守屋功輝
守屋 功輝（もりや こうき、1993年11月25日 - ）は、阪神タイガースに所属する岡山県倉敷市出身のプロ野球選手（投手）。
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経歴
プロ入り前
倉敷市立玉島南小学校4年時に玉南少年野球で野球を始める[1]と、小学校5年時に中堅手として岡山県大会での準優勝を経験[1]。倉敷市立黒崎中学校への入学後に軟式野球部へ所属[1][2]したことを機に、投手へ専念するようになった[1]。
岡山県立倉敷工業高校への進学後は、1年秋からベンチ入り。2年秋からエースの座をつかんだ[1][3]が、在学中は春夏とも甲子園球場での全国大会に出場できなかった[3]。
高校卒業後にHonda鈴鹿へ入社。1年目から公式戦1試合に登板[2]したが、故障や体調不良によって、2年目には登板の機会がなかった[1]。故障から復帰した3年目の2014年には、JABA東京スポニチ大会の対大阪ガス戦で公式戦初先発。都市対抗の東海地区予選では、JR東海との東海第4代表決定戦に6回1死2塁から救援で登板すると、打者11人を完璧に抑えた末にチームを本選出場に導いた[4]。
2014年度のドラフト会議で、阪神タイガースから4巡目で指名。契約金5,000万円、年俸840万円（金額は推定）という条件で入団した[5][6]。背番号は43。
なお、指名の直後に開かれた日本選手権には、Honda鈴鹿の一員として出場。明治安田生命との初戦では、先発したエースの土肥寛昌[4]（東京ヤクルトスワローズから6巡目で指名）、ヤマハからの補強選手である竹下真吾（ヤクルトから1巡目で指名、いずれも後に入団）に続く3番手投手として登板した。しかし、逆転の適時打を浴びたため、チームはこの試合で姿を消した[7]。
プロ入り後
2015年には、ウエスタン・リーグ公式戦15試合に登板。1勝3敗、防御率4.75という成績を残した。また、同期入団の横山雄哉・江越大賀などと共に、フレッシュオールスターゲームの同リーグ選抜メンバーに選出[8]。しかし、天候不良による中止で登板の機会を逸したばかりか、一軍昇格に至らないままシーズンを終えた。
2016年には、オープン戦の期間中に入団後初の一軍昇格。3月6日の対読売ジャイアンツ戦（甲子園）で、オープン戦ながら救援投手として一軍デビューを果たすと、5回裏からの2イニングを2被安打無失点に抑えた[9]。一軍公式戦では、4月20日の対東京ヤクルトスワローズ戦（甲子園）に先発投手として初登板。5回途中10被安打5失点という内容で敗戦投手になった[10]が、後に救援で3試合に登板している。また、2年連続でフレッシュオールスターゲームのウエスタン・リーグ選抜メンバーに入ったことから、7月14日の同ゲームでは9回表に地元・倉敷マスカットスタジアムで2年越しの凱旋登板を果たした[11]。
2017年、一軍公式戦には1試合の登板にとどまり、二軍公式戦において41試合に登板し、2勝3敗、防御率4.94の成績を残した[12]。11月10日、同月25日から台湾で開催される2017アジアウインターベースボールリーグにおいて、辞退した望月惇志に代わり、NPBウエスタン選抜に追加召集で選出された[13]。
2018年、6月11日に板山祐太郎と高橋遥人が登録抹消されたため、藤川俊介と1軍登録された。[2]
選手としての特徴・人物
「6月低めのスリークォーター」「高めのサイドスロー」とされる投球フォーム[注釈 1]から投げ込む最速148km/h、平均140km/h程度のストレートが武器であり[1][3][14]、その他に平均110km/h程度のカーブ、平均125km/h程度のスライダー、平均125km/h程度のチェンジアップを投球する。[2]。
Honda鈴鹿時代には、土肥と共に先発陣の一角を担っていた濱矢廣大（東北楽天ゴールデンイーグルス）に続いて、高校卒業から3年後にNPBの球団へ入ることを目指していた。しかし、2年目まで故障や体調不良に見舞われ続けたことから、「このままではプロに行けない」と一念発起。2年目のシーズン終了後に体力強化を徹底させたところ、3年目に先発・救援の双方で活躍したことによって、プロ入りへの道を開いた[4]。
Honda鈴鹿時代の2014年に結婚。阪神へ入団した時点では、同期の新人選手で唯一の妻帯者であった。しかし、「当面は野球に専念して欲しい」という妻からの勧めによって、入団1年目には「虎風荘」（球団の選手寮）で単身生活を送っていた[15]。
詳細情報
年度別投手成績
| 2016 | 阪神 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 44 | 8.1 | 16 | 2 | 4 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 8 | 8 | 8.64 | 2.40 |
| 2017 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 2 | 0.0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ---- | ---- | |
| NPB：2年 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 46 | 8.1 | 18 | 2 | 4 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 9 | 9 | 9.72 | 2.64 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- 2017年度シーズン終了時
年度別守備成績
| 年 度 |
投手 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | |
| 2016 | 4 | 1 | 2 | 0 | 1 | 1.000 |
| 2017 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
| 通算 | 5 | 1 | 2 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2017年度シーズン終了時
記録
- 投手記録
- 初登板・初先発：2016年4月20日、対東京ヤクルトスワローズ5回戦（阪神甲子園球場）、4回0/3を10被安打5失点で敗戦投手
- 初奪三振：同上、2回表に雄平から空振り三振
背番号
- 43 （2015年 - ）
登場曲
代表歴
- 2017アジアウインターベースボールリーグ：NPBウエスタン選抜[13]
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 プロ入りをかけ都市対抗に挑むホンダ鈴鹿3選手の誓い 週刊ベースボールONLINE 2014年12月15日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 “阪神ドラ4守屋「武田カーブ」の使い手”. 日刊スポーツ. (2014年11月3日) . 2014閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 3.2 “阪神ドラ4守屋 目指せ「右の高宮」だ”. 日刊スポーツ. (2014年11月6日) . 2014閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 4.2 “2014年ドラフト特集第5弾 日本全国“逸材発掘”大会”. 週刊ベースボールONLINE. (2014年7月18日) . 2016-3-30閲覧.
- ↑ “ドラ4・守屋が仮契約「常に1軍に」”. デイリースポーツ. (2014年11月26日) . 2014閲覧.
- ↑ “４位守屋と仮契約＝プロ野球・阪神”. 時事通信社. (2014年11月24日) . 2014閲覧.
- ↑ “阪神ドラ4守屋が逆転タイムリー浴びる”. デイリースポーツ. (2014年11月2日) . 2014閲覧.
- ↑ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2015出場者日本野球機構（NPB）公式サイト
- ↑ “阪神2年目、守屋が2回無失点 巨人打線封じ「気持ち良かった」”. スポーツニッポン. (2016年3月6日) . 2016-3-30閲覧.
- ↑ “阪神守屋ほろ苦初先発…5失点「今の自分の実力」”. 日刊スポーツ. (2016年4月20日) . 2016-4-21閲覧.
- ↑ 2016年7月14日（木） 倉敷 【フレッシュオールスターゲーム】ウエスタン・リーグ vs イースタン・リーグ 投打成績NPB公式サイト
- ↑ “2017年度 阪神タイガース 個人投手成績（ウエスタン・リーグ）”. NPB.jp. . 2017閲覧.
- ↑ 13.0 13.1 “2017アジアウインターベースボールリーグ（AWB）NPBメンバー一覧”. NPB.jp (2017年11月10日). . 2017閲覧.
- ↑ “阪神がドラ4守屋に指名あいさつ”. デイリースポーツ. (2014年11月5日) . 2014閲覧.
- ↑ “阪神2年目、守屋が2回無失点 巨人打線封じ「気持ち良かった」”. 日刊スポーツ. (2014年12月8日) . 2016-3-30閲覧.