サインはV
『サインはV!』(さいんはブイ)は、神保史郎、望月あきらの漫画作品。『サインはV』はその漫画を原作とした実写映画もしくはテレビドラマ。
原作である漫画作品のタイトル表記は『サインはV!』だが、その他の作品では「!」を省略して『サインはV』の表記が用いられている。
『アタックNo.1』とともに、1964年の東京オリンピック・女子バレーボール"東洋の魔女"の登場から始まった日本のバレーボールブームを巻き起こしたが、当作はもともと「『アタックNo.1』への対抗馬が欲しい」という少女フレンド編集部の要請から企画された。このため『アタックNo.1』がまだ少女マンガ的な路線を残していたのに対し、特訓もあれば魔球もありと『アタックNo.1』との違いを打ち出している(出典:宝島社『いきなり最終回』『いきなり新連載』)。この為漫画もテレビ放映も(初代は)両作品の発表時期はほぼ同時である。
1969年版のテレビドラマはTBS系で放送。実写スポ根ドラマ(スポーツ根性ドラマ)の草分け的番組。大人から子供まで広い年齢層に熱狂的な支持を受け、最高視聴率39.3%、平均視聴率32.3%を誇る大ヒット・ドラマとなった。その後1973年版もTBS系で放送されている。
漫画版の所属チーム名は「立木武蔵」となっているが、ドラマ版では「立木大和」となっている。また、ライバルチームも「ニチボー」から「レインボー」に、「ヤシカ」が「ミカサ」に変更されている(漫画版が実在するチームの名称を使用していたため)。
Contents
概略・ストーリー
1969年版は朝丘ユミが主人公。彼女は、バレーボールの練習中に姉を亡くしたため、天性の才能を持ちながらもバレーボールを憎み一度は離れようとしていたが、「立木大和」の牧圭介にスカウトされ、再びバレーボールと向き合おうと決意する。「立木大和」は立木製作所の新設バレーボール部だが、厳しい練習のために退部する選手が続出していた(第1話の段階では、選手はキャプテンの松原かおりしか残っていなかった)。
1973年版は前作の4年後という設定で、バレーボールの全国を行脚していた牧圭介が再び登場、新光物産という新チームを結成する。第1話他に、岡田可愛が前作と同じ朝丘ユミ役でゲスト出演した。
漫画
テレビドラマ(岡田可愛版)
- 放送時期:1969年10月5日 - 1970年8月16日
- 放送時間:日曜夜7時30分 - 8時(不二家一社提供枠『不二家の時間』)
- 放送回数:全45話
- 放送:TBS系(ただし、当時の大阪地区ネット局は朝日放送)
登場人物
- 朝丘ユミ:岡田可愛
- 牧圭介:中山仁
- 椿麻理(立木大和 → レインボー):中山麻理
- ジュン・サンダース:范文雀(第10回 - )
- 松原かおり:岸ユキ
- 久保田さち子:青木洋子
- 小山チイ子:小山いく子
- 岡田きみえ:和田良子
- 泉洋子:泉洋子(第27回 - )
- 朝丘ミヨ(朝丘ユミの姉):西尾三枝子
- 朝丘志津(ミヨ・ユミ姉妹の母):三宅邦子
- 立木大和・社長:十朱久雄
- 高山課長(立木大和・経理課兼監督):星十郎
- 源さん:木田三千雄、たけ:近松麗江・・・寮の賄い夫婦
- 八代先生(医務室):村上冬樹
- 大本龍子(ライバルチーム・ミカサのエース):林マキ(第7回 - )
- 村田(椿麻理の父の会社(立木大和の親会社)の秘書):逗子とんぼ
- コーヒーレストラン「島」のマスター夫婦:塚本信夫、有沢正子
- 三平(八百屋の店員):土屋靖雄
- 中華料理「共楽」の主人:柳家小さん
- 中華料理「共楽」の息子:ミキ中町
- 麻理の義母:平井道子
- さち子の祖母:立原博
- 泉剛造(洋子の父):田崎潤
- 和子(ミヨのチームメート):片山真由美
- 東郷(かおりの見合い相手):山本紀彦
- 東郷の兄(鹿児島):福田豊土
- 子犬(チビ)の飼い主夫婦:奥村公延、塩沢とき
- 少年:高野浩幸
- 少年の母親:島田多江
- テツ:中沢治夫
- ゴロー:矢野間啓治
- 社会人野球の監督(牧の友人):寺島達夫
- 立木大和の課長たち:宮田洋容、日恵野晃、石井宏明
- 雑誌記者:鈴木泰明*ノンクレジット
- スポーツ記者:加藤春哉、柄沢英二、砂川啓介
- 水野(新聞記者):木島新一
- 実況アナウンサー:羽佐間道夫、田口昴
- ライバルチーム・ミカサの監督:北浦昭義
- 菅原(東都体育大学):工藤堅太郎
- ライバルチーム・レインボーの監督:高城淳一
- ナレーター:谷津勲 → 納谷悟朗(第3回 - )
スタッフ
映画化
- 1970年7月18日、東宝系で劇場公開された。
テレビドラマ(坂口良子版)
登場人物
- 江川ゆか:坂口良子
- 牧圭介:中山仁
- 大石奈々:関谷益美
- 浅田ひとみ:高橋ひとみ
- 立花陽子:森政芳子
- 高木香:鹿沼エリ
- 水原絵美:水原ゆう紀
- 島英智子:栗原妙子
- 白川アイ子:松原麻里
- 朝丘ユミ:岡田可愛
- ナレーター:納谷悟朗
スタッフ
主題歌
- 1969年版 オープニング主題歌
- 「サインはV」(作詞:岩谷時子、作・編曲:三沢郷)
- 歌:麻里圭子、横田年昭とリオ・アルマ
- 「サインはV」(作詞:岩谷時子、作・編曲:三沢郷)
- 1969年版 エンディング主題歌
- 「この道の果てに」(作詞:岩谷時子、作・編曲:三沢郷)
- 歌:麻里圭子、横田年昭とリオ・アルマ
- 「この道の果てに」(作詞:岩谷時子、作・編曲:三沢郷)
- 1969年版 挿入歌
- 「しあわせは 何処かにいるよ」(作詞:岩谷時子、作曲:三沢郷)
- 歌:ティーカップス
- 「しあわせは 何処かにいるよ」(作詞:岩谷時子、作曲:三沢郷)
- 1973年版 オープニング主題歌
- 1973年版 エンディング主題歌
- 「美しき仲間たち」(作詞:かわいひろし、作曲:三沢郷、編曲:青木望)
- 歌:坂口良子
- 「美しき仲間たち」(作詞:かわいひろし、作曲:三沢郷、編曲:青木望)
(オープニングは1969年版テレビ2作、映画とも同じ主題歌)
その他
- バラエティ番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』にて、当作品のパロディコント『サインは2V(ニブイ)』が放送された。
- 『もーれつア太郎』第66回Bパートで、当作品のパロディ「サインはブィーべし」が放送。ブタ松一家が社会人チームとバレー勝負をするという話で、「稲妻落とし」ならぬ「雷おこし」という必殺技が登場する。
- 『ウルトラマンタロウ』第50話「怪獣サインはV」で本作とのコラボが行われ、坂口良子がバレーボールが得意なスチュワーデス志望の女性・ユキ役でゲスト出演し、劇中で怪獣ガラキングと試合をする話があり、このシーンで第2作の主題歌が挿入歌として使用された。
- 1995年にV6が主演したドラマ『Vの炎』には本作へのさまざまなオマージュがあり、岡田可愛も盲目の元バレー選手、鮎原ユミ(アタックNo.1とサインはVの主役を掛け合わせた役名)としてゲスト出演した。
脚注
外部リンク
- サインはV! - オフィス安井 版権作品紹介ページ
TBS系 日曜19時台後半枠(不二家の時間) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
サインはV
(岡田可愛版) |
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TBS系 日曜19時台後半枠 | ||
サインはV
(坂口良子版) |
日曜ワイドスペシャル
(19:30 - 20:55) |