メムノーン
提供: miniwiki
メムノーン(古希: Μέμνων, Memnōn)は、ギリシア神話に登場する人物である。長母音を省略してメムノンとも表記される。
エーオースとティートーノスの子で、エーマティオーンと兄弟。エティオピアの王。このエティオピアは、現在のエチオピアとする説と、現在のイスラエル、ヨルダン、エジプトの一部を含み、ヤッファを都としたフェニキアの王国とする説[1]がある。
トロイア戦争
トロイア戦争で、メムノーンはエティオピア軍を率いて、トロイアの援軍にやって来る。戦闘でアンティロコスを殺すが、復讐に燃えるアキレウスによって殺される。
このメムノーンの死は、パトロクロスを殺したことでアキレウスに復讐され殺されたトロイア王子ヘクトールの話と似ている。
死後、ゼウスはエーオースの涙に心動かされ、メムノーンに不死性を与える。
メムノーンの物語は失われた叙事詩『アイティオピス』に描かれていた。それを基にしたスミュルナのコイントスの『トロイア戦記』にもメムノーンの死は描かれている。