iPod touch
製造元 | アップル |
---|---|
種別 | ポータブルメディアプレーヤー |
発売日 | 2007年9月5日 | -
電源 | リチウムイオン二次電池 |
ストレージ | フラッシュメモリ(8GB - 128GB) |
ディスプレイ |
4.0インチワイドスクリーン (解像度:1136×640)326ppi(第5、6世代) |
入力機器 |
タッチパネル 加速度センサー3軸ジャイロ カメラ(一部機種を除く)LEDフラッシュ 手ブレ補正 |
外部接続 | USB 2.0、無線LAN、Bluetooth |
関連商品 | iPhone, iPad |
iPod touch(アイポッド タッチ)は、アップルが開発・販売する、フラッシュメモリを内蔵したiPodシリーズのポータブルメディアプレーヤーである。
Contents
概要
同社が発売する携帯電話端末であるiPhoneと同様、物理的なボタンは極力少なくし、ほとんどの操作は画面にタッチして行うという特徴を持っている。また、一般的なタッチパネルとは異なり、マルチタッチ対応のタッチパネルを使用することにより、単に画面を触るだけではなく、複数の指を画面上で広げたり閉じたりするような操作で、画面に表示している写真などを直感的に拡大・縮小できる。また、どの程度の速度で指を動かしているかを認識し、表示している項目のスクロール速度をコントロールするなど、従来のタッチパネルにない高度な操作を可能としている[1]。
これまでのiPodでできた音楽や動画の再生のみならず、無線LANを通じて内蔵のiTunesでiPod touch単独で楽曲の購入が可能となり、Safariを搭載することによってウェブサイトの閲覧をはじめとするインターネット端末の役割をもつほか、App Storeからダウンロードしたゲームなどアプリケーションの実行機能も搭載されている。モバイルデータ通信以外のiPhoneとの違いはGPSや電子コンパスの有無、バッテリー残量%表示不可(Bluetooth 4.0以降を搭載したバッテリー残量をサポートする機器とペアリングするとウィジェットでバッテリー残量を確認することは可能)、低電力モード使用不可など
初代の販売当初は売り出し方の確信がなく、その後スティーブ・ジョブズが「顧客がゲーム機として確立させてくれた」と語っている[2]。
歴代モデル
第1世代
第6世代iPod(iPod classic)、第3世代iPod nanoと共に2007年9月5日(日本時間9月6日)に発表された[3]。
ラインナップは8GB(34,000円/$299)および16GB(46,000円/$399)。2008年2月5日に32GB(58,800円/$499)のモデルが追加されて3種類。色はブラックのみである。
システム要件はUSB 2.0ポート搭載で、iPod touch 1.1はiTunes 7.6以降、2.0はiTunes 7.7以降、2.1はiTunes 8.0以降がインストールされたMac OS X v10.4.10以降のMacまたはWindows XP SP2以降、Windows VistaおよびWindows 7のパソコン。
発売当初に搭載されていたアプリケーションは、カレンダー・YouTube・時計・計算機の4つ。2008年1月15日(日本時間)出荷分より、メール・マップ・株価・メモ・天気の5つが追加され、それ以前に出荷されたiPodのユーザーは、1月のアップデートとしてアプリケーションをiTunes Storeで購入(2,480円)することで対応した。なお、マップと同時に擬似GPSも追加されたが日本は一部を除き非対応である。また、日本の株価は日経平均株価と円相場以外は表示できない。
2008年7月11日に、iPhone 2.0 Software Update for iPod touch が公開され、2.0にアップデートすることによって、App Storeへの対応、関数電卓、Safariやメールからの画像保存、iTunesのアプリケーションのデザイン変更、連絡先の検索機能強化、日本語入力式独自のテンキー採用、MobileMe対応など新機能を使用することができる。1月のアップデートでのアプリケーションも含まれていて、1,200円でアップデートできる。こちらは7月11日以降出荷分もアップデートが必要である。
2008年9月9日、第2世代iPod touchの登場に伴い、Genius機能の追加された iPod touch 2.1アップデートが公開された。アップデートは、2.0からは無料、1.1からは1,200円。
2009年3月17日、同年夏に提供されるiPhone/iPod touchの最新OSとなる「iPhone OS 3.0」が発表された。iPhoneは無料、iPod touchは9.95ドルでアップデートできる(日本では1200円)。 バージョン3.0にアップデートすることにより、100以上の新機能が追加される。例えば、すべてのアプリ間における文章のコピー&ペースト、メールやメモの横書き、写真・住所録・オーディオファイル・位置情報を送信できるMMS、全アプリケーションを対象とする検索といった機能に対応している。Bluetoothには非対応。
第2世代
2008年9月9日に第4世代iPod nanoと共に発表され、アメリカでは9月10日に発売、日本ではやや遅れ、無線LAN規格の認可が下りた数週間後に出荷された。
ラインナップは8GB(27,800円/$229)、16GB(35,800円/$299)および32GB(47,800円/$399)の3種類で、色はブラックのみ。価格は第1世代から大幅に値下げされた。
システム要件はUSB 2.0ポート搭載でiTunes 8.0以降がインストールされたMac OS X v10.4.10以降のMacまたはWindows XP SP2以降、Windows VistaおよびWindows 7のパソコン。iPhone OS 2.1 for touchが標準搭載されている。
本モデルにソフトウェア3.0以降をインストールすることによりBluetoothが使用可能になる。BluetoothではA2DPに対応した。
基本的な性能は第1世代を踏襲しているが、新たに音量調節ボタンとスピーカーが搭載された。また、Nike+iPodのワイヤレス機能も内蔵され、専用のセンサーを使用することによってNike+iPodのサービスを利用できる[4]。
第3世代
2009年9月9日にiPod nano(第5世代)と共に発表された。当初Appleによる呼称は「Late 2009」「End 2009」だったが、2010年4月8日のiPhone OS 4.0発表イベントより第3世代となった(32GBと64GBモデル)[5]。
ラインナップは32GB(29,800円)、64GB(39,800円)の2種類だが、8GBモデルは第2世代のまま19,800円に値下げされた。新たに64GBモデルが追加され、32GBモデルは第2世代よりも値下げされ、16GBモデルはラインナップから消えている。色はブラックのみである。
システム要件はUSB 2.0ポート搭載でiTunes 9.0以降がインストールされたMac OS X v10.4.11以降のMacまたはWindows XP SP3、Windows Vista、Windows 7およびWindows 8のパソコン。
32GBと64GB両モデルはCPU/GPUが高速化され、メインメモリが倍増したことで、iPhone 3GSと同等の処理能力となり、音質、画質が前世代よりも改善されている以外に、Wi-Fi接続ではこれまでよりも早くウェブページがロードされるようになっている。但し、チップの型番は完全に同一ではない。
機能は第1世代、第2世代を受け継いでいるが、背面の鏡面に刻まれている文字の配置が変更されている。32GBと64GBではiPhone 3GSと同じく音声コントロールが可能となり、同梱されているイヤホンはリモコンとマイクが搭載されたものに変更になった。
第4世代
2010年9月2日にサンフランシスコのYerba Buena Centerで開催されたAppleのイベントで、マルチタッチをサポートしたiPod nano(第6世代)と、iPod shuffleと共に発表された。発表日と同じ、9月2日より予約受付開始、9月15日よりApple Storeや一部の家電量販店で販売開始された。
ラインナップは8GB(20,900円)、32GB(27,800円)、64GB(36,800円)の3種類。8GBモデルも仕様変更されており、価格は8GBモデルを除いて若干値下がりしている。色は発売当初ブラックのみだったが、2011年10月5日にホワイトモデルが追加された。
システム要件はUSB 2.0搭載でiTunes 10.0以降がインストールされているMac OS X 10.5.8以降のMacまたはWindows XP SP3、Windows VistaかWindows 7が搭載されたパソコンが必要である[6]。
高解像度ディスプレイ(3.5インチ、iPhone 4と同解像度(960×640)の「Retinaディスプレイ」)、Apple A4プロセッサ、3軸ジャイロセンサーなど、iPhone 4で搭載されるようになったハードウェアが多数加えられた。ただし、ディスプレイはiPhoneに比べ視野角がやや狭いなどの違いがあり、iPhone 4と全く同じではない。
また、本世代からカメラが搭載されるようになり、フロントカメラと背面カメラの2つを備えている。2つのカメラは720pのHD動画が撮影可能であり、それに伴いマイクロフォンも内蔵されるようになった。「FaceTime」でビデオ通話も可能となった。これによって、iPhone 4で利用可能だった「iMovie」が利用可能となったため、撮った動画を編集してそのままYouTubeなどにアップロードすることも可能となった。
一方で、iPhone 3G以降に搭載されているGPS機能や、iPhone 3GS以降に搭載されているデジタルコンパスは、このモデルにも搭載されていない。
本モデルにiOS 4.1以降をインストールすることにより、「GameCenter」が利用可能となっている。
2011年10月5日にホワイトモデルが追加され、ブラックモデル、ホワイトモデル共にiOSがiOS5にバージョンアップされている。8GBモデルが16,800円、32GBモデルが24,800円、64GBモデルが33,800円と価格が引き下げられた。同時に発売されたiPhone 4Sとは異なり、iOS以外の仕様面でのバージョンアップはされなかったため、iPhoneシリーズとの差別化がより明確となった。
2012年9月12日に第5世代の発表と同時に、8GBモデル、64GBモデルの取り扱いは終了し、新たに第2世代以来の16GBモデルが追加された。価格は16GBモデルが16,800円、32GBモデルが20,900円となった。
第5世代
アップルは、2012年9月12日(米国時間)にプレスイベントを開催し、LTE対応の「iPhone 5」とともに新しい「iPod touch」と「iPod nano」を発表した。2012年9月14日からApple Online Storeで先行注文を受け付けた。
ラインナップは32GB(24,800円)、64GB(33,800円)。2013年5月31日に背面カメラを省略した16GB(22,800円/229ドル)が追加されて3種類。2014年6月26日に16GBモデルの仕様が変更され、価格は20,800円(199ドル)。8GBモデルがラインナップから外れた。発売当初は価格は据え置きで、当面は第4世代のiPod touchも併売された。
デザインを一新し、iPod touchでは初めて5つのボディカラーが用意され、販売時点でピンク、イエロー、ブルー、シルバー、スレートの5色、Apple Online Storeでは(PRODUCT )REDを加えた6色を用意した。2013年9月11日には、スレートを廃止して新色のスペースグレーを追加した。
IPS方式の4インチ「Retinaディスプレイ」(1136×640ピクセル)を搭載しつつ、サイズは58.6(幅)×123.4(高さ)×6.1(厚さ)ミリ、重量は88グラムと薄型・軽量化。
デュアルコアのA5チップを採用し、第4世代iPod touchの最大2倍の処理能力を持つことで、音質、画質が第4世代と比べて改善されている。しかし、この機種までは搭載メモリーが1GB未満であった為、動作が重くなる問題が発生している。
iOSもiOS6にバージョンアップされ、初めてiPodで「Siri」も使えるようになった。またiCloudを使った共有フォトストリームやiMessage、FaceTime、メール、Game Centerなど、iOSの主要機能をカバー。AirPlayミラーリングも備えているため、写真や動画、ゲームなどを大画面テレビに映し出して楽しめる。
500万画素になったiSightカメラはオートフォーカス付きで、LEDフラッシュも装備。顔検出や手ぶれ補正付きのHD1080p動画の撮影をサポートしたほか、風景に沿ってカメラを動かすだけでパノラマ写真が撮影できる「パノラマ」も新たに搭載する。
従来の30ピンDockコネクタは廃止され、小型の「Lightningコネクタ」を装備。従来のオプションも使えるように“Lightning-30ピンアダプタ”(Apple online storeにて3500円で販売中)なども用意する(但し、これを以ってしても、可能なのは電気的接続だけ。Dockコネクタを活用したサードパーティー製品で立てることは出来ない)。
バッテリー駆動時間は音楽再生で最長40時間、動画再生で最長8時間。新デザインの「Apple EarPods」イヤフォン、およびビデオ録画時などに便利なリストストラップ「iPod touch loop」が付属する。なお、2016年6月14日(日本時間)に行われたWWDC2016で発表となったiOS10にはアップデート対象外となった。
2013年5月31日に、背面カメラを省略した16GBモデルを追加した。アメリカ市場で229ドル、日本国内では22,800円で販売される[7]。
2013年5月31日に、日本国内で32GBモデルが29,800円、64GBモデルが39,800円に価格が引き上げられた[8]。値上げ理由は、NHKなどの取材で「円安ドル高による改訂」としている[9]。アメリカ市場では値段は据え置かれている[10]。
2013年9月11日、新色のスペースグレーを32GB・64GBに設定[11]。一方、明確な発表はないもののブラック(ブラック&スレート)がラインナップから外れる[12]。
2014年6月26日、16GBモデルの仕様を変更。32GBモデル・64GBモデル同様、カラーバリエーションがピンク、イエロー、ブルー、シルバー、スペースグレイ、(PRODUCT )REDの6色に増えた。背面カメラも搭載したため、iPod touch loop ホルダーが付けられたが、iPod touch loop本体は付属してない[13]。価格は全モデル値引きされ、16GBモデルが20,800円(199ドル)、32GBモデルが24,800円(249ドル)、64GBモデルが29,800円(299ドル)に改定された[14]。2015年3月10日に「為替市場の状況に応じた価格調整」を理由に16GBが22.800円 32GBが28.800円 64GBが34.800円へ値上げされた[15]。
第6世代
2015年7月17日(日本時間)、Apple Storeにて、新しい「iPod touch」が発売された。同時に新色を追加した「iPod nano」「iPod shuffle」も共に発売され、実に3年振りの新モデル発売となった。2016年6月14日(日本時間)に行われたWWDC2016で発表となったiOS10や2017年に発表となったiOS11、そして2018年に発表となったiOS12に唯一対応する。なお2018年現在、iOSをアップデートしているiPod touchはこの世代のみとなった。
ラインナップは16GB(24,800円)、32GB(29,800円)、64GB(36,800円)、128GB(48,800円)の4種類。新たに128GBモデルが追加され、128GBモデルについては、Apple Store「オンラインストアと直営店」でのみの販売となった[16]。
カラーは新色「ゴールド」が加わり、第5世代にあった色「イエロー」が無くなり、「スペースグレイ、ブルー、ピンク」がより濃いめの色となった。カラーバリエーションは、「スペースグレイ、シルバー、ゴールド、ブルー、ピンク、RED」の6色である。
第5世代より約6倍処理速度が向上した「Apple A8」チップを搭載し、iPod touchでは初めてとなる64ビットアーキテクチャのCPUを搭載。また、メモリーは1GBを搭載したことで動作が重くなる問題は改善されており、これによって音質、画質が第5世代と比べて劇的に向上している。
iPod touch loopが廃止されたものの、本体の寸法は第5世代を踏襲しているため、そのアクセサリを流用できる場合が多い[17]。外観が引き継がれたのは第2・3世代以来のことである。
カメラは、5メガピクセルからiPhone 5以降と同等の8メガピクセルとなった。ただし、採用されているレンズの明るさが異なることから、暗所での撮影能力はiPhone5や6より若干劣るとの指摘がある[18]。
iOS8、iOS9、iOS10、iOS11のいずれかがプリインストールされており、Apple Musicに対応している。
一方で、iPhone5s以降に搭載されたTouch IDやiPhone6以降に搭載された「Retina HDディスプレイ」は搭載されておらず、第5世代と同じくIPS方式の4インチ「Retinaディスプレイ」(1136×640ピクセル)を搭載しており、NFCは非搭載である。このように、機能は第5世代のマイナーバージョンアップ程度の改変に留まったものの、64ビットアーキテクチャのCPU搭載とメインメモリ容量増加による高速化の恩恵によって、コストパフォーマンスが非常に高いモデルとなっている。
2017年7月27日を以て16GBモデルと64GBモデルの販売を終了した。また、32GBモデルと128GBモデルが値下げされた。同日にiPod shuffle及びiPod nanoが販売終了となったため、iPod touchは同日現在において唯一現存するiPodモデルとなっている。
仕様
基本的に従来のiPodシリーズに内蔵されている機能はすべてサポートしているが、USBマスストレージ規格上の、いわゆるUSBメモリとしては利用不可能。内部へのアクセス、データ保存自体はiPhone explorerなどによって可能。またiTunes Storeで販売されているAir Sharing等を使うことにより、無線経由でのストレージとして使用可能。
ビデオプレイリストも利用不可。音楽プレイヤーとしての基本仕様はiPodの項を参照。以下はiPod touchオリジナルの仕様や機能である。
第1世代 | 第2世代 | 第3世代 | 第4世代 | 第5世代 | 第6世代 | ||
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8GBモデル、 第2世代Late 2009 |
32/64GBモデル | ||||||
初期搭載iOS | iPhone OS 1.1 | iPhone OS 2.2 | iPhone OS 3.1 | iOS 4.1 | iOS 6 | iOS 8.4 | |
対応iOS最新版 | iPhone OS 3.1.3 | iOS 4.2.1 | iOS 5.1.1 | iOS 6.1.6 | iOS 9.3.5 | iOS 11.2 | |
iOS最終サポート系列 | iPhone OS 3系 | iOS 4系 | iOS 5系 | iOS 6系 | iOS 9系 | 未定 | |
CPU | ARM11プロセッサ400MHz 後に412MHzが採用 |
ARM11プロセッサ533MHz | ARM Cortex-A8プロセッサ 600MHz | Apple A4 800MHz | Apple A5 デュアルコア 800MHz | Apple A8 デュアルコア 1.1GHz[19] | |
メインメモリ | Mobile DDR SDRAM 128MB | Mobile DDR SDRAM 256MB | Mobile DDR2 SDRAM 512MB[20] | LPDDR3 SDRAM 1GB[19] | |||
フラッシュメモリ | 8/16/32GB | 8GB | 32/64GB | 8/16/32/64GB(2012年9月12日に第5世代iPod touchが正式発表されたのと同時に16GBモデルが追加され、8GBおよび64GBの取り扱いは終了した) | 16/32/64GB | 16/32/64/128GB | |
ディスプレイ | 3.5インチ型マルチタッチ液晶 画素数:480×320ピクセル、解像度:163ppi |
3.5インチ型 マルチタッチ液晶 Retinaディスプレイ 画素数:960×640ピクセル、解像度:326ppi |
4インチ型 マルチタッチ液晶 Retinaディスプレイ 画素数:1136×640ピクセル、解像度:326ppi | ||||
無線LAN | IEEE 802.11b/g | IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz帯のみ) | IEEE 802.11a/b/g/n(2.4GHz、5.0GHz) | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | |||
PPPoEには非対応。すべてのインターネットへのアクセスは無線LAN(Wi-Fi)を介する。 | |||||||
カメラ | 非搭載 | 背面と前面に搭載。960×720ピクセル(ビデオ撮影対応,背面カメラで720p HD 30fps)、タップで露出調整 | 新16/32/64GB:背面と前面に搭載。前面に120万画素、背面には500万画素のiSightカメラ、LEDフラッシュ、HD(1080p 30fps)ビデオ撮影、タップで露出とフォーカス調整 旧16GB:前面に搭載。前面に120万画素のiSightカメラ |
前面:120万画素FaceTime HDカメラ 背面:800万画素iSightカメラ | |||
外部接続端子 | Apple Dockコネクタ | Lightningコネクタ | |||||
電池 | 充電式リチウムイオンバッテリー | ||||||
カラー | 前面ブラック、背面ステンレス | 前面2色(ブラック、ホワイト)、背面ステンレス | 新16/32/64GB:ブラックは前面・背面共に黒色。前面ホワイト、背面アルミニウム6色(シルバー、ピンク、イエロー、ブルー、テンプレート:Product Red、スペースグレー) 旧16GB:ブラック&シルバー |
スペースグレイ、ゴールド、シルバー、ピンク、ブルー、テンプレート:Product Red | |||
サイズ | 110mm(縦)×61.8mm(横)×8mm(厚) | 110mm(縦)×61.8mm(横)×8.5mm(厚) | 111mm(縦)×58.9mm(横)×7.2mm(厚) | 123.4mm(縦)×58.6mm(横)×6.1mm(厚) | |||
重さ | 120g | 115g | 101g | 新16/32/64GB:88g 旧16GB:86g |
88g |
- iPhoneと同様に、オペレーティングシステム(OS)にMac OS XベースのiOS(旧称 iPhone OS・OS X iPhone)を搭載。
- 加速度センサーによる重力加速度方向検出による縦横の感知。
- iCloudをサポート。
- Safariによるウェブブラウズ。
- YouTubeアプリをApp Storeからダウンロードすることにより、YouTubeの動画の閲覧が可能(iOS 5まではYouTubeのアプリがプリインストールされていた)。通常のYouTubeではFLV(MPEG-4)形式で動画が提供されるが、アプリからはより高画質なH.264形式の動画が視聴できる。ただし、H.264に変換されていない動画は視聴できない。
- メールでは、PDF、HTML、Microsoft Word、Microsoft Excelの添付ファイルの表示もできる。
- iPhone、iPad、OS X Mountain Lionのユーザーとメッセージをやりとりできる「iMessage」が利用できる。
- アップルによる独自のマップアプリ(iOS 5まではGoogle マップのデータを利用していた)。
- 閲覧・編集・検索機能付き住所録。
- 10桁電卓機能。iOS 2.0以降では横画面表示で関数電卓に対応。
- Passbookで、クーポンやメンバーズカードなどを一元管理できる。
- iTunes Storeに接続しiPod touch単体で音楽やビデオをダウンロード。
- App Store(iOS 2.0 以降)に接続しAppをダウンロード。
2008年3月6日にiPhoneおよびiPod touch向けネイティブアプリケーションソフトウェア開発キット(SDK)を6月にリリース予定と発表[21]。7月11日にiPhone 2.0と同時にApp Storeが公開され、アプリケーションの追加が可能となった。
ファームウェア・アップデート履歴
バージョン | 内容 |
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1.0 |
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2.0 |
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3.0 |
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4.0 |
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5.0 |
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6.0 | |
7.0 | 第5世代のみ対応。第4世代がサポートから外れる。UIが一新される。さまざま所で透明感あるインターフェイスになる。初期搭載Appのデザインが全て変更される。ミュージックAppで本体を横向きにすると表示されるCover FlowがCover Wallに変更された。このバージョンから初めてコントロールセンターが搭載された。 |
8.0 | 第5世代のみ対応。コントロールセンターのデザインが変更。 |
8.4 | 第5、6世代対応。Apple Musicがミュージックに追加される。Cover Wallが廃止されミュージックで横向き画面は無くなった。 |
9.0 | 第5、6世代対応。パフォーマンス中心のアップデート。Newsstand、Passbookが廃止されWallet、News(日本非対応)が追加された。設定でバッテリー項目が追加される。(ただし、低電力モード、バッテリー残量(%)表示は非対応である。)ホーム画面先頭ページを右にスワイプすると、Siriの候補、近くの場所、ニュースが表示されるようになる。(iPod touch 第6世代のみ。)Metalを搭載された機種でグラフィックが高速化されている。(iPod touchは6世代のみ。) |
9.3 |
Night Shiftが追加された。(iPod touch 第6世代のみ。) |
10.0 | 第6世代のみ対応。この時点で最新のiPod touch以外サポートから外れた。ロック画面が一新され'スライドでロック解除'から'ホームボタンを押してロック解除'に変更された。コントロールセンターで機内モード(黄)、Wi-Fi、Bluetooth (青)、おやすみモード (紫)、画面の向きをロック(赤) 選択時に色付けされたほか、2ページ目にミュージック、音量調節、3ページにホームアクセスが追加された。 アプリフォルダのモーションが変更された。ウィジェットがロック画面からアクセス可能となる。 |
11.0 | 第6世代のみ対応。App Store、コントロールセンターが一新されたほか、ファイルApp、マップ、計算機、設定のアイコンが変更された。 Siriの性能が向上し翻訳ができるようになる(日本語非対応)。
Apple Musicで聞いている曲を共有できるようになる。iOS4まで搭載されていた地球の壁紙が復活した。 |
11.2 | 第6世代のみ対応。コントロールセンターの仕様が変更された。 |
公表されている誤動作・脆弱性など
iPod touchは、コンテンツ(アドレスデータ、カレンダー、曲、写真、ビデオ、Podcastなど)の為に、正常に動作しなくなることがある。この場合は、異常な動作の原因と考えられるコンテンツを選択して削除する[25]と回復することが多い。しかし、リストアなどの復帰処理を試しても回復不能となる場合もある[26]。また、米国では発火事件(アップルは製品の故障によるものではないとしている)、フランスでは2010年8月5日にフランス政府のコンピューターセキュリティー機関CERTAから、iOS3.1.2 - 4.0を搭載するiPod Touchの脆弱性も報告されている。
iOS9.3.5以前を搭載したiPod touchにBlueborneと呼ばれるBluetoothの深刻な脆弱性がある。これはBluetoothをオンにしているだけで勝手にデバイスを操作される恐れがある。現時点で、第5世代以前のiPod touchにアップデートはないのでBluetoothをオフにする以外対処方法はない[27][28]。
Wi-Fiにおける脆弱性でKRACK問題が発見された。iOS11.1で修正されるが適用できるのは第6世代のみ。詳細が公表済みなため、今後悪用した攻撃が増える恐れがある。第5世代以前はWi-Fiを利用すること自体にリスクが伴うことになる。
ファームウェアハック
iPhoneと同様に、アップル非公式のファームウェアに書き換えることで、アップルからの認証を受けていないアプリケーション、Tweakなどをインストールし、動作させることができる(通称:"Jailbreak"、日本語では「脱獄」)。しかし、この行為により、アップルのサポートを受けられなくなるほか、システムが破損してしまう等、故障してしまう可能性もある。そのため、本来は推奨されない行為である。
備考
無料Wi-FiスポットではFREESPOT、FONなどが利用できる[29]。また、個人で使用している無線LANに接続しWi-Fiを利用することができる。
第1世代iPod touchの発売直後に、日本語版など主に2バイト文字の言語圏[30]のWindowsでロックの解除ができない不具合が見つかったが[31][32]、Windows版iTunesの改版、iPod touchのソフトウエア・アップデートにて改善した[33]。
脚注
- ↑ “iPod touchはBest iPod――米Apple幹部に聞く「iPod touch」”. +D LifeStyle. iTmedia (2007年9月7日). . 2007年9月25日閲覧.
- ↑ iPod touchにカメラがないのは「ゲーム機だから」(ジョブズ談)(Haruka Ueda、2009年9月10日、Engadget日本版)
- ↑ iPod touch 発表
- ↑ 新型「iPod touch」と「iPod nano」を米サイトがさっそく分解:レビュー - CNET Japan
- ↑ Identifying iPod models
- ↑ “アップル - iPod touch - 技術仕様” (日本語). アップル. . 2011閲覧.
- ↑ 背面カメラなしの16GB iPod Touchが登場。日本版Appleストアでの価格は22,800円 - techcrunch 2013年5月31日
- ↑ アップルがiPadを最大1.3万円ひっそり値上げ 比較表で見る新旧価格(追記) - 週アスPLUS 2013年5月31日
- ↑ “アップル 円安でiPadなど値上げ”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年5月31日). オリジナルの2013年6月2日時点によるアーカイブ。 . 2013閲覧.
- ↑ 円安でiPadなど最大1万6000円値上げ 「駆け込み需要」で売り切れも続出 - J-CASTニュース 2013年5月31日
- ↑ アップル、iPod touchやnanoに新色スペースグレーを追加 - AV Watch 2013年9月11日
- ↑ アップルが密かに「スレート」色を廃止中!?〜iPodシリーズも「スペースグレイ」に置き換え - Touch Lab 2013年9月11日
- ↑ Apple、お求めやすい価格のiPod touchモデルに鮮やかなカラーとiSightカメラを装備 - Apple Press Info 2014年6月26日
- ↑ アップル、iPodを最大100ドル値下げ - ウォールストリートジャーナル 2014年6月27日
- ↑ “Apple Store、「iPod」シリーズの「touch」「nano」「shuffle」を一斉値上げ――Apple TVは値下げ”. ITmedia (2015年3月11日). . 2015年03月16日閲覧.
- ↑ 新型iPod touchの進化に驚きの声
- ↑ ケースはiPod touch loop用の穴等が残るなど多少の問題はある。特に、第5世代の旧16GB用のものはカメラの位置が合わないため使用できない。
- ↑ iPod touch 6のカメラの画質をiPhone 5s/6と比較!暗い場所で違いが分かる程度!
- ↑ 19.0 19.1 “iPod Touch 6th Generation Teardown - iFixit” (英語). iFixit (2015年7月17日). . 2015閲覧.
- ↑ “第5世代iPod touchファーストインプレ”. 週刊アスキーPLUS. . 2012閲覧.
- ↑ Apple Inc. (2008年3月7日). “アップル、iPhone 2.0ソフトウェアのベータ版を発表”. . 2008年4月26日閲覧.
- ↑ iPod touchに先行リリースされたiPhone 2.1、日本語入力が劇的に改善!? iPhone・iPod touch ラボ 2008年9月11日閲覧
- ↑ About the security content of iPod touch v2.1
- ↑ “「ガンダム駅」なぜできた アップル地図騒動の真相”. 日本経済新聞. (2012年10月17日) . 2017閲覧.
- ↑ Apple - サポート - iPod touch - iPod touch トラブルシューティングアシスタント
- ↑ iPod touch でのアップデートおよび復元時のエラーメッセージ
- ↑ [1]
- ↑ [2]
- ↑ 利用登録していればセブンイレブンやローソンの無料Wi-Fiサービスも使用可能
- ↑ Apple.com. “How to start? Ipod keeps showing USB ...”. Apple Discussions. . 2007年10月12日閲覧.
- ↑ “iPod touchにWindows環境で利用できない不具合”. +D LifeStyle. iTmedia (2007年9月24日). . 2007年9月25日閲覧.
- ↑ “iPod touch、商品到着と同時にWinユーザーから不具合報告多数--「確認できていない」とアップル”. CNET Japan. . 2007年9月23日閲覧.
- ↑ “Windows環境におけるiPod touchの不具合を修正した「iTunes 7.4.3」”. INTERNET Watch (2007年9月28日). . 2007年9月28日閲覧.