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大森 立嗣(おおもり たつし、1970年(昭和45年)9月4日 - )は、日本の映画監督、俳優。
来歴・人物
父親は舞踏家で「大駱駝艦」の創始者である麿赤兒、弟は俳優の大森南朋、女優の小野ゆり子は義理の妹に当たる。父である麿赤兒は常連俳優でもあり、脇役としてたびたび出演している。
高校生までは映画にほとんど興味がなかったが、大学で偶然入った映画サークル『8ミリ同好会』に所属したことから映画に興味を持ち始め、自主映画を作り始める。大学卒業後は俳優として活動し、その後荒井晴彦監督、阪本順治監督、井筒和幸監督、ホンマタカシの短編映画など様々な作品で助監督を務める。
2001年、自らプロデュースし、出演した『波』(奥原浩志監督)で第31回ロッテルダム映画祭最優秀アジア映画賞“NETPAC AWARD”を受賞。
2003年、『赤目四十八瀧心中未遂』(荒戸源次郎監督)の制作・公開に携わる。
2005年、荒戸源次郎のプロデュースにより、花村萬月の芥川賞受賞作を原作に『ゲルマニウムの夜』で初監督。東京国立博物館の敷地内に特設映画館「一角座」にて、約半年に渡りロングラン上映。
2010年、監督第二作目 『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(松田翔太、高良健吾、安藤サクラ主演)が公開。なお同作品で2010年度(第51回)日本映画監督協会新人賞受賞。
2011年、『まほろ駅前多田便利軒』(三浦しをん原作、瑛太、松田龍平主演)。
2013年、秋葉原通り魔事件題材にしたフィクション作品『ぼっちゃん』(水澤紳吾主演)。弟の大森南朋がプロデューサーを務めた。
2013年、吉田修一原作の『さよなら渓谷』(真木よう子主演)が公開。同作品で、世界四大映画祭の一つである第35回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門出品に日本映画として唯一出品され、「洗練された演出と人間関係の深い理解」が審査員に評価され、審査員特別賞を受賞した。日本映画の同賞受賞は1965年の『手をつなぐ子ら』(羽仁進監督)以来、48年ぶり。
2013年、連続ドラマW(WOWOW)にて角田光代原作『かなたの子』(坂井真紀主演)が放送された。
受賞歴
- 第56回ブルーリボン賞 監督賞(2013年度、『さよなら渓谷』)[1]
- 第23回日本映画プロフェッショナル大賞 作品賞(2014年、『ぼっちゃん』)
- 第35回モスクワ国際映画祭 審査員特別賞(2013年、『さよなら渓谷』[2]
監督作品
長編映画
- ゲルマニウムの夜(2005年)
- ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2010年)
- まほろ駅前多田便利軒(2011年)
- ぼっちゃん(2013年)
- さよなら渓谷(2013年)
- まほろ駅前狂騒曲(2014年)
- セトウツミ(2016年)[3]
- 光(2017年)[4]
- 日日是好日(2018年秋公開予定)
短編・中編映画
- 新・刑事まつり〜一発大逆転〜『よいこのでか』(2003年)
- シネマ☆インパクト/2・11(2012年)
TVドラマ
- かなたの子(2013年)
出演
- 我が人生最悪の時(1994年、林海象監督)
- ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜(2009年、根岸吉太郎監督)
- 海炭市叙景(2010年、熊切和嘉監督)- 笹川 役
- かぞくのくに(2012年、梁英姫監督)- ホンギ 役
- 菊とギロチン(2018年、瀬々敬久監督) - 正力松太郎 役
脚注
- ↑ 第56回ブルーリボン賞 作品賞は「横道世之介」(2014年1月23日)、スポニチアネックス、2014年1月23日閲覧。
- ↑ 日本映画プロフェッショナル大賞(2014年6月29日閲覧)
- ↑ “池松壮亮&菅田将暉がW主演 ほぼ全編“しゃべる”だけの会話劇”. ORICON (2015年8月11日). . 2015閲覧.
- ↑ “三浦しをん氏の小説『光』実写映画化 井浦新、瑛太ら出演”. ORICON STYLE. (2016年10月22日) . 2016閲覧.