伊勢鉄道
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伊勢鉄道株式会社(いせてつどう)とは、三重県鈴鹿市に本社を置き、旧日本国有鉄道(国鉄)特定地方交通線の鉄道路線であった伊勢線を運営している、三重県及び関係市町、民間企業出資による第三セクター方式の鉄道会社である。
歴史
- 1986年(昭和61年)10月1日 設立[1]。
- 1987年(昭和62年)3月27日 国鉄伊勢線を転換し、開業[2]。
- 1988年(昭和63年)12月15日 鈴鹿駅旅行センター営業開始。
- 2017年(平成29年)3月26日 玉垣駅東側で「伊勢鉄道30thアニバーサリーフェスタ」を開催。
路線
"「伊勢鉄道伊勢線」"
保有路線は比較的短い距離だが、両端を東海旅客鉄道(JR東海)の関西本線と紀勢本線に挟まれ、特急「南紀」や快速「みえ」といった中・長距離の速達列車が、本来の建設目的である両線間を短絡線的に通過する直通運転を行っており、名古屋と津・松阪・鳥羽・南紀方面等を結ぶ路線の一部分を担っている。
路線は河原田 - 中瀬古間が複線、中瀬古 - 津間が単線となっている。旧国鉄時代より線路の用地が確保されており、伊勢鉄道開業後に一部複線化されている。それ以外の単線区間である中瀬古 - 津間でも、中瀬古 - 伊勢上野間のトンネルや伊勢上野 - 津間の高架橋などほぼ全線に渡って複線の用地が確保されている[3]が、この区間の複線化は現在も白紙状態である。
車両
現有車両
- イセIII形(101・102・103・104)
- "「伊勢鉄道イセIII形気動車」"
- イセI形、イセII形の老朽化による置き換え用に、富士重工業(101のみ)および新潟トランシス(102 - 104)で製造された軽快気動車である[4]。車体は軽量ステンレス製(前頭部は鋼製)となり、18m級に大型化された[4]。走行性能も、最高運転速度100km/hと、従来車の80km/hに比べ、大幅に向上している[4]。2003年(平成15年)2月17日に営業運転を開始した[4][5]。イセI形、イセII形と同様に走行距離が短いことからトイレは設置されていない。旅客用乗降扉は従来の折り戸から片開き引き戸に変更された。
- 現在伊勢鉄道の列車として運行されている列車はすべてこのイセIII形を使用している。
- 101は鉄道車両事業から撤退した富士重工業最後の気動車でもある。
- 2009年から2010年にかけて、ATS-PTの設置工事を行った[6]。
過去の在籍車両
- イセI形(1・2・3)
- "「伊勢鉄道イセI形気動車」"
- 1987年(昭和62年)3月27日の伊勢鉄道開業用に新製されたもので、富士重工業が開発した軽快気動車LE-CarIIシリーズである[4]。車体は15.5m、前面は非貫通構造で運転台は中央に配置されている[4]。老朽化のため、2004年(平成16年)12月31日限りで運用を終了、全車が廃車となり、ミャンマーに輸出された[4]。ミャンマーでは赤と白の塗装に変更した上で使用されている。
- イセII形(4)
- "「伊勢鉄道イセI形気動車」"
- 1989年(平成元年)に1両のみ増備された、富士重工業製LE-CarIIシリーズの軽快気動車である[4]。前面が貫通型となったのがイセI形と異なる[4]。2005年(平成17年)9月30日で営業運転を終了、廃車となる予定だったが新製車イセ104が搬入時に車体の一部を破損したため、継続運転されていた。同年12月18日に営業運転終了。
関連項目
脚注
- ↑ 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「RJ241
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 28頁
- ↑ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 27頁
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 4.8 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 33頁
- ↑ 外山勝彦「鉄道記録帳2003年2月」、『RAIL FAN』第50巻第5号、鉄道友の会、2003年5月1日、 21頁。
- ↑ 2011年 安全報告書 (2010年度について) (PDF) - 伊勢鉄道
参考文献
- 曽根悟(監修) 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 長良川鉄道・明知鉄道・樽見鉄道・三岐鉄道・伊勢鉄道、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011-09-18。