アダム・スミス

提供: miniwiki
移動先:案内検索

Smith, Adam

[生] 1723.6.5. 〈洗礼〉スコットランド,カーコーディ
[没] 1790.7.17. エディンバラ

イギリスの経済学者,哲学者。ことに古典派経済学の祖として著名。グラスゴー大学,オックスフォード大学に学んだのち,母校グラスゴー大学で道徳哲学講座を 13年間担当。

その後バックルー公の家庭教師としておもにフランスに滞在 (ほぼ3年) し,重農主義者と交わる。帰国後は公の年金によって生活し,この間に有名な『諸国民の富の性質と原因に関する研究』 (『国富論』) An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations (1776) を 10年の歳月をかけ完成。この著作によって彼は後年「経済学の父」と呼ばれるにいたり,今日の近代経済学,マルクス経済学は等しくこのスミスの『国富論』から出発している。『国富論』は経済学を初めて理論,歴史,政策にまたがる体系的科学とし,その重商主義批判は 19世紀以降イギリスの自由通商政策の支柱となった。

晩年グラスゴー大学総長となり,終生独身であった。他に『道徳感情論』 The Theory of Moral Sentiments (59) がある。