斉藤こず恵
斉藤 こず恵(さいとう こずえ、1967年9月30日 - )は、日本の女優(子役出身)・声優・ブルース歌手。東京都国分寺市、武蔵野市出身[1]。プロダクション・エース所属。
Contents
来歴
1971年、3歳で劇団若草に入団[1]。同期に坂上忍と杉田かおるがいた。また今でも坂上忍とは幼馴染みである(坂上のことは「しーちゃん」と呼ぶ関係)[2]。
1974年にNHK総合で放送された朝ドラ『鳩子の海』で主人公・鳩子の少女時代を演じ、最高視聴率53.3%を記録し天才子役として一躍有名になる。1976年にはシングル「山口さんちのツトム君」が大ヒットする[3]。
また同年にTBSドラマ「夜明けの刑事」第83話「山口さんちのツトム君誘拐事件」と題した作品でツトム君役の坂上忍と共演している。
中学生になり芸能活動を休止。藤村女子高等学校[1]卒業後はテンプル大学日本校に入学しアメリカに留学しニューヨーク州立大学に転校[4]。1993年、在学中に教会の聖歌隊に参加したのを機に女優、ブルース歌手としてニューヨークでの活動も始める。しかしこの時に父親からの仕送りが無くなり、極貧生活を送るようになる[5]。
1996年にニューヨークで数店舗の店を経営するアメリカ人の実業家と結婚し「玉の輿」として話題になったが、日本にいる家族の介護のため帰国[5]。ストレスから激太りし、2000年に著書『太っていたっていいじゃない』を出版した。夫と離れ離れの生活が続き2002年に離婚[5]。
雑誌やテレビのダイエット企画の仕事を立て続けに受け、体重97kgから1年半で42kgまで落とす過激ダイエットも経験した。2004年、裏声が出ない状態が何ヶ月も続き病院を受診したところ甲状腺がんと診断され、のどにメスを入れないレーザー治療を選択。抗がん剤の副作用で頭痛や吐き気に襲われ仕事がほぼできない状態が続き、日本の国民健康保険がなかったという経緯もあり7年間のがん治療で総額2000万円以上かかったという[6]。
劇団若草時代の同僚と演劇集団「Stinky Project」を立ち上げ、現在は食事療法を続けながら女優・声優・歌手として活動している。
2014年5月6日放送の『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ)で、隠し子だった自身の半生を初告白した[7]。
2016年に開校した小中学生を対象にした声優養成所「YOUボイス・アクターズスタジオ」で水島裕らと共に講師を務めている[8]。
出演(実写)
映画
テレビドラマ
- パパと呼ばないで 第34話「ラブレター事件」(1973年、日本テレビ) - たかしの妹 役
- 連続テレビ小説「鳩子の海」(1974年-1975年、NHK) - 主演・鳩子 役
- 花は花よめ 第3シリーズ(1974年、日本テレビ) - 清水あかね 役
- 剣と風と子守唄(1975年、日本テレビ) - 小雪 役
- たんぽぽ(1975年 - 1976年、日本テレビ)
- 少年探偵団 第3・4話「影に笑う怪人1・2」(1975年、日本テレビ) - みどり 役
- それ行け!カッチン(1975年 - 1976年、TBS) - 主演・カッチン(高木和子)役
- 大江戸捜査網(12ch / 三船プロ)
- 第203話「無残!! 父と娘の詩」(1975年) - おさき 役
- 第255話「三味の音は殺しの調べ」(1976年) - おみつ 役
- 夜明けの刑事 第83話「山口さんちのツトム君誘拐事件」(1976年、大映テレビ / TBS) - 島内かおり 役
- 華麗なる刑事 第22話「嘘つき幸ちゃんの憧れ」(1977年、フジテレビ) - 野本幸子 役
- ご存知!女ねずみ小僧 第25話「白い犬を探せ」(1977年、フジテレビ / C.A.L) - およね 役
- 新・座頭市 第2シリーズ 第8話「そこのけそこのけあんまが通る」(1978年、フジテレビ) - 琴姫 役
- 江戸プロフェッショナル・必殺商売人 第1話「女房妊娠主水慌てる」(1978年、ABC) - 美代 役
- 花々と星々と(1978年、NHK) - 犬養道子 役
- 水戸黄門 第10部 第4話「仇討ち箱根馬子歌 -箱根-」(1979年) - お妙 役
- NHK大河ドラマ(NHK)
- 太陽にほえろ! 第406話「島刑事よ、さようなら」(1980年、日本テレビ) - 大原マキ 役
- 江戸の用心棒 第13話「小さな女主人」(1981年、フジテレビ) - おゆみ 役
- 恋セヨ乙女シリーズ(2002年・2004年、NHK) - 中西春恵 役
- I Survived a Japanese Game Show(『ジャパニーズゲームショー「マジで!?」』・2008年、ABC{アメリカ}) - シーズン1&2ママさん役
- 浪花少年探偵団 第3話(2012年) - 畑中美枝子 役
- 月曜ゴールデン「探偵 左文字進16・他人になった女」(2013年) - 山中佐代子 役
- 痛快TV スカッとジャパンフジテレビ、再現ドラマ・食いしん坊悪女他(2017~現在)
- Q&Aテレビ朝日(2018)母親役
バラエティ
他多数
CM
舞台
- ラフィングライブ旗揚げ公演「パパ、アイ・ラブ・ユー!」(博品館劇場)
- ラフィングライブ第3回公演「キャッシュ・オン・デリバリー」(博品館劇場)
- 笑う朗読
- Cafe40 Baby☆ローテーション
- ミュージカル 少女コゼット
- ダウンライトの真贋
- 耳掻きお蝶
- ミュージカル ビッグ・レディース・クラブ
- 十文字鶴子奮戦記
- 夏の終わりに
- フォトグラフ
- 他多数
出演(声優)
テレビアニメ
吹き替え
映画
- キリング・ファミリー 殺し合う一家(2017年)
- 手紙は憶えている(2017年、ポーラ〈キム・ロバーツ〉)
- ドリーム(2018年、ドロシー・ヴォーン〈オクタヴィア・スペンサー〉[9])
- ベイビー・ドライバー(2018年、車の老女[10])
- ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2018年、マザーズ先生[11])
ドラマ
- Empire 成功の代償 シリーズ(2015年、ベッキー〈ガボレイ・シディベ〉[注 1][12])
- エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY 3(2015年[13])
- 雲が描いた月明かり(2017年、キム尚宮[14])
ラジオ番組
音楽
シングル
- 日本よ日本(ド・ドンがドン)(日本フォノグラム / フィリップス FS-1814) - 『鳩子の海』サウンドトラック。夏八木勲、藤田美保子が声で参加。B面はインストゥルメンタル
- おにいちゃん(日本フォノグラム / フィリップス FS-1819) - 『花は花よめ』挿入歌。B面は江藤潤の「結婚通知の夢」
- 小雪のわらべうた / 父恋いのうた(日本フォノグラム / フィリップス FS-1826) - 『剣と風と子守唄』挿入歌
- ミス町内会子供の部 / ポンポコ山のタヌ子(1975年、日本フォノグラム / フィリップス FS-1852)
- 山口さんちのツトム君 / ポンポコ山のタヌ子(1976年、日本フォノグラム / フィリップス FS-2024) - 『みんなのうた』より
- だるまさんがころんだ / ずる休み(1978年、日本フォノグラム / フィリップス FS-2113、「斎藤こず恵&ゆかり」名義) - 『みんなのうた』より
アルバム
- 山口さんちのツトム君(1976年、日本フォノグラム / フィリップス FS-4001)
- こず恵ちゃんと歌おう みんなのうた(1976年、日本フォノグラム / フィリップス FS-5504)
- 『みんなのうた』『ひらけ!ポンキッキ』で流された童謡のカバーアルバム。
- A面
- 山口さんちのツトム君
- トレロ カモミロ
- くいしんぼうのカレンダー
- クラリネットをこわしちゃった
- 南の島のハメハメハ大王
- それ行け3組
- B面
- およげ!たいやきくん
- ママとゴーゴー
- いっぽんでもニンジン
- ネコという名前の猫
- ドラキュラの唄
- アッコちゃんの子守唄
- みんなで歌えるカラオケつき 斎藤こず恵&ゆかりのNHK「みんなのうた」(1978年、日本フォノグラム / フィリップス FS-5507/08、「斎藤こず恵&ゆかり」名義)
コンピレーション
- ぼくらきょうだいてんとう虫(『てんとう虫の歌』主題歌。堀江美都子のカバー)
- げんこつ山のたぬきさん
- 2曲とも1975年発売のLP『人気テレビ・マンガ主題歌』(日本フォノグラム / フィリップス FX-8103)に収録、上記のLP『山口さんちのツトム君』にも収録された。
著書
- 太っていたっていいじゃない(小学館文庫、2000年11月) - ISBN 978-4094175110
- 斉藤こず恵式完全ダイエット―太っているのは、もうヤメた!(エムウェーブ、2002年2月) - ISBN 978-4901219303
関連項目
脚注
注釈
- ↑ ※後述記事には本作で2014年に声優デビューと記載あるが演者が本作に出演開始した時期や日本での放送開始時期を照らし合わすと実際は2015年の別作品が声優デビューと見られる
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 週刊テレビ番組(東京ポスト)1983年7月15日号 p.40
- ↑ “斎藤こず恵、ダイエット成功の陰に坂上忍の存在!?”. ニュースウォーカー (2014年3月31日). . 2017閲覧.
- ↑ この曲を『みんなのうた』で歌っていたのは、斎藤ではなく川橋啓史である。
- ↑ ““子役時代の面影ゼロ”斉藤こず恵、「食いしん坊」の悪女キャラで覚醒”. オリコン (2017年3月20日). . 2017閲覧.
- ↑ 5.0 5.1 5.2 “玉の輿に乗ったのに、その後どん底に落ちた女たちスペシャル 2014年6月2日放送回”. gooテレビ (2014年6月2日). . 2017閲覧.
- ↑ 甲状腺がん再発3度 斉藤こず恵さん“過剰ダイエット”の後悔
- ↑ 「私は隠し子」最高視聴率53.3%の元国民的子役が壮絶半生を初告白!
- ↑ YOU ボイス・アクターズ・スタジオ
- ↑ “映画『ドリーム』1/17(水)配信、2/2(金)Blu-ray&DVD発売 きそひろこ・斉藤こず恵出演”. 声優事務所・タレント事務所|プロダクション・エース. . 2018閲覧.
- ↑ “映画『ベイビー・ドライバー』1/27(水)Blu-ray&DVD&UHDリリース 江藤博樹・きそひろこ・斉藤こず恵出演”. 声優事務所・タレント事務所|プロダクション・エース. . 2018閲覧.
- ↑ “ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル”. ふきカエル大作戦!! (2018年3月30日). . 2018閲覧.
- ↑ “斉藤こず恵、声優講師に!余命10年宣告きっかけに「飛び込めた」 (2/2ページ) - 芸能社会”. - SANSPO.COM(サンスポ). . 2018閲覧.
- ↑ 2015年3月3日のツイートより
- ↑ 2017年5月2日のツイートより
外部リンク
- 斉藤 こず恵 | 声優事務所・タレント事務所|プロダクション・エース
- 斉藤こず恵 公式ホームページ - ウェイバックマシン(2012年2月2日アーカイブ分)
- 斉藤こず恵オフィシャルブログ「My scenario with Non Title. By Kozue Saito 」 - Ameba Blog{{#invoke:WikidataCheck|wikidatacheck|property=P3502|value=kozue-saito|category=Ameba Blog ID|namespaces=0}}