ケルキュオーン

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ファイル:Kylix Aisón Teseo (M.A.N. Madrid) 06.jpg
テーセウスとレスリングで戦うケルキュオーン。画家アイソーンen)によるアッティカ赤絵式キュリクス(一部)。スペイン国立考古学博物館所蔵。

ケルキュオーン古希: Κερκυών, Kerkyōn)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してケルキュオンとも表記される。

ブランコスとニュムペーのアルギオペーの子[1]。あるいはヘーパイストスの子[2]。あるいはアムピクテュオーンの娘とポセイドーンの子で、トリプトレモスと異父兄弟、娘アロペーの父[3][4]

ケルキュオーンはエレウシースで旅人にレスリングの試合を強い、負けた者を殺していた。しかしテーセウスアテナイに向かう途中にケルキュオーンを殺した。テーセウスはレスリングの技で殺したとも[1][5][6]、武器で殺したともいわれる[2]

またケルキュオーンは娘アロペーが密かにポセイドーンの子ヒッポトオーンを生んだので、怒ってアロペーを殺した。エレウシースにはケルキュオーンの娘アロペーの墓と、ケルキュオーンがレスリングに使った競技場が残っていたという[6]

脚注

  1. 1.0 1.1 アポロドーロス、摘要(E)1・3。
  2. 2.0 2.1 ヒュギーヌス、38話。
  3. パウサニアス、1巻5・2。
  4. パウサニアス、1巻14・3。
  5. プルタルコス「テーセウス伝」11。
  6. 6.0 6.1 パウサニアス1巻39・3。

参考文献