高梁市成羽美術館
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高梁市成羽美術館(たかはししなりわびじゅつかん、Nariwa Museum)は、岡山県高梁市にある、美術館と考古学系博物館の複合施設。
概要
岡山県川上郡下原村(現・高梁市成羽町下原)出身の洋画家で大原美術館の美術品収集を担ったことで知られる児島虎次郎の顕彰を目的として1953年に開館した。3代目にあたる現在の建物は1994年、高梁市指定史跡である成羽陣屋跡(山崎氏御殿跡)の石垣上に安藤忠雄の設計により建設されたもので、館自体が美術作品としての存在感を有している。
館内では児島虎次郎の作品のほか、児島虎次郎が収集したエジプト等の古代美術品、および成羽町で採掘された日本最古の植物群化石を展示する。
沿革
施設
- 児島虎次郎・絵画展示室 - 児島虎次郎の作品、「登校」、「紫苑と少女」、「和服を着たベルギーの少女」、「酒津の農夫」などの油彩画、デッサン、自作家具のほか、徳永仁臣、太田喜二郎、満谷国四郎、吉田苞、片岡銀蔵、小林和作、田村孝之介、佐藤一章等の作品を展示。
- オリエント展示室 - 児島虎次郎が数度にわたる外遊中に収集した、古代エジプトの美術品を中心に展示するとともに、パネルで歴史を紹介する。
- 化石展示室 - 成羽町で採掘された日本最古の植物群化石、世界的新種30数種を含む約100種・数百点を展示する。
- 多目的展示室
- レクチャールーム
- ミュージアムショップ
- ミュージアムカフェ
収蔵品
- 絵画 - 児島虎次郎111作品、満谷国四郎・徳永仁臣他絵画84作品
- 彫刻 - 30作品
- 考古学資料 - 成羽地方産出化石約700点、児島虎次郎収集品(エジプト、中国、ヨーロッパ)601点
建築概要
- 設計 - 安藤忠雄・安藤忠雄建築研究所
- 竣工 - 1994年
- 構造 - 鉄筋コンクリート、地上2階・地下1階
- 敷地面積 - 7,607.89m2
- 建築面積 - 1,601.98m2
- 延床面積 - 2,691.98m2
- 備考 - 館周囲に地下水を利用した人工池「流水の庭」と、館内に「静水の庭」を配する
ギャラリー
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静水の庭のテラス
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静水の庭のテラス
利用案内
利用時には公式ホームページを参照されたい。
- 開館時間
- 9:30 - 17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(祝日または振替休日の場合は翌日)、年末年始(12月28日 - 翌年1月4日)
- 入館料(常設展のみ)
- 一般:500円
- 高・大生:300円
- 小・中学生:200円
- ただし以下の者は入館料無料
- 65歳以上(証明できるものが必要)
- 身体障害者とその付き添い1名まで(証明できるものが必要)
- 高梁市内小・中学生(土・日・祝日のみ)
交通アクセス
- JR伯備線 備中高梁駅から備北バスで約20分、「成羽」停留所下車 徒歩1分
- 山陽自動車道 倉敷ICもしくは笠岡ICから約50分
- 岡山自動車道 賀陽ICから約30分、岡山総社IC・有漢ICから約40分
- 中国自動車道 北房ICもしくは新見ICから約50分