真飛聖
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真飛 聖(まとぶ せい 1976年10月13日 - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団花組トップスター。所属事務所はワタナベエンターテインメント。
神奈川県川崎市出身。愛称は「ゆう」。下級生時代は「うんた」と呼ばれていたこともある。公称身長169cm、血液型B型。出身校は中延学園高等学校(現、朋優学院高等学校)。
Contents
略歴
- 幼少の頃からバレエを習っていた。
- 産経新聞の取材によると、宝塚歌劇との出会いは、中学3年のときに友人から勧められたこと。「『ベルサイユのばら』(月組、涼風真世主演)を観て宝塚にはまった友だちから、受けなよって『歌劇』(月刊誌)を見せられて。宝塚のことは全く知らなかったのに、それで入ると決めたんです」と答えた。自身は3歳から始めたバレエに対して「背が高くなってバレリーナにはバランスが悪くなり、続けていけるのかなと思っていた矢先だったからかも。すごい不思議な縁ですよね」とバレエを続けなかった心情も説明している。
- 1993年、2度目の挑戦で宝塚音楽学校に入学。
- 1995年3月、81期生として宝塚歌劇団入団。入団時の成績は41人中12番[1]。『国境のない地図』で初舞台。
- 同年5月1日[1]、星組に配属。
- 1996年、『エリザベート』で黒天使役に抜擢される。
- 1999年、『我が愛は山の彼方に』新人公演で初主演を務める。
- 2000年、ベルリン公演のメンバーに選抜される。
- 2002年、『ヴィンターガルテン』で、朝澄けいとのダブル主演で、バウホール公演初主演。
- 2003年、日生劇場公演『雨に唄えば』では、初の女役に挑戦し、女優リナ・ラモント役を演じる。
- 2003年12月、初の外部出演『シンデレラ』で王子役を演じた。
- 2004年、バウホール公演『花のいそぎ』で、バウホール単独初主演を務める。
- 2005年、初ディナーショー『Sky Blue』開催。
- 同年、8月15日付で花組に組替え。
- 2006年11月、『MIND TRAVELLER』でシアター・ドラマシティー公演初主演を務める。
- 同年12月、彩吹真央の組替えに伴い、翌年の大劇場公演『明智小五郎の事件簿 -黒蜥蜴- /TUXEDO JAZZ』で花組2番手男役スターに昇格。
- 2007年12月25日、春野寿美礼の後任として花組トップスターに就任。他組出身者の花組トップスターは1987年就任の大浦みずき以来20年ぶりだった。相手役は桜乃彩音。
- 2008年2月、中日劇場公演『メランコリック・ジゴロ―あぶない相続人―/ラブ・シンフォニー2』がトップスター就任後の初公演となる。
- 2008年5月、『愛と死のアラビア/Red Hot Sea』で、宝塚大劇場公演でのお披露目公演となる。
- 2009年1月14日、初のソロCD『花舞』をリリース。カップリング曲の『One』では作詞にも挑戦。
- 同年には、『太王四神記』や『相棒』など、テレビドラマ作品の舞台化の主役が続く。
- 2010年5月、『虞美人 -新たなる伝説-』 の東京宝塚劇場公演千秋楽をもち、相手役の桜乃が退団。
- 2010年7月、『麗しのサブリナ/EXCITER!!』より、蘭乃はなが相手役となる。
- 2011年4月24日[1]、『愛のプレリュード/Le Paradis!!(ル パラディ) -聖なる時間(とき)-』の東京宝塚劇場公演千秋楽をもち、宝塚歌劇団を退団。
- 同年7月、東京會舘においてトーク&ライブを開催。
- 同年9月、ワタナベエンターテインメントに所属し芸能活動を開始する。
- 2012年4月、『37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜』(関西テレビ系)でテレビドラマ初出演。
- 2014年公開の映画『柘榴坂の仇討』で、第10回おおさかシネマフェスティバル 新人女優賞を受賞[2]。
- 2015年今後は「コントができる女優になりたい」と意欲。相棒ではシリアスな面で定評だが、宝塚時代からじつは三枚目役も多く、コメディにも定評があった[3]。
- 2016年10月、『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(TBS)で今市種子役で出演。
宝塚歌劇団時代の主な舞台出演
星組時代
- 1995年3月、『国境のない地図』 *初舞台
- 1996年5月、『二人だけが悪』新人公演:キチョ(本役:湖月わたる)/『パッション・ブルー』
- 1996年11月、『エリザベート』黒天使、新人公演:ジュラ(本役:彩輝直)
- 1997年5月、『誠の群像』新人公演:加納惣三郎(本役:彩輝直)/『魅惑II』
- 1997年11月、『ダル・レークの恋』 新人公演:ジャスビル(本役:英真なおき)
- 1998年6月、『皇帝』新人公演:ブッスル(本役:絵麻緒ゆう)/『ヘミングウェイ・レヴュー』
- 1998年8月、『イコンの誘惑』(バウ・東京特別)セリョージャ
- 1999年2月、『WEST SIDE STORY』ベイビー・ジョーン、新人公演:リフ(本役:絵麻緒ゆう)
- 1999年8月、『我が愛は山の彼方に』竜林 /『グレート・センチュリー -メモリーズ&メロディーズ-』 (博多座)
- 1999年10月、『我が愛は山の彼方に』新人公演:朴秀民(本役:稔幸)/『グレート・センチュリー -メモリーズ&メロディーズ-』 *新人公演初主演
- 1999年12月、『エピファニー』(バウ)安東新五郎
- 2000年3月、『Love Insurance』(ドラマシティ・東京特別)ジェフ
- 2000年6月、『宝塚 雪・月・花』/『サンライズ・タカラヅカ』(ベルリン公演)
- 2000年8月、『黄金のファラオ』パキ、新人公演:セイタハト(本役:絵麻緒ゆう)/『美麗猫』(東京のみ)
- 2000年10月、『花吹雪恋吹雪』(バウ・東京特別)石田佐吉
- 2001年1月、『花の業平』秋宗、新人公演:在原業平(本役:稔幸)/『夢は世界を翔けめぐる』 *新人公演主演
- 2001年3月、『ベルサイユのばら2001 - オスカルとアンドレ編-』アラン、新人公演:オスカル(本役:稔幸) *新人公演主演
- 2001年6月、『風と共に去りぬ』(全国ツアー)ルネ・ピカール
- 2001年10月、『星組エンカレッジ・コンサート』(バウ)
- 2001年11月、『花の業平』秋宗、新人公演:在原業平(本役:香寿たつき)/『サザンクロス・レビューII』 *新人公演主演
- 2002年4月、『プラハの春』ヤロミール/『LUCKY STAR』
- 2002年9月、『ヴィンダーガルデン -春を待ち侘ぶ冬の庭園-』(バウ・東京特別)クラウス・アウゲンターラー *バウホール初主演
- 2002年11月、『ガラスの風景』レオナルド/『バビロン -浮遊する摩天楼-』
- 2003年5月、『雨に唄えば』(日生)リナ・ラモント
- 2003年7月、『王家に捧ぐ歌』カマンテ
- 2003年12月、『シンデレラ』(外部出演)王子
- 2004年2月、『1914/愛』モーリス・ユリトロ/『タカラヅカ絢爛』
- 2004年7月、『花のいそぎ』(バウ・東京特別)小野篁 *バウホール主演
- 2004年10月、『花舞う長安 -玄宗と楊貴妃-』皇甫惟明/『ロマンチカ宝塚 04 -ドルチェヴィータ!-』
- 2005年2月、『王家に捧ぐ歌』(中日)ウバルド
- 2005年3月、真飛聖ディナーショー『Sky Blue』 *初ディナーショー
- 2005年5月、『長崎しぐれ坂』さそり/『ソウル・オブ・シバ!!』
花組時代
- 2005年11月、『落陽のパレルモ』ロドリーゴ・サルヴァトーレ・フォンティーニ伯爵/『Asian Winds!』
- 2006年3月、『Appartement Cinema』(ドラマシティー・東京特別・名古屋特別)オーランド
- 2006年8月、『ファントム』フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵
- 2006年11月、『MIND TRAVELLER』(ドラマシティ・東京特別)マックス・プラマー *ドラマシティ公演初主演
- 2007年2月、『明智小五郎の事件簿 -黒蜥蜴-』雨宮潤一/『TUXEDO JAZZ』
- 2007年7月、『源氏物語 あさきゆめみしII』(梅田芸術劇場)刻の霊
- 2007年9月、『アデュー・マルセイユ』シモン・ベラール/『ラブ・シンフォニー』
花組トップ時代
- 2008年2月、『メランコリック・ジゴロ』ダニエル/『ラブ・シンフォニーII』(中日劇場)
- 2008年5月、『愛と死のアラビア/Red Hot Sea』トマス・キース
- 2008年12月、『外伝ベルサイユのばら-アラン編-』アラン・ド・ソワソン/『エンター・ザ・レビュー』(全国ツアー)
- 2009年1月、『太王四神記 -チュシンの星のもとに-』タムドク
- 2009年5月、『哀しみのコルドバ』エリオ・サルバドール/『Red Hot SeaII』(全国ツアー)
- 2009年7月、『ME AND MY GIRL』(梅田芸術劇場)ウィリアム・スナイブスン(ビル)
- 2009年9月、『外伝ベルサイユのばら-アンドレ編-』アンドレ・グランディエ/『EXCITER!!』
- 2009年12月、『相棒』(シアタードラマシティ・東京特別公演)杉下右京
- 2010年3月、『虞美人 -新たなる伝説-』 項羽
- 2010年7月、『麗しのサブリナ』ライナス・ララビー/『EXCITER!!』
- 2010年11月、『メランコリック・ジゴロ』ダニエル/『ラブ・シンフォニー』(全国ツアー)
- 2011年2月、『愛のプレリュード』フレディ・クラーク/『Le Paradis!!(ル パラディ)-聖なる時間(とき)-』 *退団公演
- 2011年3月、真飛聖ディナーショー『For YOU』
ディスコグラフィー
CD
- 『花舞 〜HanaMai〜』(2009年1月14日発売、宝塚クリエイティブアーツ)
- 花舞 〜HanaMai〜(作詞:市川喜康・飯田高広、作曲・編曲:飯田高広)
- One (作詞:真飛聖・市川喜康、作曲:市川喜康、編曲:中村タイチ)
- 三日月 (作詞:絢香、作曲:西尾芳彦・絢香、編曲:中村タイチ)
- 花舞 〜HanaMai〜 〔Instrumental〕
- One 〔Instrumental〕
- 三日月 〔Instrumental〕
宝塚歌劇団退団後の主な出演
テレビドラマ
- 37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜(2012年4月10日 - 6月19日、関西テレビ) - 相澤直美 役
- 恋愛検定 第4話(2012年6月24日、NHK BSプレミアム) - 沢田かのり 役
- 相棒 season11 第1話 ‐ season13 最終話(2012年10月10日 - 2015年3月18日、テレビ朝日) - 笛吹悦子 役
- 黒猫、ときどき花屋(2013年10月1日 - 11月19日、NHK BSプレミアム) - 衣川温子 役
- 天誅〜闇の仕置人〜 第1話(2014年1月24日、フジテレビ) - 永瀬真由美 役
- 最高のおもてなし(2014年2月28日、日本テレビ) - 鈴木ちなつ 役
- 連続ドラマW トクソウ(2014年5月11日 - 6月8日、WOWOW) - 桜井智子 役
- 火曜ドラマ まっしろ 第2話(2015年1月20日、TBS) - 玉垣れい子 役
- 水曜ドラマ Dr.倫太郎(2015年4月15日 - 6月17日、日本テレビ) - 矢部街子 役
- 連続ドラマW しんがり 山一證券 最後の聖戦(2015年8月 - 、WOWOW) - 蒲生 役
- 木曜ドラマ 遺産争族(2015年10月22日 - 12月17日、テレビ朝日) - 金沢利子 役[4]
- 金曜ドラマ わたしを離さないで(2016年1月15日 - 3月18日、TBS) - マダム 役[5]
- 土曜ワイド劇場 終着駅シリーズ30「殺人の債権」(2016年6月25日、テレビ朝日) - 宗形鮎子 役
- 金曜ドラマ 神の舌を持つ男 第4話(2016年7月29日、TBS) - 赤池栄子 役
- ドラマスペシャル 宮部みゆきサスペンス「模倣犯」(2016年9月22日・23日、テレビ東京) - 浅井祐子 役
- 日曜劇場 IQ246〜華麗なる事件簿〜(2016年10月16日 - 12月18日、TBS) - 今市種子 役[6]
- 感情8号線 第4-6話(2017年2月5日 - 19日、フジテレビTWO) - 坂本芙美 役[7][8]
- PTAグランパ!(2017年4月2日 - 5月21日、NHK BSプレミアム) - 武曾都 役
- 連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~(2017年11月5日 - 12月24日、WOWOW) - 杉谷朱鐘 役
- 木曜劇場 隣の家族は青く見える(2018年1月18日 - 3月22日、フジテレビ) - 小宮山深雪 役
- 未解決の女 警視庁文書捜査官 第4話(2018年5月10日、テレビ朝日) - 藤田里美 役
- ドラマスペシャル 指定弁護士(2018年9月(予定)、テレビ朝日) - 斎藤里美 役
映画
- 謝罪の王様(2013年、東宝) - 箕輪の妻 役
- 相棒 -劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ(2014年、東映) - 笛吹悦子 役
- 柘榴坂の仇討(2014年) - マサ 役[9]
- 闇金ウシジマくん(Part4)(2016年) - 今井万里子 役
- 娼年(2018年4月6日、ファントム・フィルム)
テレビ
ラジオ
- 真飛聖 Heartful Days(INTER FM、2012年10月 - 2013年3月、毎週土曜日 10:35-11:00 ) - パーソナリティー
- Words of Wisdom –ときめく、言葉–(JFN、2016年10月 - 、毎週月 - 金 12:55 - 13:00) - ナビゲーター
CM
- ネスレ日本・ネスカフェ エクセラ(2011年)
舞台
- 『恋と音楽』(2012年12月 - 2013年1月、パルコ劇場、森ノ宮ピロティホール、イズミティ21大ホール) - 謎の女(ヒロイン)役(稲垣吾郎と共演)
- ミュージカル『マイ・フェア・レディ』 (2013年5月、日生劇場) - イライザ(ヒロイン)役(霧矢大夢とダブルキャスト)
- 『恋と音楽II 〜僕と彼女はマネージャー〜』(2014年6月 - 7月、パルコ劇場) - 君子 役
- 『ON THE TOWN』(2014年9月 - 10月、青山劇場、オリックス劇場)- アイヴィ・スミス(ミス地下鉄)役
- 『スタンド・バイ・ユー 家庭内再婚』(2015年1月、シアタークリエ) - 榊 愛子 役
- 『もとの黙阿弥』(2015年8月 - 9月、新橋演舞場・大阪松竹座) - お繁 役
- 『恋と音楽 FINAL〜時間劇場の奇跡〜』(2016年2月、パルコ劇場) - 峰麗子 役[10]
- ミュージカル『マイ・フェア・レディ』 (2016年7月 - 8月、東京芸術劇場プレイハウス) - イライザ(ヒロイン)役(霧矢大夢とダブルキャスト)
- 『プレイヤー』(2017年8月、Bunkamuraシアターコクーン) - 演出家・東 役
受賞歴
- 2003年 宝塚歌劇団年度賞「努力賞」
- 2003年 阪急すみれ会・パンジー賞「新人賞」
- 2009年 阪急すみれ会・パンジー賞「男役賞」
- 2010年 宝塚歌劇団年度賞(2009年度)「優秀賞」
- 2015年 第10回おおさかシネマフェスティバル「新人女優賞」 - 『柘榴坂の仇討』[2]
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』P.107 小林公一・監修 阪急コミュニケーションズ 2014年4月1日。ISBN 9784484146010
- ↑ 2.0 2.1 “「そこのみにて光輝く」6部門制す おおさかシネフェス”. 大阪日日新聞. (2015年1月31日) . 2015閲覧.
- ↑ 「真飛聖、コントができる女優になりたい」 朝日新聞2015年1月9日。
- ↑ “向井理、“ムコ入り”榮倉奈々と夫婦役 遺産相続題材にテレ朝連ドラ初主演”. ORICON (2015年8月21日). . 2015閲覧.
- ↑ “「わたしを離さないで」ドラマ化、キャストに綾瀬はるか、三浦春馬、水川あさみ”. 映画ナタリー (2015年11月19日). . 2015閲覧.
- ↑ “宮尾俊太郎がテレビドラマ「IQ246」に刑事役でレギュラー出演、真飛聖も”. ステージナタリー. (2016年9月7日) . 2016閲覧.
- ↑ “川栄、貫地谷ら女優6人主演で「感情8号線」をドラマ化”. デイリースポーツ. (2016年10月19日) . 2016閲覧.
- ↑ 第4話「二子玉川 芙美」のみ主演。
- ↑ 中井貴一主演「柘榴坂の仇討」に高嶋政宏、真飛聖、藤竜也ら豪華キャスト(映画.com、2014年3月20日)
- ↑ “「オーマイガッ!」稲垣吾郎が未来の自分に悶絶!?「恋と音楽 FINAL」”. ステージナタリー. . 2016閲覧.
外部リンク
- プロフィール - ワタナベエンターテインメント
- 真飛聖スタッフブログ - Ameba Blog{{#invoke:WikidataCheck|wikidatacheck|property=P3502|value=sei-matobu-we|category=Ameba Blog ID|namespaces=0}}(2012年12月1日 - )
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