大阪市立大学
大阪市立大学 | |
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大学設置 | 1949年 |
創立 | 1880年 |
学校種別 | 公立 |
設置者 | 公立大学法人大阪市立大学 |
本部所在地 |
大阪府大阪市住吉区杉本3-3-138 東経135度30分27.14秒北緯34.5927361度 東経135.5075389度 |
キャンパス |
杉本(大阪府大阪市住吉区) 阿倍野(大阪府大阪市阿倍野区) |
学部 |
商学部 経済学部 法学部 文学部 理学部 工学部 医学部 生活科学部 |
研究科 |
経営学研究科 経済学研究科 法学研究科 文学研究科 理学研究科 工学研究科 医学研究科 看護学研究科 生活科学研究科 都市経営研究科 |
ウェブサイト | 大阪市立大学公式サイト |
大阪市立大学(おおさかしりつだいがく、英語: Osaka City University)
大阪府大阪市住吉区杉本3-3-138に本部を置く日本の公立大学。
なお、大阪市を廃止して大阪都を設置する大阪都構想についての是非が議論されており、それと並行して大阪府立大学と大阪市立大学を統合して新大学を設置することも検討されており、2015年2月には両大学間で『「新・公立大学」大阪モデル(基本構想)』が取りまとめられた[1](大阪都立大学構想)。
Contents
概観
大学全体
大阪市立大学の主な母体である旧制大阪商科大学は日本最初の市立大学として創立された。2011年時点で公立大学としては最も規模が大きく、8学部10研究科を設置している。2005年5月1日時点で、大学学部所属学生7,105人、大学院研究科所属学生2,063人、教員852人。
建学の精神
旧制大阪商科大学設立時の大阪市長である關一が大学開設にあたって発表した「大学は都市とともにあり、都市は大学とともにある」および「国立大学の"コッピー"であってはならぬ」という発言は現在でも大阪市立大学の理念とされている。
沿革
略歴
五代友厚ら当時の大阪財界有力者によって1880年に創設された「大阪商業講習所」および同講習所を改組して設立した市立大阪商業学校が源流。東京高等商業学校(現一橋大学)に次ぐ2番目の官立高等商業学校誘致を神戸市と争って敗れた大阪市が1901年に市立大阪商業学校を改組して独自に大阪高等商業学校を設立した。この経緯から現在でも一橋大学、神戸大学とは旧三商大として交流がある。
その後、都市計画学者でもあった関一第7代大阪市長により、日本初の市立大学として1928年に学部・予科・高等商業部を持つ旧制大阪商科大学が誕生した[2][3]。
1949年に大阪市が設置していた大阪商科大学・大阪市立都島工業専門学校・大阪市立女子専門学校を統合して新制大阪市立大学が発足、商・経済・法文・理工・家政の5学部を設置した。1953年には法文学部を法学部・文学部に、1959年には理工学部を理学部・工学部に分離した。また、1955年に大阪市立医科大学を編入し医学部を設置。1975年、家政学部を生活科学部に改称。2003年(平成15年)には独立研究科、創造都市研究科を設置し、現在の8学部9研究科体制となる。2004年4月には、これまでの看護短期大学部が医学部看護学科に昇格。2006年4月から、公立大学法人大阪市立大学の設置運営する大学となった。
大阪市立大学の公式サイトでは創立年を1949年としているが、大学が発行している公的な大学史である「大阪市立大学百年史 全学編 上巻」(1987年 大阪市立大学百年史編集委員会)では大学の創立を1880年としている。また、大学の設置に関しては新制大学となった1949年起点としているため、本稿でも同書の公式見解を元に創立年を1880年、設置年を1949年とする。
年表
- 1880年(明治13年) - 大阪商業講習所設立
- 1885年(明治18年) - 府立大阪商業学校に改称
- 1889年(明治22年) - 市立大阪商業学校に改称
- 1901年(明治34年) - 市立大阪高等商業学校設立
- 1919年(大正8年) - 大阪市立高等商業学校に改称
- 1928年(昭和3年) - 旧制大阪商科大学設立
- 1949年(昭和24年) - 新制大阪市立大学発足、商・経済・法文・理工・家政の5学部を設置
- 1953年(昭和28年) - 法文学部を法学部・文学部に分離
- 1955年(昭和30年) - 大阪市立医科大学を編入し、医学部を設置
- 1959年(昭和34年) - 理工学部を理学部・工学部に分離
- 1975年(昭和50年) - 家政学部を生活科学部に改称
- 1992年(平成4年) - 医学部附属病院の建替え完了
- 1996年(平成8年) - 学術情報総合センター竣工
- 2003年(平成15年) - 独立研究科「創造都市研究科」を設置
- 2004年(平成16年) - これまでの看護短期大学部が医学部看護学科に昇格
- 2006年(平成18年) - 公立大学法人大阪市立大学の設置運営する大学となる
- 2008年(平成20年) - 看護学研究科を設置し、現在の8学部10研究科体制となる
- 2009年(平成21年) - 工学部の学科を再編
- 2010年(平成22年) - 商学部、経済学部、法学部、文学部の第2部(夜間)の募集を停止
基礎データ
所在地
象徴
学章
商神マーキュリーの羽翼(旧制大阪商科大学の伝統を表す)と大阪市章(澪標)とに大学の二文字を組み合わせたもので、1962年に制定された。
シンボルマーク・スローガン
本学の1号館をモチーフにデザインされたものが2006年に決定された。なお、このシンボルマークは広報用であり、学章とは併用して用いられている。また、これと同時に「都市で学び、夢をつかむ」というスローガンも制定された。なおシンボルマークに使用されているワシントンヤシは、2017年6月に伐採され、現存していない。
シンボルカラー
体育会などで従来使用されてきたえんじ色がファーストカラー、青がセカンドカラー、灰色がサブカラーに設定されている。
学歌
伝統的に愛校心を強調する校風でなく、スポーツ対外戦がさほど強い訳でもないため、学生に広く浸透した歌はない。また、校歌を持たない。
- 学生歌
- 逍遥歌
- 代表的に歌われる逍遥歌は、旧制大阪商科大学時代の逍遥歌「桜花爛漫」。作者不詳。
大阪府立大学との統合構想
大阪府知事や大阪市長らをメンバーとする大阪府市統合本部において、大阪府立大学との統合が議論[15]されており、2013年1月、外部有識者からなる「大阪府市新大学構想会議」が「新大学構想〈提言〉」を出した。提言によると、両大学を取り巻く現状について、国際的な大学間競争が激化する中で、両大学とも規模も小さく(ただし上述の通り大阪市立大学は、日本国内公立大学の中では最も規模が大きい)、このままでは埋没しかねないと指摘している。そして、市立大の工学部と府立大の工学域など、両大学で重複する分野を見直し、今後集中すべき分野や補強が必要な分野に人的資源を再配分することも必要だとしている。新大学は、文学部、法学部、商学部、経済学部、理学部、地球未来理工学部、獣医学部、看護学部、医学部、工学域、生命環境科学域、現代システム科学域、人間科学域で構成される構想である。学生数を単純合計すると、全国の公立大学で最大規模となる。
当初は2016年度の統合を目指していたが、2014年4月25日、延期が発表された[4]。
その後、2015年2月に両大学間で『「新・公立大学」大阪モデル(基本構想)』が取りまとめられた[1]。2017年4月1日に両大学の法人統合に向けた「新法人設立準備室」を設置。両大学の運営法人を2019年4月に統一する関連議案が大阪府議会で2017年11月8日に可決、大阪市議会でも2018年2月23日に可決された。新法人の名称は「公立大学法人大阪」となる予定。
教育および研究
組織
学部[5]
部門:経済理論部門[6]、経済統計論部門[7]、経済史部門[8]、経済政策論部門[9]、経済構造論部門[10]、国際経済論部門[11]
部門:基礎法学[12]、公法[13]、私法[14]、社会法[15]、国際関係・外国法[16]、政治・行政学[17]
- 文学部
- 理学部
- 工学部[32]
- 機械工学科[33]
- 電子・物理工学科
- 研究分野:波動物理工学、電磁気学、物性制御工学、材料計測工学、光物性工学、ナノマテリアル工学、応用分光計測学、数理工学
- 講座:電気工学、応用物理学
- 電気情報工学科
- 研究分野:電磁デバイス工学、知識情報処理工学、情報ネットワーク工学、情報システム工学、情報処理工学、マルチメディア工学、光電子工学、通信システム工学
- 講座:電気工学、応用物理学、情報工学
- 化学バイオ工学科
- 研究分野:無機工業化学、有機工業化学、高分子化学、工業物理化学、材料化学、生体機能工学、生物分子工学、生物化学工学、細胞工学、生体材料工学
- 講座:応用化学、バイオ工学
- 建築学科
- 研究分野:建築構法及び材料、建築計画、建築デザイン、建築防災、建築構造学、コミュニティデザイン、空間図形科学、建築環境工学
- 講座:建築学、都市基盤工学、環境都市工学
- 都市学科
- 研究分野:地盤工学、都市基盤計画、都市リサイクル工学、地域環境計画、環境図形科学、構造及びコンクリート工学、河海工学、環境水域工学、環境都市計画、応用構造工学(橋梁工学)
- 講座:建築学、都市基盤工学、環境都市工学
- 医学部
- 生活科学部
大学院
- 経営学研究科(前期博士課程・後期博士課程)
- グローバルビジネス専攻
- 経済学研究科
- 現代経済学専攻[49]
- 一般コース(前期博士課程・後期博士課程)
- 修士専修コース(修士課程)
- 現代経済学専攻[49]
- 法学研究科
- 文学研究科[50](前期博士課程・後期博士課程)
- 哲学歴史学専攻
- 哲学専修
- 日本史学専修
- 東洋史学専修
- 西洋史学専修
- 人間行動学専攻
- 社会学専修
- 心理学専修
- 教育学専修
- 地理学専修
- 言語文化学専攻
- 国語国文学専修
- 中国語中国文学専修
- 英語英米文学専修
- ドイツ語フランス語圏言語文化学専修
- 言語応用学専修
- 表現文化学専修
- アジア都市文化学専攻
- 哲学歴史学専攻
- 理学研究科(前期博士課程・後期博士課程)
- 工学研究科(前期博士課程・後期博士課程)
- 医学研究科
- 看護学研究科
- 看護学専攻[69](前期博士課程)
- 修士論文コース
- 生活看護学分野
- 研究領域:看護管理・基礎看護学、公衆衛生看護学、老年看護学、在宅看護学
- 臨床看護学分野
- 研究領域:がん・急性看護学、感染・慢性看護学、精神看護学、母性看護学、成育看護学
- 生活看護学分野
- CNCコース
- 研究領域は生活看護学分野の老年看護学のみ
- 修士論文コース
- 看護学専攻(後期博士課程)
- 研究領域[70]:生活看護支援システム領域(地域)、生活看護支援システム領域(老年)、生活看護支援システム領域(在宅)、生活看護支援システム領域(精神)、生活看護支援システム領域(母性)、生活看護支援システム領域(生育)、がん看護支援領域、感染看護支援領域、看護支援基礎科学領域
- 看護学専攻[69](前期博士課程)
- 生活科学研究科[71](前期博士課程・後期博士課程)
- 生活科学専攻
- 食・健康科学講座
- 食・健康科学コース
- 居住環境学講座
- 居住環境学コース
- 総合福祉・心理臨床科学講座
- 総合福祉科学コース
- 臨床心理学コース
- 食・健康科学講座
- 生活科学専攻
- 都市経営研究科(修士課程)
- 都市経営専攻
- 都市政策・地域経済コース
- 都市行政コース
- 都市ビジネスコース
- 医療・福祉イノベーション経営コース
- 都市経営専攻
附属施設[72]
- 学術情報総合センター
- 文化交流センター
- 都市健康・スポーツ研究センター
- 人権問題研究センター
- 大学教育研究センター
- 英語教育開発センター
- 都市研究プラザ
- 新産業創生研究センター
- 情報基盤センター
- 国際センター
- 地域連携センター
- 人工光合成研究センター
- 健康科学イノベーションセンター
- 都市防災教育研究センター
- URAセンター
- 複合先端研究機構
- 理学部附属植物園
- 医学部附属病院
- 医学部附属刀根山結核研究所
研究
21世紀COEプログラム
21世紀COEプログラムの採択数は3件だった。
- 2002年
- 学際・複合・新領域
- 都市文化創造のための人文科学的研究の拠点
- 2003年
- 数学、物理学、地球科学
- 結び目を焦点とする広角度の数学拠点の形成
- 2004年
- 革新的な学術分野
- 疲労克服研究教育拠点の形成
グローバルCOEプログラム
グローバルCOEプログラムの採択数は1件だった。
- 2007年
- 学際・複合・新領域
- 文化創造と社会的包摂に向けた都市の再構築
学生生活
学園祭
新入生歓迎祭
毎年4月中旬に「ふたば祭」(2006年よりこの名称)が開催される。
学園祭
毎年11月上旬に「銀杏祭」(ぎんなんさい)が開催される。銀杏祭では仮装コンテスト、無料のプロコンサートなどが行われる。
大阪市立大学ボート祭
1889年の大阪商業学校第一回水上運動会に端を発するボートレース。毎年5月下旬の2日間、大川(旧淀川)で運動系サークル、文化系サークル、ゼミ/研究室、市民などの部門に分かれナックル・フォアによるトーナメントが行われる。
スポーツ
府大戦
毎年6月上旬に大阪府立大学とスポーツで対戦する。
三商戦
毎年6月に「三商戦」(さんしょうせん)と呼ばれる体育会系部活動によるスポーツ対抗戦が開催される。三商とは、戦前に三校しか存在しなかった旧制商科大学の流れを汲む一橋大学(旧制東京商科大学)、神戸大学(旧制神戸商業大学)、大阪市立大学(旧制大阪商科大学)の三校を指す。同じく毎年11月には、文科系ゼミにおいて三大学間で学問研究を討論する「三商ゼミ」が開催される。
大学関係者と組織
大学関係者一覧
施設
杉本キャンパス
2012年10月1日より理学部本館1期棟及び理学部本館2期棟西側部分の解体工事に着手。2015年3月に完成。医学系の学部、研究科を除く学部と研究科が使用している。
- しょうがくぶとう.jpg
商学部棟
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経済学部棟
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法学部棟
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文学部棟
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理学部棟
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工学部棟前
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生活科学棟
附属施設
- 大学院文学研究科都市文化研究センター
- 大学院理学研究科数学研究所
- 人権問題研究センター・大学教育研究センター
- 都市健康・スポーツ研究センター
- 田中記念館・証券研究センター
- 大阪市立大学の前身である大阪商業学校の卒業生で、大阪の実業家として教育振興に尽力した田中吉太郎(1876(明治9) - 1968(昭和43))からの寄贈により、1975年(昭和50年)7月に開館。国際会議やコンサート、留学生の集いなどに幅広く利用されている。
- 高原記念館
- 大阪市立大学が2005年(平成17年)に創立125周年を迎えたことを記念し、商学部の卒業生である高原慶一郎(ユニ・チャーム創業者)の寄贈によって建設された施設。都市研究プラザと学友会の拠点として利用されている。1階の学友ホールでは、学生向けの就職イベントや企業説明会なども頻繁に行われている。
- 工作技術センター
- 都市問題資料センター
- 学術情報総合センター
- 学術情報総合センターは、2005年8月現在約236万冊の蔵書のある図書館[73]と情報処理センター機能を有している。このセンターは大阪市民も利用することができ、平日は22時まで開館している。
- 大学図書館
- 情報処理、ネットワークの中枢を担う大学情報化の拠点。大学情報処理教育という3つの機能を統合したインテリジェントビル。1996年(平成8年)に開館。20万冊もの図書のほか、学術雑誌や国内外の新聞も展示。また、DVDやCD-ROM、VTRなどの電子的資料も豊富に取り揃えられている。貴重書や古文書も所蔵。施設内には、多くのPC端末も設置されている。さらに、国際会議や学会に使用される大会議室や研究者交流室、文化交流室やグループ研究室、学生専用に設けられたグループ学習室もある。
- 北食堂
- 旧教養地区の第一学生ホール内に位置する。2009年10月に改修工事を行った。
- 南食堂
- 本館地区に位置する。
- レストラン野のはなハウス
- 学術情報総合センター1Fに位置するレストラン。イタリアンをメインにカレー、和食、日替わりのAランチ、Bランチなど豊富なメニューを取り揃えている。2014年1月からレストランウィステリアの運営主体が「社会福祉法人野のはな」に変更。店名はしばらく「ウィステリア」であったが、後に「野のはなハウス」に変更。 レストランの運営は障がい者就労支援事業として実施されている。
- レストランめたせこいあ
- 田中記念館内に位置するレストラン。名物メニューの「レモンライス」は1975年(昭和50年)の開業時から2007年(平成19年)3月の閉店時までの32年間に亘り、喫茶店「憩務所 夏爐(けいむしょ かろ)」で提供されていたレモンライスのレシピを受け継いでいる。
- 杉の子保育園
- 教員および学生が安心して教育・研究と育児の両立をはかることを目的とし、平成21年(2009年)に開設された保育園。
通路
- 南部ストリート
- 平成24年6月29日に開通。JR阪和線杉本町駅東改札の東側に位置し、生活科学部棟に沿って理学部棟につながる通路である。昭和初期モダニズムの意匠を取り入れた杉本門やクスノキ並木、透かし積みレンガが特徴。北西に位置する門は一般公募の結果「杉本門」と名称が決まった。
- 名前の由来は大阪市立大学特別名誉教授南部陽一郎から。[74][75]
- さくら通り
- 平成25年4月に開通。JR阪和線杉本町駅東改札の西側に位置する。杉本町駅から大阪市立大学1号館へとつながる。通りには公益財団法人黒田緑化事業団の寄付により桜・コスモス・ツツジが植えられ、はばたけ夢基金の寄付からは桜が植えられている。
交通アクセス
阿倍野キャンパス
大阪市阿倍野区旭町1丁目に所在する。JR大阪環状線・大和路線を隔てて天王寺公園の南側に位置する。医学部、大学院の医学研究科と看護学研究科が使用している。医学部附属病院が隣接している。
交通アクセス
対外関係
他大学との協定
- 第二次世界大戦前の旧制商大からの流れを汲む神戸大学(旧制神戸商業大学)と一橋大学(旧制東京商科大学)の間では毎年体育会系部活動や文科系ゼミの交流が行われている。 これらの交流会やスポーツ対戦はいずれも「旧三商大柔道大会」などのように「旧三商大」という名称が使用されている。
- サンクトペテルブルク大学、ハンブルク大学、メルボルン大学、上海大学など大阪市の姉妹都市・友好都市に所在する大学と大学間の学術交流協定を結んでいる。
- 2007年4月、大阪府立大学と学術包括交流協定を結んだ。
- 2008年11月、大阪府立大学とともに関西大学と包括連携協定を結んだ。
- 2009年3月、横浜市立大学、名古屋市立大学と包括連携協定を結んだ。
- 2010年2月、一橋大学、神戸大学と“旧三商大”3大学間で教育交流に 関する協定を結んだ。
社会との関わり
事件および不祥事
大阪商大事件
大阪商大時代、第二次世界大戦中の1943年から1945年にかけて反戦・マルクス経済学の研究会を組織した教員・卒業生・学生らが検挙、投獄された事件。学問の自由に関わる重大事件として取り上げられる。
医学部入試問題漏洩事件
1971年に自動車の車内で1人の男が他殺体で発見され、捜査の過程で男らが3年間にわたって刑務所で印刷された大阪大学と大阪市立大学の医学部入試問題を抜き取り、問題を密売していたことが明らかになった事件。対応にあたった当時の学長は渡瀬譲。
教育課程講座ミス
2005年から2008年にかけて同大学工学部都市基盤工学科に入学した卒業生・在学生(当時)併せて70人について、同大学が、一級建築士試験の受験に必須となる、設計製図科目をカリキュラムに含めていなかったため、受験資格を取得できなくなっていたことが、2012年3月に判明した。同学科は、2005年に土木工学科から改称したものだが、この際に、設計製図科目を開講することを怠っていたためであるとしている[76]。在学生に対しては集中講義などで受験資格を得られるよう対策をとったが卒業生に対しては対策が不充分であった。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 新大学の実現に向けて 大阪市立大学
- ↑ 「関一氏の思想 現代に 」大阪日日新聞2015年3月18日
- ↑ 「(14)御堂筋 偉大な“大阪の父”市長・関一、“未来都市”へ大改造」MSN産経ニュース2011.10.3 10:00
- ↑ 「平成28年度入試について」学長からのメッセージ
- ↑ 部門、講座は、大阪市立大学学則による。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、近代経済学(マクロ経済学1)、近代経済学(マクロ経済学2)、近代経済学(ミクロ経済学1)、近代経済学(ミクロ経済学2)、政治経済学I、政治経済学II、経済学説史、社会思想史、応用マクロ経済学、応用ミクロ経済学、経済原論I、経済原論II、経済変動論、社会経済論、経済学説史特講、社会思想史特講、経済変動論特講、社会経済論特講、ミクロ経済学上級講義1、ミクロ経済学上級講義2がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、基礎・経済統計、経済数学、統計解析論、計量経済学、経済統計論、経済情報論、多変量解析論、計算機経済学、商業簿記基礎論、統計解析論特講、計量経済学特講、経済統計論特講A、経済統計論特講B、経済情報論特講、計算機経済学特講がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、日本経済史、西洋経済史、アジア経済史、戦後経済史、日本経済史特講、アジア経済史特講、戦後経済史特講、経済史上級講義がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、社会政策論、経済政策論、公共経済学、財政学、地方財政論、環境経済学、金融経済論、労働経済論、日本経済論、社会政策論特講、財政学特講、地方財政論特講、環境経済学特講、労働経済論特講、日本経済論特講、産業政策特講1、産業政策特講2、証券経済論特講、金融経済論特講、経済政策上級講義、日本経済の論点がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、産業経済論、農業経済論、産業技術論、流通経済論、交通経済論、都市経済論、経済地理学、産業組織論、産業経済論特講、農業経済論特講、産業技術論特講、流通経済論特講、交通経済論特講、都市経済論特講、経済地理学特講、産業組織論特講、企業経済論特講、経済構造上級講義がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、国際経済学、国際協力論、国際通貨論、経済開発論、比較経済論、アメリカ経済論、ヨーロッパ経済論、アジア経済論、中国経済論、国際経済学特講、国際協力論特講、比較経済学特講、中国経済論特講、アジア経済論特講、経済開発論特講、国際協力論特講、各国経済論特講(経済英語1)、各国経済論特講(経済英語2)、各国経済論特講W(インターナショナルワークショップ)、Global Economy、Lectures on Economics A、Lectures on Economics B、Introduction to International Economics、国際経済学上級講義、世界経済の論点がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、法哲学、法社会学、法情報学、日本法制史、日本近代法制史、東洋法制史、西洋法制史、ローマ法、基礎法学特講がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、憲法第1部、憲法第2部、行政法第1部、行政法第2部、租税法、刑法第1部、刑法第2部、刑事訴訟法、刑事政策、公法特講がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、民法第1部、民法第2部、民法第3部、民法第4部、民法第5部、民法特講、商法第1部、商法第2部、商法第3部、金融商品取引法、商法特講、民事訴訟法、民事執行・保全法、倒産法がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、労働法、社会保障法、経済法、知的財産法、社会法特講がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、国際法、国際組織法、国際経済法、国際私法、英米法、ドイツ法、フランス法、アジア法、外国法特講がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、政治学、比較政治学、政治過程論、政治学史、日本政治外交史、欧州政治外交史、国際政治、行政学、公共政策論、都市行政論、政治学特講がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、各コース共通の科目として、人間文化学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、哲学、哲学史、論理学、倫理学、宗教学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、日本史学I、日本史学II、日本史学IIIがある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、世界史学I、世界史学II、世界史学III、世界史学IV、世界史学V、世界史学VIがある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、各コース共通の科目として、人間行動学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、理論社会学、社会学方法論、特殊社会学、応用社会学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、心理学、実験心理学、精神測定学、応用心理学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、教育学、教育方法学、教育心理学、教育社会学がある。
- ↑ 26.0 26.1 大阪市立大学学則によると、科目として、地理学I、地理学II、地理学III、地誌学I、地誌学IIがある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、各コース共通の科目として、言語文化論がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、国語学I、国語学II、国文学I、国文学II、国文学史がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、中国語学I、中国語学II、中国文学、中国文化学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、英米語学I、英米語学II、英米文学I、英米文学II、英米文学史、英米文化論がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、科目として、ドイツ語学、ドイツ文学、ドイツ文化論、フランス語学、フランス文学、フランス文化論、ドイツ語フランス語圏言語文化論がある。
- ↑ 研究分野は、2016年度入学生用の工学部案内[1]による。
- ↑ 2015年入学者用の履修要覧[2]によると、学生は2学年の後期から、環境・エネルギー機械分野、システムダイナミクス分野、マテリアルデザイン分野という3つの教育分野から、いずれかを選択することになっている。
- ↑ 34.0 34.1 工学部共通部門となっているが、機械工学科の学科研究指導を受けることができる。
- ↑ ほかにも寄付講座や寄付研究部門などがある
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、分子病態薬理学、分子病態学、分子制御生物学、システム神経科学、分子細胞生理学、機能細胞形態学、細胞情報学、細胞機能制御学、実験動物学、器官構築形態学、薬効安全性学
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、分子病理学、病理病態学、産業医学、都市環境医学、公衆衛生学、運動生体医学、運動環境生理学、生物統計学、法医学、ウイルス学、細菌学、寄生虫学
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、免疫制御学、生体機能解析学、脳神経科学、遺伝子制御学、老年血管病態学、老年腫瘍病態学、分子制御
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、循環器内科学、腎臓病態内科学、呼吸器内科学、肝胆膵病態内科学、消化器内科学、代謝内分泌病態内科学、血液腫瘍制御学、神経精神医学、血行動態力学、臨床腫瘍学
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、放射線診断学・IVR学、放射線腫瘍学、核医学、診断病理学、麻酔科学、救急医学、先端予防医療学、歯科・口腔外科学
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、女性生涯医学、女性病態医学、発達小児医学、老年内科学
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、腫瘍外科学、消化器外科学、肝胆膵外科学、心臓血管外科学、泌尿器病態学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、皮膚病態学、視覚病態学、耳鼻咽喉病態学、上気道機能病態学、脳神経外科学、脳神経病態学、整形外科学、リウマチ外科学、形成外科学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、医薬品・食品効能評価学、総合医学教育学、臨床感染制御学、医療安全管理学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野には、看護基礎科学、基礎看護学、成人看護学、老年看護学、精神看護学、母性看護学、小児看護学、在宅看護学、公衆衛生看護学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野として、居住環境学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野として、食・健康科学がある。
- ↑ 大阪市立大学学則によると、専門分野として、総合福祉科学、臨床心理学がある。
- ↑ 経済学部・大学院経済学研究科案内[3]によると、教員は、市場・制度経済研究分野、経済主体・ケイパビリティー研究分野、地域・グローバル経済研究分野に分かれている。
- ↑ 専修は、文学研究科案内[4]による。
- ↑ 大学院理学研究科・理学部のホームページ[5]
- ↑ 大学院理学研究科・理学部のホームページ[6]
- ↑ 大学院理学研究科・理学部のホームページ[7]
- ↑ 工学研究科・工学部のホームページ[8]によると、領域・専門分野は、環境エネルギー領域(熱環境工学、熱プロセス工学、流体工学)、システムダイナミクス領域(機械力学、生体計測工学、材料数理工学、ロボット工学、動力システム工学)、マテリアルデザイン領域(生産加工工学、材料物性工学、材料知能工学、材料機能工学)があるほか、「共通(兼担)」の専門分野として、応用数学、材料強度工学がある。
- ↑ 工学研究科・工学部のホームページ[9]によると、領域・専門分野は、光機能工学領域(光物性工学、フォトニック工学、波動物理工学)、マテリアル機能工学領域(ナノマテリアル工学、数理工学、物性制御工学、応用分光計測学、検出器物理工学)、エネルギー機能工学領域(パワーエレクトロニクス、材料計測工学)、エレクトロニクス領域(光電子工学、電磁デバイス工学、スマートエネルギー工学)、情報処理領域(情報システム工学、情報処理工学、知識情報処理工学)、情報通信領域(情報ネットワーク工学、情報通信工学、マルチメディア工学)があるほか、「テニュアトラック連携教員」の専門分野として、制御システム理論がある。
- ↑ 工学研究科・工学部のホームページ[10]によると、領域・専門分野は、エネルギー物質化学系領域(無機工業化学、工業物理化学)、分子科学領域(有機工業化学、高分子科学、材料化学)、バイオサイエンス領域領域(生体機能工学、生物分子工学)、バイオエンジニアリング領域(生物化学工学、生体材料工学、細胞工学)がある。
- ↑ 工学研究科・工学部のホームページ[11]によると、領域・専門分野は、構造領域(建築構造学、建築防災、建築材料)、環境領域(建築環境工学)、計画領域(建築デザイン、建築史、建築計画、建築構法、図形科学)、安全防災領域(複合構造、コンクリート構造、橋梁工学・鋼構造、地盤環境工学、地盤防災工学、河海工学)、環境創生領域(熱環境、熱エネルギー設備、水圏生態工学、水圏環境工学、水処理工学、廃棄物リサイクル)、都市デザイン領域(都市基盤計画、都市計画、交通計画、交通環境、図形科学)があるほか、「テニュアトラック連携教員」の専門分野として、環境化学がある。なお、計画領域と都市デザイン領域の「図形科学」は、同一教員が担当している。
- ↑ 修士課程、医師以外の医療職者、研究者、企業人の育成が目的。
- ↑ 2016年入学生用の学生募集要項(第1次募集、一般選抜)[file:///C:/Users/kyodo/Downloads/daigakuin-2015-022.pdf]に記載されている専門分野は、分子病態薬理学、システム神経科学、機能細胞形態学、細胞情報学、細胞機能制御学、器官構築形態学、薬効安全性学となっている。なお、大阪市立大学学則によると、分子生体医学講座の専門分野はこれらのほか、分子病態学、分子制御生物学、分子細胞生理学、実験動物学があるとされている。
- ↑ 2016年入学生用の学生募集要項(第1次募集、一般選抜)に記載されている専門分野は、分子病理学、病理病態学、産業医学、公衆衛生学、運動生体医学、運動環境生理学、法医学、細菌学、ウイルス学、寄生虫学となっている。なお、大阪市立大学学則によると、都市医学講座の専門分野はこれらのほか、都市環境医学、生物統計学があるとされている。
- ↑ 2016年入学生用の学生募集要項(第1次募集、一般選抜)に記載されている専門分野は、免疫制御学、脳神経科学、遺伝子制御学となっている。なお、大阪市立大学学則によると、老年医科学講座の専門分野はこれらのほか、生体機能解析学、老年血管病態学、老年腫瘍病態学、分子制御があるとされている。
- ↑ 専攻の全学生がいずれかのコースを選択するというわけではなく、希望者のみ。
- ↑ 2016年入学生用の学生募集要項(第1次募集、一般選抜)に記載されている専門分野は、循環器内科学、呼吸器内科学、肝胆膵病態内科学、消化器内科学、代謝内分泌病態内科学、血液腫瘍制御学、神経精神医学となっている。なお、大阪市立大学学則によると、臓器器官病態内科学講座の専門分野はこれらのほか、腎臓病態内科学、血行動態力学、臨床腫瘍学があるとされる。
- ↑ 2016年入学生用の学生募集要項(第1次募集、一般選抜)に記載されている専門分野は、放射線診断学・IVR 学、放射線腫瘍学、核医学、診断病理学、麻酔科学、救急医学となっている。なお、大阪市立大学学則によると、病態診断・生体機能管理医学講座の専門分野はこれらのほか、先端予防医療学、歯科・口腔外科学があるとされる。
- ↑ 2016年入学生用の学生募集要項(第1次募集、一般選抜)に記載されている専門分野は、女性生涯医学、女性病態医学、発達小児医学、精神内科学となっている。
- ↑ 2016年入学生用の学生募集要項(第1次募集、一般選抜)に記載されている専門分野は、腫瘍外科学、心臓血管外科学、泌尿器病態学となっている。なお、大阪市立大学学則によると、臓器器官病態外科学講座の専門分野はこれらのほか、消化器外科学、肝胆膵外科学があるとされる。
- ↑ 2016年入学生用の学生募集要項(第1次募集、一般選抜)に記載されている専門分野は、皮膚病態学、視覚病態学、耳鼻咽喉病態学、脳神経外科学、整形外科学、形成外科学となっている。なお、大阪市立大学学則によると、感覚・運動機能医学講座の専門分野はこれらのほか、上気道機能病態学、脳神経病態学、リウマチ外科学
- ↑ 2016年入学生用の学生募集要項(第1次募集、一般選抜)に記載されている専門分野は、総合医学教育学、臨床感染制御学となっている。なお、大阪市立大学学則によると、医療管理医学講座の専門分野はこれらのほか、医薬品・食品効能評価学、医療安全管理学があるとされる。
- ↑ 分野、研究領域の構成は、2016年入学生用の前期博士課程(修士課程)概要[12]による。
- ↑ 2016年入学生用の看護学研究科(後期博士課程)概要[13]
- ↑ 講座とコースの構成は、生活科学部・大学院生活科学研究科案内[14]による。なお、3講座のほかに、生活科学論研修室がある。
- ↑ 大阪市立大学学則で定められた施設。学則で定められてはいないが、工作技術センター、田中記念館、大学史資料室、証券研究センター、保健管理センターといった施設がある。
- ↑ 大学図書館の蔵書数では全国10位、本館のみの蔵書量では4位となっている
- ↑ 「南部ストリート」誕生 大学の新たな顔に 大阪日日新聞 2012年7月23日
- ↑ (仮称)北西門の名称が「杉本門」に決定しました
- ↑ 必修科目が欠落…一級建築士「受験できず」 大阪市立大が講座ミス 産経新聞 2012年3月13日
関連項目
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