ノーブラ
ノーブラとは、ノー・ブラジャーの略で、ブラジャーを着けずに且つブラジャーの機能がある(ブラジャーと一体化した)衣装を全く着ていない思春期以降の女性(乳房のタナー段階がII - IV)を指す。乳房の成長前でブラジャーを着ける必要がない思春期前の未成年女子(乳房のタナー段階I)と全段階で上半身裸(トップレス)の女性は指さない。
概要
ノーブラは和製英語である(英語では braless と言う)。かつて日本では和服が中心であったために古くから誰もがノーブラであったが、洋装化と共に、思春期以降の女性はブラジャーを着けることが一般的となった。 1970年代初頭のウーマンリブ運動において、一部の活動家はブラジャーを「女性を拘束する象徴」として敵視し、ブラジャーを焼く、日常生活でブラジャーを着用しないといった活動も見られたが、後に沈静化した。
思春期における乳房の成長過程でのノーブラ
1980年頃は中高生向けのジュニアブラしか市販されておらず、当時の小学生はジュニアブラの想定外だった。現在では思春期初来の約4年(7歳7か月-11歳11か月の間[1][2])のうちにジュニアブラを付けるのが望ましいと考えられるようになり[3]、小学生がジュニアブラを着けることが想定されるようになった[4]。
しかし思春期初来から初経の1年以上前(乳房のタナー段階II)はノーブラの割合が69%と多く、初経前後(乳房のタナー段階III)でも44%、初経の1年以上後から成人型乳房になるまでの間(乳房のタナー段階IV)で10%存在するという[5]。
このように適切な時期にノーブラを卒業できない女性が多い背景には、学校でブラジャーについて学ぶ機会が殆ど無く、学校の健康診断で胸囲の測定が廃止され先生が児童・生徒の乳房の発育を把握する機会が減った(乳房が露出する着替え・健康診断時や集団入浴時などで乳房の発育を目視し把握する程度)ことや、乳房の成長段階に合わせてブラジャーを着けることの大切さ[6][7] が母親らに十分に浸透していないため、タイミングを逃してしまうことなどが上げられている[8]。
そのような場合、胸ポチが生じやすくなり、衣服の摩擦によって乳頭・乳輪周辺に疼痛や痒みが生じ、初経前後以降は乳揺れで疼痛が生じたり、乳房の内部組織が伸びてしまう場合がある[9]。
また、ノーブラの乳房を隠そうとして姿勢が悪くなったり、体育授業や運動会などで思いきり運動ができない[10]、乳房の膨らみがはっきり分かることから防犯面に影響が生じる[11]場合がある。
そこで、思春期初来(乳房の発達開始・乳房のタナー段階Ⅱ)平均年齢(9歳9ヶ月[1])が過ぎて1/2成人式(10歳)を迎えたら母娘で話合いノーブラをやめるよう勧めているメーカーがある[12]。
映画
有名人
脚注
- ↑ 1.0 1.1 たなか成長クリニック・思春期
- ↑ “三宅婦人科内科医院・思春期と乳房”. 2016年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2015年11月23日閲覧.
- ↑ 乳房の発育異常(早発乳房発育症・遅発乳房発育症・乳房発育不全・無乳房症)が生じている場合はこの間とは限らない
- ↑ オトナの体へと成長する女の子、「初めてのブラ」はいつが適切なのか? - 2015年9月29日 - 日経トレンディネット
- ↑ ワコール探検隊|「少女」から「おとな」へ約4年間で変化する成長期のバスト
- ↑ “バストの発育、形態とブラジャーの関係”. 2013年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2016年5月11日閲覧.
- ↑ ワコール人間科学研究所|ジュニアのからだの変化|ワコール
- ↑ ワコール探検隊|実は…お母さんも自信がないはじめてのブラ
- ↑ バストの先が痛がゆい|からだの疑問|小学生・中学生女の子下着の悩み解決|ガールズばでなび
- ↑ ママのための初ブラ講座 ファーストブラの選び方
- ↑ 10歳。娘と「胸」について話し始めるタイミング 今どきの高学年女子、ノーブラで運動会は、発育・防犯面からNG! - 2015年2月19日-日経DUAL
- ↑ 1/2成人式を迎えたら、母娘で話そう、いろんなこと。一緒に買おう、ファーストブラ。
- ↑ 寺島しのぶ、ノーパン&ノーブラで“体当たり” - ZAKZAK