南薩縦貫道
南薩縦貫道(なんさつじゅうかんどう 英語: NANSATSU JUKAN ROAD、NANSATSU JUKAN EXPWY)は、鹿児島県鹿児島市を起点とし、鹿児島県枕崎市に至る延長約40 kmの地域高規格道路である。
1994年12月16日に候補路線に、1998年6月16日に計画路線に指定され、2017年3月26日に知覧金山水車ICから南九州知覧ICまでの区間が開通したことにより全線が開通した。
鹿児島ICから谷山IC(指宿スカイライン)まで及び、南九州川辺ダムICから南九州知覧ICまでの区間は自動車専用道路として供用されており、谷山ICから南九州川辺ダムICまで及び、南九州知覧ICから枕崎市までの区域は一般道路として供用されている。
Contents
概要
自動車専用道路として、指宿スカイラインの鹿児島IC - 谷山IC間、南九州川辺ダムIC - 南九州知覧IC間が供用されている。また一般道路として霜出道路が供用されている。
谷山IC - 南九州川辺ダムIC間および塗木 - 枕崎間は計画路線となっているが、谷山IC - 南九州川辺ダムIC間および塗木交差点 - 枕崎市間は既存道路の改良による整備を行い、2017年3月26日に知覧金山水車IC - 南九州知覧IC間が開通したことで南薩縦貫道全線の整備完了となった[1]。
歴史
- 1988年(昭和63年)3月29日 : 鹿児島IC - 谷山IC (7.6 km)間が指宿スカイライン3期として開通[2]。
- 1994年(平成6年)12月16日 : 建設省(現・国土交通省)が地域高規格道路の候補路線に指定。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)12月17日 : 南九州川辺ダムIC - 南九州川辺IC (6.5 km)間を調査区間に指定。
- 2000年(平成12年)12月20日 : 南九州川辺ダムIC - 南九州川辺IC (6.5 km)間を整備区間に指定。
- 2004年(平成16年)12月22日 : 南九州川辺ダムIC - 南九州川辺IC (6.5 km)間の起工式を実施。
- 2006年(平成18年)3月31日 : 南九州川辺IC - 南九州知覧IC (5.7 km)間を調査区間に指定。
- 2009年(平成21年)3月13日 : 知覧道路を整備区間に指定[3]。
- 2010年(平成22年)8月27日 : 南九州川辺ダムIC - 南九州神殿IC (4.0 km)間開通[4]。
- 2012年(平成24年)
- 2016年(平成28年)3月27日 : 南九州川辺IC - 知覧金山水車ICおよび南九州知覧IC - 知覧交差点 - 塗木交差点(一般道路)が開通[7][8]。
- 2017年(平成29年)3月26日 : 知覧金山水車IC - 南九州知覧IC間が開通。これにより一般道整備区間を含め、南薩縦貫道が全線開通する[9]。
各事業区間
川辺道路(自動車専用道路)
県道19号の一部区間であり、南九州川辺ダムIC - 南九州川辺ICまでの区間。総延長 6.5 km。2010年8月27日に南九州川辺ダムIC - 南九州神殿IC (4.0 km)間が開通し[4]、2012年8月8日には南九州神殿IC - 南九州川辺IC (2.5 km)間が開通、これにより川辺道路は全線開通した[6]。
知覧道路(自動車専用道路)
県道27号の一部区間として建設される、南九州川辺IC - 南九州知覧ICまでの区間。総延長 3.9 km[10]。この区間は自動車専用道路として整備。2016年3月27日に南九州川辺ICから知覧金山水車ICまでの区間が開通[7][8]。2017年3月26日に知覧金山水車ICから南九州知覧IC間が開通し全線開通した[9]。
知覧道路(一般道路)
県道27号の一部区間として建設される、南九州知覧ICから知覧交差点までの区間。総延長1.8 km。この区間は一般道路として供用。2016年3月27日に開通[8]。
霜出道路(一般道路)
県道27号(知覧交差点 - 瀬世交差点)、県道34号(瀬世交差点 - 塗木交差点)の一部区間として建設される、知覧交差点から南九州市知覧町西元の塗木交差点までの区間。総延長3.4 km。2012年4月17日に整備区間となった。一般道路として供用。2016年3月27日に全線が開通[7][11]。
インターチェンジなど
- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が開通済みの区間を示している。
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から | 備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|
E3 九州自動車道 福岡・熊本方面 | |||||
29 | 鹿児島IC | E3A 南九州西回り自動車道 鹿児島東西幹線道路 国道3号鹿児島バイパス |
0.0 | 鹿児島市 | |
- | 山田TB | ||||
山田IC | 県道35号永吉入佐鹿児島線 | 2.8 | |||
中山IC | 4.9 | ||||
谷山IC | 指宿スカイライン(県道17号) | 7.6 | |||
県道20号(谷山IC - 錫山入口交差点、現道活用区間) | |||||
県道19号(錫山入口交差点 - 南九州川辺ダムIC、現道活用区間) | |||||
南九州川辺ダムIC | 県道19号鹿児島川辺線 | 0.0 | 南九州市 | ||
- | 軸屋TN | 総延長 495m | |||
南九州神殿IC | 県道19号鹿児島川辺線 | 4.0 | |||
南九州川辺IC | 国道225号 | 6.5 | |||
- | 知覧TN | 総延長 1135m | |||
知覧金山水車IC | 県道27号頴娃川辺線 | 9.6 | |||
南九州知覧IC | 10.4 | ||||
知覧交差点 | 県道27号頴娃川辺線 | 一般道路 | |||
瀬世交差点 | 県道27号頴娃川辺線 | ||||
塗木交差点 | 県道34号枕崎知覧線 県道262号霜出南別府線 |
||||
県道34号(塗木交差点 - 東本町交差点、現道活用区間) | |||||
枕崎市(終点) |
車線・最高速度・料金
区間 | 自動車専用・一般道路別 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | 有料/無料 |
---|---|---|---|---|
鹿児島IC - 山田IC | 自動車専用 | 4 = 2 + 2 | 70 km/h (指定) |
有料 |
山田IC - 谷山IC | 無料 | |||
谷山IC - 下福元三叉路 | 一般道路 | 2 = 1 + 1 | 50 km/h (指定) | |
下福元三叉路 - 錫山入口交差点 | 60 km/h (法定) | |||
錫山入口交差点 - 南九州川辺ダムIC | ||||
南九州川辺ダムIC - 南九州知覧IC | 自動車専用 | 2 = 1 + 1 | 70 km/h (指定) | |
南九州知覧IC - 東本町交差点 | 一般道路 | 2 = 1 + 1 | 50 km/h (指定) |
トンネル
- 西陵トンネル(鹿児島IC - 山田IC間)
- 広木トンネル(鹿児島IC - 山田IC間)
- 山田トンネル(鹿児島IC - 山田IC間)
- 中山トンネル(中山IC - 谷山IC間)
- 滝之下トンネル(中山IC - 谷山IC間)
- 軸屋トンネル(総延長 495 m、南九州川辺ダムIC - 南九州神殿IC間)
- 知覧トンネル(総延長1135 m、南九州川辺IC - 知覧金山水車IC間)
脚注
- ↑ 1.0 1.1 『南日本新聞』 2012年9月21日付 4面(南薩縦貫道 15年度までに完成 谷山以南も既存道活用)
- ↑ 公社概要 - 鹿児島県道路公社 2012年6月4日閲覧。
- ↑ 平成21年第2回県議会提案理由説明要旨 - 鹿児島県 2012年6月4日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 南薩縦貫道川辺道路(南九州川辺ダムIC〜南九州神殿IC間)が開通しました! - 鹿児島県 2012年6月4日閲覧。
- ↑ 『南日本新聞』 2012年6月9日付 4面(南薩縦貫道 車専用を一部一般道に)
- ↑ 6.0 6.1 『南日本新聞』 2012年8月9日付 4面(川辺道路が全線開通)
- ↑ 7.0 7.1 7.2 『南日本新聞』 2016年2月3日付26面(南薩縦貫道未開通区間8.3キロ、来月27日利用開始)
- ↑ 8.0 8.1 8.2 “南薩縦貫道が一部区間開通(鹿児島県)”. 鹿児島読売テレビ. 2016年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2016-3-29閲覧.
- ↑ 9.0 9.1 『南日本新聞』 2017年1月7日付28面(南薩縦貫道3月26日全通、「県、金山水車-知覧整備」)
- ↑ 新規事業採択時評価結果(平成20年度新規事業化箇所) (PDF) - 国土交通省 2012年6月4日閲覧。
- ↑ 知覧地域審議会「第1次南九州市総合計画後期基本(案)」答申に当たっての主な意見 答申に当たっての主な意見 - 南九州市、2014年8月30日閲覧。