壮一帆
壮 一帆(そう かずほ、1975年8月7日[1] - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団雪組トップスター。所属事務所はキューブ[2]。
兵庫県川西市出身[1][3]、雲雀丘学園高等学校卒業[3]。身長170cm[1][3]。血液型AB型[1][4]。愛称は「So」[3]。
Contents
略歴
幼少期にはピアノとマリンバを習い、中学からは剣道部に所属していた[5]。高校卒業時に宝塚音楽学校を受験、一発合格した[5]。
1996年、宝塚歌劇団入団。入団時の成績は12番[6]。『CAN-CAN』で初舞台[5]。その後、花組に配属される。同期には蘭寿とむ(元花組トップスター)、紺野まひる(元雪組トップ娘役)、涼紫央、遼河はるひらがいる。
2000年、『源氏物語 あさきゆめみし』新人公演で初の大役である頭中将を演じ[5]、同年のドイツ・ベルリン公演では5組選抜メンバーに選ばれる[5]。
2001年、雪組に組替え[7]。『愛燃える』で新人公演初主演を果たす[7]。
2002年、『ホップ・スコッチ』でバウホール公演初主演[7]。2004年、『送られなかった手紙』ではバウホール公演単独初主演を果たした[8]。
2006年、全国ツアー『ベルサイユのばら-オスカル編-』でアンドレを演じる。同年、古巣の花組に組替え[7]。
2007年、自身初のディナーショー『So! -Fantastic Radio Station-』を開催。
2008年、全国ツアー『外伝ベルサイユのばら-アラン編-』で二度目となるアンドレを演じる。この年に演じた3役は、いずれも真飛聖扮する主人公の友人役だった。
2009年、『太王四神記』で悪役である大長老プルキルを演じ、同年の梅田芸術劇場公演『ME AND MY GIRL』では役替わりでジョン卿とジャッキーの2役を演じる。その後、2番手スターであった大空祐飛が宙組に異動したため、花組2番手スターに昇格[7]。
2010年は、同名人気ドラマ『相棒』の神戸尊、『虞美人』の 劉邦 、『麗しのサブリナ』のデイヴィッド・ララビーを演じる。
2011年、二度目となるディナーショー『Bright』を開催。真飛の後任、蘭寿とむが花組トップスターに就任後も引き続き2番手スターとして活動。
2012年12月25日付けで雪組に組替え、音月桂の後任として雪組トップスターに就任。相手役には愛加あゆを迎える。お披露目公演は、中日劇場公演『若き日の唄は忘れじ/Shining Rhythm!』[9]。宝塚大劇場お披露目公演は『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』[10]。
2014年、『一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA』の東京宝塚劇場公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団[11]。
2015年、宝塚歌劇団OGによるカバーアルバム『麗人REJIN -Showa Era-』に参加。水原弘の「黒い花びら」をカバーした[12]。同年6月1日からキューブ所属となる[2]。同年8月、退団後初となるコンサート『Feel SO Good』を東京と大阪にて開催[2]。
人物・エピソード
芸名には「大海原に1つの大きな帆を張って突き進んで行こう」という意味を込め[13]、知人と考えて恩師に選んでもらった[3]。なお芸名の「壮」は生まれ月である8月の別名「壮月」から取ったという[13]。
主な出演
舞台
宝塚歌劇団所属時代
- 第1次花組時代
- 6月 - 11月『ハウ・トゥー・サクシード』
- 2月 - 6月『失われた楽園/サザンクロス・レビュー』
- 8月 - 12月『ザッツ・レビュー』
- 10月 - 翌年3月 バウホール・日本青年館公演『白い朝』
- 5月 - 10月『SPEAKEASY/スナイパー』新人公演:エドウィン(本役:水夏希)、オブライエン(本役:真丘奈央)
- 10月 - 11月 全国ツアー『春ふたたび/サザンクロス・レビュー』
- 1月 - 5月 『夜明けの序曲』新人公演:駒井梅二郎(本役:麻園みき)
- 1月 - 2月 バウホール・日本青年館公演『冬物語』
- 8月 - 12月 『タンゴ・アルゼンチーノ/ザ・レビュー'99』新人公演:マイク(本役:春野寿美礼)
- 4月 - 8月 『源氏物語 あさきゆめみし/ザ・ビューティーズ!』新人公演:頭中将(本役:匠ひびき)
- 6月 ベルリン公演『宝塚 雪・月・花/サンライズ・タカラヅカ』
- 9月 バウホール・日本青年館公演『トム・ジョーンズの華麗なる冒険』
- 11月 - 翌年3月『ルートヴィヒII世/ASIAN SUNRISE』新人公演:ディルクハイム伯爵(本役:伊織直加)
- 1月 『花組 エンカレッジ・コンサート』
- 4月 バウホール・日本青年館公演『マノン』 ミゲル
- 7月 - 8月 『ミケランジェロ/VIVA!』新人公演:ジョバンニ枢機卿(本役:夏美よう)※大劇場公演のみ
- 雪組時代
- 4月 日生劇場公演『風と共に去りぬ』 ルネ
- 5月 - 9月 『追憶のバルセロナ/ON THE 5th』新人公演:フランシスコ(本役:絵麻緒ゆう)※新公主演
- 7月 『宝塚巴里祭2002』
- 10月 - 11月 バウホール公演『ホップ・スコッチ』 クリストファーレン※立樹遥・音月桂と共にトリプル主演
- 1月 - 5月 『春麗の淡き光に/Joyful!!』 源頼信
- 3月 バウホール公演『春ふたたび』 藤原道忠 ※主演
- 6月 バウホール・日本青年館公演『アメリカン・パイ』 ジャクスン
- 8月 - 12月 『Romance de Paris/レ・コラージュ』 ディディエ
- 1月 バウホール・日本青年館公演『送られなかった手紙』 ドミトリー ※バウ単独初主演
- 4月 - 7月 『スサノオ/タカラヅカ・グローリー!』 月読
- 8月 - 9月 日本青年館・ドラマシティ公演『あの日見た夢に』 スティーブ
- 11月 - 翌年2月 『青い鳥を捜して/タカラヅカ・ドリーム・キングダム』 ミルボン
- 4月 バウホール公演『さすらいの果てに』 ジェフリー少尉 ※主演
- 6月 - 10月 『霧のミラノ/ワンダーランド』 エルコレ・バローネ
- 11 - 12月 バウホール・日本青年館公演『DAYTIME HUSTLER』 ヘイワード
- 2月 - 5月 『ベルサイユのばら-オスカル編-』 メルキオール、ジェローデル(役替り)
- 6月 全国ツアー『ベルサイユのばら-オスカル編-』 アンドレ
- 9月 - 12月 『堕天使の涙/タランテラ!』 エドモン・ド・レニエ
- 11月 舞風りらミュージック・サロン『A Little Flower』
- 第2次花組時代
- 2月 - 5月 『明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ』 波越警部
- 7月 梅田芸術劇場公演『源氏物語 あさきゆめみしII』 頭中将
- 8月 壮一帆ディナーショー『SO!-Fantastic Radio Station-』
- 9月 - 12月 『アデュー・マルセイユ/ラブ・シンフォニー』 モーリス
- 2月 中日劇場公演『メランコリック・ジゴロ/ラブ・シンフォニーII』 スタン
- 5月 - 8月 『愛と死のアラビア/Red Hot Sea』 トゥスン
- 10月 全国ツアー『外伝ベルサイユのばら-アラン編-/エンター・ザ・レビュー』 アンドレ
- 1月 - 3月 『太王四神記』 大長老プルキル
- 5月 バウホール・日本青年館公演『オグリ! 〜小栗判官物語より〜』 小栗判官 ※主演
- 7月 梅田芸術劇場公演『ME AND MY GIRL』 ジョン卿、ジャッキー(役替り)
- 9月 - 10月 『外伝ベルサイユのばら-アンドレ編-/EXCITER!!』 アラン
- 12月 - 翌年1月 ドラマシティ・日本青年館公演『相棒』 神戸尊
- 3月 - 5月 『虞美人』 劉邦
- 7月 - 10月 『麗しのサブリナ/EXCITER!!』 デイヴィッド・ララビー
- 11月 - 12月 全国ツアー『メランコリック・ジゴロ/ラブ・シンフォニー』 スタン
- 2月 - 4月 『愛のプレリュード/Le Paradis!!』 ジョセフ・バークレー
- 5月 壮一帆ディナーショー『Bright』
- 6月 - 8月 『ファントム』 ジェラルド・キャリエール
- 10月 - 11月 ドラマシティ・日本青年館公演『カナリア』 ヴィム ※主演
- 11月 宝塚大劇場公演 第51回 『宝塚舞踊会』
- 1月 - 3月『復活-恋が終わり、愛が残った-/カノン』 シェンボック
- 4月 - 5月 全国ツアー『長い春の果てに/カノン』 クロード
- 7月 - 10月『サン=テグジュペリ/CONGA!!』 ギヨメ
- 11月 壮一帆ディナーショー『So in Love』
- 雪組トップ時代
- 1月 月組公演『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』 アンドレ ※特別出演(大劇場公演のみ)
- 2月 中日劇場公演『若き日の唄は忘れじ/Shining Rhythm!』 牧文四郎
- 4月 - 7月 『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』 フェルゼン
- 8月 - 9月 全国ツアー『若き日の唄は忘れじ/ナルシス・ノアールII』 牧文四郎
- 10月 宝塚大劇場公演 第52回 『宝塚舞踊会』
- 11月 - 翌年2月 『Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!』 ヘイリー・ハーツ
- 3月 - 4月 ドラマシティ・日本青年館公演 『心中・恋の大和路』 亀屋忠兵衛
- 3月 - 4月 月組公演『宝塚をどり/TAKARAZUKA 花詩集100!!』 ※特別出演(大劇場公演のみ)
- 6月 - 8月 『一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA』 前田慶次 ※退団公演
宝塚歌劇団退団後
2015年
- 4月 壮一帆ディナーショー『So Wonderful!!』
- 8月 壮一帆firstコンサート『Feel So Good』
2016年
- 4月 ミュージカル『エドウィン・ドルードの謎』(シアタークリエ) - エドウィン・ドルード 役
- 8月 『Honganji〜リターンズ〜』(2016年8月、明治座) - 顕如 役[14]
- 11月 『扉の向こう側』(東京芸術劇場プレイハウス、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール) - フィービー 役[15][16]
2017年
- 3月 - 4月 『細雪』(明治座、博多座) - 妙子 役[17]
- 7月 - 8月 『魔都夜曲』(2017年7月7日 - 29日、Bunkamuraシアターコクーン・8月5日 - 6日、刈谷市総合文化センターアイリス・8月9日 - 13日、サンケイホールブリーゼ)-川島芳子 役
- 9月 『WILDe BEAUTY』(天王洲 銀河劇場)
- 10月 - 11月 『アダムス・ファミリー』(KAAT神奈川芸術劇場、豊中市立文化芸術センター、オーバード・ホール )-モーティシア 役
2018年
テレビドラマ
- かもしれない女優たち 2016(2016年10月10日、フジテレビ) - 小原木玲奈 / エキストラの女(2役) 役
- 勇者ヨシヒコと導かれし七人(2016年11月18日、テレビ東京)第7話 - オスケル 役[18]
- 女の勲章(2017年4月15日、フジテレビ)- 大庭聡子 役
参加作品
- 「麗人 REIJIN SHOWA ERA」(2015年7月1日 ビクターエンタテインメント)
- 越路吹雪トリビュートアルバム『越路吹雪に捧ぐ』(2016年12月21日)
- 「イカルスの星」「恋ごころ」をカバー[20]
受賞歴
- 2002年 宝塚歌劇団年度賞「新人賞」
- 2004年 阪急すみれ会パンジー賞「新人賞」
- 2009年 宝塚歌劇団年度賞「努力賞」
- 2013年 川西市民文化賞
- 2013年 阪急すみれ会パンジー賞「男役賞」
- 2014年 宝塚歌劇団年度賞「優秀賞」
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 “アーティスト > 壮 一帆”. キューブ. . 2015閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 2.2 “元宝塚雪組トップスター・壮一帆が、退団後初コンサートを開催!”. エンタステージ (WOWOW). (2015年6月1日) . 2015閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 『宝塚おとめ 2012年度版』 阪急コミュニケーションズ、2012年、16頁。
- ↑ 『ザ・タカラヅカV 花組特集』 阪急コミュニケーションズ、2012年、119頁。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 平松澄子 (2007年6月29日). “タカラジェンヌ 夢の軌跡 花組 壮一帆 (1)組替え直後に新人公演で初主演”. ENAK (産経新聞社) . 2013閲覧.
- ↑ 小林公一・監修『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、108頁。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 “壮一帆が作る新伝説 宝塚花組・壮一帆”. asahi.com (朝日新聞社). (2010年12月6日) . 2013閲覧.
- ↑ 平松澄子 (2007年6月29日). “タカラジェンヌ 夢の軌跡 花組 壮一帆 (2)しごかれ叩かれ成長するタイプ”. ENAK (産経新聞社) . 2013閲覧.
- ↑ “壮一帆&愛加あゆが宝塚歌劇団雪組の次期トップコンビに決定 お披露目公演は藤沢周平「蝉しぐれ」のミュージカル版”. シアターガイド (モーニングデスク). (2012年8月1日) . 2013閲覧.
- ↑ “壮一帆と愛加あゆ ベルばらお披露目公演”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2013年3月4日) . 2014閲覧.
- ↑ “壮一帆「宝塚を誇りに」退団公演千秋楽”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2014年9月1日) . 2014閲覧.
- ↑ “元宝塚・男役トップがカバー第2弾”. 朝日新聞 (2015年4月23日). . 2015閲覧.
- ↑ 13.0 13.1 “The name of タカラジェンヌ 雪組 壮一帆;生まれ月、8月=壮月から”. ENAK SUMiRE STYLE (産経新聞社). (2002年1月11日) . 2013閲覧.
- ↑ “ダークヒーロー信長描いた「Honganji」再演決定、新たに壮一帆迎え”. ステージナタリー. (2016年5月30日) . 2016閲覧.
- ↑ “アラン・エイクボーンのコメディ「扉の向こう側」に壮一帆、紺野まひる、岸祐二”. ステージナタリー. (2016年5月12日) . 2016閲覧.
- ↑ “「扉の向こう側」開幕、SMクイーン役の壮一帆「体当たりでぶつかれたら」”. ステージナタリー. (2016年11月11日) . 2016閲覧.
- ↑ “「細雪」1500回上演へ、賀来千香子×水野真紀×紫吹淳×壮一帆が4人姉妹”. ステージナタリー. (2016年8月2日) . 2016閲覧.
- ↑ 勇者ヨシヒコと導かれし七人「スペシャルキャラクター図鑑
- ↑ “宝塚OGによるカバーアルバム第2弾発売決定 昭和の歌謡名曲が男役歴代トップスター達によって蘇る”. Billboard Japan. . 2015閲覧.
- ↑ “越路吹雪37回忌、トリビュートアルバム&メモリアルコンサートに宝塚OGら”. ステージナタリー. (2016年10月26日) . 2016閲覧.
外部リンク
- アーティスト > 壮一帆 - 所属事務所キューブによる公式プロフィール
- 壮一帆オフィシャルファンクラブ
テンプレート:宝塚歌劇団雪組主演男役
テンプレート:宝塚版 ベルサイユのばら 主要キャスト
テンプレート:宝塚版 虞美人 主要キャスト
テンプレート:ミュージカル ミー・アンド・マイガール 主要キャスト
テンプレート:ロマンチック・レビュー