ウォルト・ディズニー・ジャパン
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(英: The Walt Disney Company (Japan) Ltd.)は、ウォルト・ディズニー・カンパニーの日本における現地法人である。
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概説
日本においてウォルト・ディズニー・スタジオ、ディズニーネイチャー、タッチストーン・ピクチャーズ[1]、マーベル・スタジオ、ルーカスフィルム作品の配給とビデオソフトの発売、米国法人が保有するキャラクターなどを用いたマーチャンダイジング、プロモーション活動などを事業展開している。株式を米国法人のディズニー・エンタープライゼズ・インクが100%保有している完全子会社である。
沿革
- 1959年 - ウォルト・ディズニー・エンタプライズ株式会社が設立される。
- 1979年 - (旧)ウォルト・ディスニー・ジャパン株式会社が設立される。
- 1989年 - ブエナ ビスタ ジャパン株式会社が設立される。
- 1991年5月21日 - ディズニー・ストア・ジャパン株式会社が設立される。
- 2000年4月 - ウォルト・ディズニー・エンタプライズ、(旧)ウォルト・ディスニー・ジャパン、ブエナ ビスタ ジャパンおよびディズニー・ストア・ジャパンが合併し、ディズニー・ストア・ジャパンを存続会社として、商号をウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン株式会社とする。
- 2002年
- 4月 - ディズニーストア事業をリテイルネットワークスとして会社分割。
- 8月 - 商号をウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社へ変更する。
- 2004年8月24日 - コムテック株式会社を吸収合併。
- 2010年7月20日 - リテイルネットワークスを吸収合併。
- 2015年5月 - 本社を現在地へ移転。
キャラクタマーチャンダイズ業
直営事業として、ディズニーストアにおけるディズニーキャラクターグッズの販売を手がける。この事業は過去売上不振の為東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドへ譲渡したものの売上が回復せず、再度WDJが手がけることとなった経緯がある。
間接的な事業としては、テレビCMなどで使用されたディズニーキャラクターの商標料や、東京ディズニーリゾートで販売されるディズニーの著作物を使用した商品のロイヤリティで収益活動をしている。
東京ディズニーリゾートとの関係
東京ディズニーリゾートはオリエンタルランド(京成電鉄グループ)によるライセンス運営となっており、ディズニーグループは米国法人も含め、資本上の関係はない。TDRの運営に関しては、ディズニーグループのウォルト・ディズニー・アトラクションズが日本法人「ウォルト・ディズニー・アトラクションズ・ジャパン」(WDAJ)を通じて関与している。
ディズニー・モバイル事業
2007年より仮想移動体通信事業者(MVNO)としてディズニー・モバイルを展開している。
テレビ事業
- ウォルト・ディズニー・ジャパン(WDJ)
- ウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル ジャパン(WDTIJ)
- ブエナ・ビスタ・インターナショナル・テレビジョン ジャパン(BVITJ)
「ディズニー・チャンネル」、「ディズニージュニア」、「ディズニーXD」の運営を行っている。以前はTXN系テレビ番組『ディズニータイム』の制作もしていた。
近年はディズニーが保有する有名キャラクター(マーベルなど、子会社のものも含む)を日本向けにフィックスしたアニメ作品を日本のアニメーション制作会社と共同で作るプロジェクトを数作品手がけている(『スティッチ!』・『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』など)。
映画配給・ビデオソフト発売
2010年3月1日、映画配給部門のウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン(WDSMPJ)と、ホームビデオ配給部門のウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント(WDSHE)が統合、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(WDSJ)となったが、2016年11月22日にウォルト・ディズニー・ジャパン(WDJ)に改称した。
映画配給
1993年1月にウォルト・ディズニー・スタジオの日本法人としてブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)(BVIJ)を設立し、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ(ピクサー提携作品含む)とタッチストーン・ピクチャーズ作品の自社配給を開始した。なお、かつては日本法人としてブエナ・ビスタ映画株式会社(前身はRKOの日本法人)があったが、1974年に解散し以後BVIJの設立まではワーナー・ブラザースなどが配給していた。2000年の「風を見た少年」(C・W・ニコル原作)ではディズニー外の作品では唯一となる日本国内向けの配給を担当した。設立当初の資本関係は公表されていないが、2000年4月にBVIJはウォルト・ディズニー・ジャパンへ統合。2007年7月にWDSMPJに改称し、2010年3月にWDSJに統合したが、2016年11月にWDJに改称した。
ビデオソフト発売
ビデオソフトについても、ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント(BVHE、旧:DHV Japan, Ltd.)を設立したが、2000年4月にウォルト・ディズニー・ジャパンへ統合されている。2007年7月にウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント(WDSHE)に改称、2010年3月にウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(WDSJ)に統合したが、2016年11月にウォルト・ディズニー・ジャパン(WDJ)に改称した。ブエナビスタ配給作品に加え、1997年よりビデオ発売で提携関係にあるスタジオジブリ作品のVHS・DVD・Blu-ray Discソフトの発売・販売を行っている。ブエナビスタ配給のブロックバスター作品やスタジオジブリ作品がセルビデオ化される際のコマーシャルもウォルト・ディズニー・ジャパンが実施している。1984年にポニー(現:ポニーキャニオン)と提携、現在はポニーキャニオン営業本部アソシエイツ営業部ディズニーグループが営業を担当している。1987年にバンダイがウォルト・ディズニー・カンパニーと映像ソフト販売契約を結び、1988年にネットワーク フロンティア事業部をバンダイが吸収しバンダイ メディア事業部(現:バンダイナムコアーツ)が発足され、1989年に契約は終了となった。VHD版は、日本ビクター(現:JVCケンウッド)が制作を行い、発売元であった。レーザーディスク版や2000年前半頃までに発売されたDVD版(どちらもジブリ作品は除く)は、パイオニアLDC(現:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)が制作を行い、発売元であった。ただし、ディズニー映画作品やタッチストーン作品のDVDは1999年からブエナビスタによる発売・販売が行われている。1995年前後はソニーと提携して8ミリビデオテープでのディズニー映画のビデオソフトも発売していた。
日本語吹き替え版・日本語吹き替え版制作
- 東北新社
- ディズニー・キャラクター・ボイス・ インターナショナル (DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.)
その他
平成27年8月9日、ツイッターで「なんでもない日おめでとう。」と投稿したが、この日は長崎に原爆が投下された日であったことから非難が殺到した[2][3]。
脚注
- ↑ 後に日本では、2018年6月20日にDVDで発売された『ピープル・ライク・アス』では、タッチストーン・ピクチャーズ作品の中でディズニーレーベルとして取り扱う作品としては、1986年10月5日にポニー(現:ポニーキャニオン)から字幕版のビデオが発売されていた『恐竜伝説ベイビー』以来となる。
- ↑ ディズニー公式、8月9日に「なんでもない日おめでとう」と投稿し物議
- ↑ ディズニー公式、長崎原爆の日に「なんでもない日おめでとう」
関連項目
- エイベックス・エンタテインメント(日本におけるウォルト・ディズニー・レコードレーベルの制作・発売元)
- ユニバーサルミュージック(日本におけるハリウッド・レコードレーベルの制作・発売元)