ニュンペー

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ニュンペーἈρχαία ἑλληνικὴ: Νύμφη, Nymphē, 英語: Nymph)、複数形ニュンパイΝύμφαι, Nymphai

ギリシア神話中,山,水,森,木,場所,地方,都市,国などに固有な神的力を擬人化した精で,若い乙女の形をとる女神。ホメロスはゼウスの娘としている。おおむね舞踊と音楽を好み,ディオニュソスと踊り,庭や牧場に花を咲かせ,あるいはアポロンやヘルメスとともに家畜の群れを牧し,また清い泉の主となって病を癒やし,森や山でアルテミスらに従い狩りの成功を助け,歌と予言の力によって人間を力づけたり,サチュロスシレノスパンと愛をかわしたりする。ときに森を通る旅人を驚かせたり,乗移ったり,また人間を恋してその妻や愛人となり,またヒュラスやボルモスのようにさらったり,愛を裏切ったとしてダフニスのように殺したり,仇をなすこともある。代表的なニンフにアルセイデス (森) ,ナパイアイ (谷間) ,ドリュアデス (木) ,オレイアデス (山) ,ナイアデス (泉,河川) らがいる。

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