鳥飼 (福岡市)
鳥飼 | |
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国 | 日本 |
都道府県 | 福岡県 |
市町村 | 福岡市 |
区 | 中央区・城南区 |
人口 (2016年(平成28年)8月31日現在) | |
- 計 | 15,343人 |
等時帯 | JST (UTC+9) |
郵便番号 | 中央区:814-0053、城南区:814-0103 |
鳥飼(とりかい)は、福岡県福岡市中央区と城南区にまたがる地域。かつての鳥飼村で、現行行政地名は鳥飼一丁目から七丁目(一〜三丁目が中央区、四〜七丁目が城南区)。六丁目に城南区役所が所在する。
2016年8月31日現在の人口は中央区鳥飼が5,434人、城南区鳥飼が9,909人の合わせて15,343人。郵便番号は中央区鳥飼:810-0053、城南区鳥飼:814-0103。
福岡市の大濠公園から西南西に1キロ弱、西新と六本松の中間に位置する。高度経済成長期から転勤族の多く住む福岡市きっての社宅街として知られており、現在は比較的マンション比率の高い住宅街となっている。町内で南方向から北西方向への向きを変えて流れる樋井川が中央区と城南区の区境で、中央区側には城南線が通っている。
Contents
住宅街
鳥飼は繁華街から比較的近い距離にある住居地域である。バス路線が多く徒歩圏内に地下鉄二路線の駅がある交通の便の良さ、平坦で静かな住環境の良さから住む街として非常に人気が高く、「転勤族の街」とも呼ばれる。近年はマンション建設が相次ぎ、社宅と合わせて集合住宅の多い街となっている。城南区の鳥飼小学校は転勤族の子供たちが多く、他地域の方言を話す子供も見られる[1]。市立小学校の校区は二つに分かれる。中央区鳥飼1丁目(1〜4番)・2丁目・3丁目が南当仁小学校校区、中央区鳥飼1丁目(5〜8番)と城南区鳥飼が鳥飼小学校校区である[2]。
地理
「鳥飼低地」と呼ばれる概ね標高1〜3mの低地となっており、全体に極めて平坦である。中央区と城南区の間を樋井川が南方向から西方向へとカーブし流れ、城南区の西側を流れる七隈川と城西橋付近で合流する。樋井川の両岸部は周辺よりやや標高が高くなっている。このため1953年(昭和28年西日本水害)、1963年、1999年、2009年の記録的大雨の際に樋井川が氾濫し、浸水被害が発生しているが、その後大規模な河川浚渫改修工事が行われ、同様の大雨でも氾濫が起こる危険性は低くなっている[3]。
地価
2017年1月1日時点の公示地価は福岡県福岡市城南区鳥飼5丁目2番5の地点で300,000(円/m²)2となっている[4]。
歴史
- 1274年(文永11年・至元11年)10月 - 元寇・文永の役の戦場となる(元寇#鳥飼潟の戦い)。
- 1889年4月1日 - 町村制施行に伴い早良郡谷村、鳥飼村の一部、福岡区西町の一部が合併して早良郡鳥飼村が成立。
- 1912年(明治45年) - 鳥飼一帯の地下に石炭層があることは明治20年代から知られていたが、明治末年には採掘が振るわず閉山した西新炭坑に変わる形で現・鳥飼小学校の付近で鳥飼炭鉱の採掘が始まり、以来十数年、炭坑町として活気に沸いた。しかし、第一次世界大戦後の不況で石炭価格が大幅に下落した影響や、落盤事故が相次いだこともあり、全て1928年頃までに閉山した[1]。
- 1919年(大正8年)11月1日 - 鳥飼村が福岡市へ編入される。
- 1925年(大正14年)6月15日 - 現在の城南区役所の場所に北九州鉄道鳥飼駅(のち国鉄鳥飼駅、1983年3月21日限りで廃止)が開業。
- 1945年(昭和20年) - 福岡大空襲。当時の福岡市鳥飼町(現・鳥飼二丁目)にあった福岡第一師範学校・女子部が焼失。
- 1951年(昭和25年)11月 - 鳥飼小学校が福岡市立第三十五番目の小学校として開校する。 校地は炭鉱のボタ山の後で、でこぼこの土地で職員、児童が一緒になってローラーを引っ張って整地をした。当時の福岡の学校の中では一番広い運動場を持っていた。
- 1982年(昭和57年)5月10日 - 西区の人口増加に伴い、早良区と城南区が新設される。四〜七丁目がそれまでの福岡市西区から、発足した城南区へ区域変更される。城南区の区役所に、鳥飼四丁目の当仁中学校跡地(現・城西中学校第二グラウンド)が暫定的に利用され、他の区役所とはまったく趣が違うものとなっていた。
- 1987年(昭和62年)3月 - 城南区発足以来五年、六丁目の鳥飼駅跡地に城南区役所庁舎が完成、移転する。
交通
鉄道
地区内には鉄道は通っていないが、北西の福岡市地下鉄空港線西新駅、南の七隈線別府駅がそれぞれ徒歩圏内である。
バス
- 西鉄バス6番 福岡タワー-西新-鳥飼-鳥飼五丁目-城南区役所北口-六本松-(国体道路)-天神-博多駅
- 西鉄バス9番・10番 -西新-鳥飼-六本松-薬院-博多駅
- 西鉄バス6-1番 福岡タワー-地行-鳥飼三丁目-鳥飼-大濠高校前-(国体道路)-天神-博多駅
- 西鉄バス7・11番 -昭代-中村高校前-城南区役所北口-六本松-(国体道路)-天神
ほか複数路線
道路
- 城南線(福岡市道堅粕西新2号線)
- 福岡市道鳥飼梅林線
施設
町内の南部を中心に、城南区役所や学校など公共施設が多く、コンビニエンスストアやスーパーマーケットも町内や隣接町内に多くある。
公共施設
学校
公園
- 鳥飼北公園
- 鳥飼中公園
- 鳥飼南公園
その他
また、城南区役所の東側に鳥飼5丁目商店会が形成されている。
出身人物
- 安川敬一郎 - 早良郡鳥飼村出身。安川財閥の創始者で、安川電機などを創業した。政治家として国会議員も務めた。また、孫文の支援者としても知られる。
- 金子堅太郎 - 早良郡鳥飼村出身の政治家・官僚。伊藤博文の側近として、伊東巳代治、井上毅らとともに大日本帝国憲法の起草に参画。また、皇室典範などの諸法典を整備した。日本法律学校(現・日本大学)初代校長。
- 野中到 (気象学者) - 早良郡鳥飼村出身の気象学者。大学予備門(現・東京大学)中退後、妻・千代子と共に富士山頂で最初の越冬観測を試みたことで知られる。
- 山本美月 - (モデル、女優)
出典
- ↑ 1.0 1.1 柳 猛直『福岡歴史探訪〈南区・城南区編〉』1994年、178-186頁
- ↑ 通学区域一覧(学校別)福岡市教育委員会、2014年10月25日閲覧
- ↑ 樋井川床上浸水対策特別緊急事業の紹介福岡県、2014年10月25日閲覧
- ↑ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査2017年10月07日閲覧
関連項目
西新 | 今川 | 大濠 | ||
城西 | 北 | 草香江 | ||
西 '鳥飼' 東 | ||||
南 | ||||
城西団地 | 別府 | 別府団地 |