郡妻沼町(現・熊谷市)出身[1]。筑波大学図書館情報専門学群卒業[2]。2007年、「ひとり日和」で第136回芥川龍之介賞受賞。
Contents
経歴・人物
埼玉県大里郡妻沼町(現熊谷市)に生まれる。小学生の頃にはアガサ・クリスティーの作品を読んでいた。中学生の頃には川端康成や吉本ばななの作品を読んでおり、また、図書館司書になることを目指すようになる[3]。1998年4月、埼玉県立熊谷女子高等学校に入学。高校の時に、フランソワーズ・サガン『悲しみよこんにちは』を読み、小説を書きはじめるきっかけとなった[3]。2001年3月、同校卒業[4][5]。同年4月、図書館情報大学図書館情報学部図書館情報学科に入学。2005年3月、筑波大学図書館情報専門学群卒業[2][3][6]。東京都新宿区の旅行会社に入社。
同年、大学在学中に書いた「窓の灯」で第42回文藝賞受賞[7]。2007年、「ひとり日和」で第136回芥川龍之介賞受賞(受賞時年齢23歳11か月)[8]。2009年、短編「かけら」で、第35回川端康成文学賞受賞(歴代最年少での受賞)[9]。2012年から、群像新人文学賞選考委員を務めている。
著作
単行本
- 『窓の灯』(2005年11月 河出書房新社 / 2007年10月 河出文庫)
- 『ひとり日和』(2007年2月 河出書房新社 / 2010年3月 河出文庫)
- 【初出】「ひとり日和」(『文藝』2006年秋季号) / 「出発」(『文藝』2009年春季号)[11]
- 『やさしいため息』(2008年5月 河出書房新社 / 2011年4月 河出文庫)
- 【初出】やさしいため息(『文藝』2008年春季号) / 松かさ拾い(『文藝』2008年夏季号)
- 『かけら』(2009年9月 新潮社 / 2012年7月 新潮文庫)
- 【初出】かけら(『新潮』2008年11月号) / 欅の部屋(『すばる』2009年1月) / 山猫(『新潮』2009年8月)
- 『魔法使いクラブ』(2009年11月 幻冬舎 / 2012年4月 幻冬舎文庫)
- 書き下ろし
- 『お別れの音』(2010年9月 文藝春秋 / 2013年9月 文春文庫)
- 【初出】新しいビルディング(『文學界』2008年8月) / お上手(『文學界』2009年1月) / ニカウさんの近況(『文學界』2009年5月) / うちの娘(『新潮』2010年1月) / 役立たず(『文藝』2010年夏季号) / ファビアンの家の思い出(『文學界』2010年2月)
- 『わたしの彼氏』(2011年3月 講談社 / 2015年2月 講談社文庫)
- 【初出】『群像』2010年1月号 - 2010年12月号
- 『あかりの湖畔』(2011年11月 中央公論新社 / 2014年12月 中公文庫)
- 【初出】「読売新聞」夕刊 2010年7月 - 2011年4月
- 『花嫁』(2012年2月 幻冬舎 / 2015年4月 幻冬舎文庫)
- 【初出】『GINGER L.』2010 WINTER 01 - 2011 AUTUMN 04
- 『すみれ』(2012年6月 文藝春秋 / 2015年3月 文春文庫)
- 【初出】『文學界』2012年1月号
- 『快楽』(2013年5月 講談社 / 2015年7月 講談社文庫)
- 【初出】『群像』2013年3月号
- 『めぐり糸』(2013年12月 集英社)
- 【初出】『すばる』2011年11月号 - 2013年6月号
- 『風』(2014年5月 河出書房新社)
- 『繭』(2015年8月 新潮社)
- 【初出】『新潮』2014年3月号 - 2015年4月号
単行本未収録作品
- 実習生豊子(『群像』2009年2月号)
- ダンス(『新潮』2013年1月号)
アンソロジー
「」内が収録されている青山七恵の作品
- 村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ(2014年5月 NHK出版)「ヨーの話」
- ラブソングに飽きたら(2015年2月 幻冬舎文庫)「山の上の春子」
対談・鼎談など
脚注
- ↑ 自立へのささやかな一歩描く 芥川賞受賞・青山七恵さんに聞く
- ↑ 2.0 2.1 筑波大学 | お知らせ・情報 受賞・表彰:受賞表彰の記録
- ↑ 3.0 3.1 3.2 学群入試 筑波大学 ACアドミッションセンター
- ↑ JBOOK:ひとり日和:青山 七恵:書籍
- ↑ 校長室より - 埼玉県立熊谷女子高等学校
- ↑ 2004年4月、国立大学法人化の法律により図書館情報大学が閉学、全ての在校生が筑波大学に移籍することになった。
- ↑ asahi.com: 文芸賞に15歳、中3の三並さん 史上最年少
- ↑ 芥川賞に23歳、青山七恵さん
- ↑ 本学卒業の青山七恵さんが第35回川端康成文学賞受賞
- ↑ 「ムラサキさんのパリ」は文庫版にのみ収録。
- ↑ 「出発」は文庫版にのみ収録。
- ↑ Twitter / subaru_henshubu: 青山七恵+藤野可織対談「「おはなし」への恩返し」
- ↑ 〈鼎談〉野崎歓×青山七恵×綿矢りさ - 群像
外部リンク
典拠レコード: