鬼ヶ城
提供: miniwiki
鬼ヶ城(おにがじょう)は三重県熊野市木本町にある海岸景勝地。国の名勝(「熊野の鬼ケ城 附 獅子巖」〈くまののおにがじょう つけたり ししいわ〉)の一部である。
熊野灘の荒波に削られた大小無数の海食洞が、地震による隆起によって階段上に並び、熊野灘に面して約1km続いている。志摩半島から続くリアス式海岸の最南端で、これより南はなだらかな砂浜の海岸(七里御浜)へと変わる。東口から山頂へ通じるハイキングコースには桜が植えられており、春には4種類の桜が次から次へと開花して長期間花見が楽しめる。
1935年(昭和10年)に国の天然記念物に指定された後、1958年(昭和33年)に獅子巌が追加指定され、名勝および天然記念物「熊野の鬼ケ城 附 獅子巖」となった[1]。ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年7月登録)の一部[2]。また、日本百景に選定されている。
田村麻呂伝説
坂上田村麻呂が桓武天皇の命を受けて、鬼と恐れられこの地を荒らし廻っていた海賊・多娥丸(たがまる)を征伐したという伝説。
鬼ヶ城本城
室町時代(1523年頃)に有馬忠親が隠居城として山頂に築城した日本の城。有馬氏はのちに堀内氏によって滅ぼされる。堀内氏は豊臣秀吉に仕え、関ヶ原の戦いまで当地を治めた。
山頂と熊野古道の松本峠を結ぶハイキングコースには3本の掘切が今でも残っている。
交通
周辺
注
- ↑ “熊野の鬼ケ城 附 獅子巖”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. . 2010閲覧.
- ↑ 世界遺産登録推進三県協議会(三重県・奈良県・和歌山県)、2005、『世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道』、世界遺産登録推進三県協議会、pp.39,75