入笠山
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入笠山(にゅうかさやま、にゅうがさやま)は、長野県の中西部にある赤石山脈(南アルプス)北端の標高1,955 mの山。
概要
赤石山脈(南アルプス)の最北部にある山で、いわゆる「南アルプス前衛の山」の一つである。ただし南アルプス国立公園の範囲には含まれない[1]。山頂には点名「入笠山」の二等三角点が設置されている[2]。山頂近くまでゴンドラリフトや車道が通じているため、比較的容易に登頂することができる。山頂からはほぼ360度の大展望が広がり、南・中央アルプス・八ヶ岳はもとより富士山や、遠くは北アルプスなども望める。周辺には大阿原湿原や入笠湿原などがあり、これらの湿原に自生する植物を楽しむこともできる。
登山コースは、中央本線の青柳駅またはすずらんの里駅からのコースもあるが、登山者は極めて少なく、沢入登山口からのコースが一般的であり、よく整備されている。植生保護のための動物侵入防止用の柵が設置されている。
この山の北東側の斜面に富士見パノラマリゾートがあり、冬季はスキーを楽しめる。一方西側には牧場が広がり、春から秋にかけて牛が放牧されている。
山頂付近にはJAXAの施設「入笠山光学観測所」が設置されており、スペースデブリと小惑星の探索に使用されている。
近隣の山
周辺にある山小屋
入笠湿原・入笠牧場付近に5軒の山小屋がある(うち1軒は休業中)[3][4]。山上には天体観測施設を備えた山荘がある[5]。
交通
- ゴンドラリフト(富士見パノラマリゾート)
- 富士見駅から路線バスがかつて運行されていたが、平成23年に廃止された。
- 平成18年からマイカー規制が実施されている。平成27年現在、4月から11月まで、沢入登山口から御所平峠までの区間に実施されている[3]。
脚注
関連図書
- 『三省堂 日本山名事典』三省堂、ISBN 978-4-385-15404-6
- 『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、ISBN 4-7795-0000-1
- 『新・分県登山ガイド(改訂版) 長野県の山』山と渓谷社、ISBN 978-4-635-02365-8
- 『東海・北陸の200秀山 下(東海・信州編)』中日新聞社、ISBN 978-4-8062-0599-9
関連項目
- 入笠山 (小惑星) - この山にちなんで命名された小惑星。
外部リンク
- 富士見パノラマリゾート - スキー場。ゴンドラリフトを運行。