マニュライフ生命保険
マニュライフ生命保険株式会社(マニュライフせいめいほけん)は、東京都新宿区に本社を置く、マニュライフ・ファイナンシャル社のグループ企業。主にカナダ、米国、アジアを中心に事業を展開しているカナダ系大手金融サービスグループである。
マニュライフ・ファイナンシャルは、2017年に創業130周年を迎えた。また世界各地の機関投資家には、資産運用サービスの提供も行っている。
概要
1887年、カナダで前身となる「マニュファクチャラーズ・ライフ・インシュアランス・カンパニー」が創立。
当時のカナダは、隣接するアメリカの南北戦争終結後の産業革命を受け、工場労働者(マニュファクチャラーズ)が急速に増えていた時期であった。
カナダ初代首相ジョン・A・マクドナルドが約19年(1867-1886)の首相を退任後、社会保障を補う目的で民間の生命保険会社の設立趣旨に賛同し、同社の初代社長に就任して営業を始める。
ジョン・A・マクドナルドが1891年に再び首相に就任(第三代首相)したため、同社はカナダの国策として設立された会社と説明されることがしばしばある。
マニュライフ・ファイナンシャルとその子会社の管理運用資産は、2013年6月30日現在、5,670億カナダドル(5,390億米ドル)となっている。
カナダおよびアジア地域ではマニュライフ・ファイナンシャル(マニュライフ)として、米国においては主にジョン・ハンコックのブランドで事業展開を行っている。これは2003年、マニュライフがジョン・ハンコックフィナンシャルサービスを買収し、傘下に収めたからである。
マニュライフ・ファイナンシャルは、トロント証券取引所、ニューヨーク証券取引所およびフィリピン証券取引所においては「MFC」の銘柄コードで、また、香港証券取引所では「945」で取引されている。 [1]
日本本社
マニュライフは、1901年に日本での生命保険事業の免許を取得して営業を始めたが、第二次世界大戦により事業を中断。1999年4月にマニュライフ・センチュリー生命として改めて設立され再上陸した。2001年9月から現社名となった。
2000年5月、東京川崎財閥の流れを汲む中堅生保の第百生命保険相互会社が経営破綻したことでスポンサー(受け皿金融機関)となり、生命保険契約者保護機構から1,450億円の資金供与を受けて、既存契約の移転および営業権の譲受を実施した。
2015年3月、日本での本社機能を、調布市国領町4-34-1にあった本社ビルから、京王線(京王新線)初台駅を最寄りとする東京オペラシティタワー30階へ移転した。本社ビルが解体された跡地には、東京建物の分譲マンション「Brillia(ブリリア)調布国領」が建設された。
2015年4月から、京王電鉄が始めた副駅名によって「初台駅 マニュライフ生命本社前」となった。
取扱商品
取扱商品は以下のとおりである(2016年8月1日現在)。
- マニュフレックス(ユニバーサル型保険[2] 生存給付保険 死亡保障)
- マニュメッド(生存給付保険 医療保障)
- 未来ステップ(変額保険Ⅰ型 有期型)
- こだわり終身保険v2(無配当終身保険Ⅱ型終身保険)
- こだわり収入保障(無解約返戻金型収入保障保険)
- こだわり医療保険 with PRIDE(無配当保険料払込期間中無解約返戻金型終身医療保険)
- こだわり個人年金(外貨建)(無配当外貨建個人年金保険)
- ラップパートナー(一時払 通貨選択型変額終身保険 積立利率更改型定額部分付)
- パワー・カレンシー(一時払 外貨選択型個人年金保険)
- ライフタイム・カレンシー(一時払 外貨選択型定額個人年金保険)
- ベストセレクション(一時払 外貨選択型個人年金保険)
- あしたの年金(一時払 変額個人年金保険)
- 未来を楽しむ終身保険(一時払 積立利率更改型定額部分付 通貨選択型変額終身保険)
- Prosperity 定期保険(事業保険)
- Prosperity 特定疾病保障保険(保険)
- Prosperity 新逓増定期保険(事業保険)
- Prosperity ガン治療保険(事業保険)
かつて販売していた商品
- こだわり収入保障(無解約返戻金型 金融機関代理店取扱)
- こだわり医療保険V2 (無配当保険料払込期間中無解約返戻金型終身医療保険)
- こだわり医療保険(無配当保険料払込期間中無解約返戻金型終身医療保険)
- グロース・カレンシー(一時払 外貨選択型個人年金保険)
- ターゲット・カレンシー(一時払 外貨選択型個人年金保険)
- 夢の定期便Ⅱ(一時払 新変額個人年金保険Ⅳ型)
- 夢の定期便(一時払 新変額個人年金保険Ⅳ型)
- みらい記念日Ⅱ(一時払 新変額個人年金保険Ⅳ型)
- みらい記念日(一時払 新変額個人年金保険Ⅳ型)
- マイヘルパー(一時払 投資型終身介護年金保険)
- 安心のかたち(一時払 投資型終身介護年金保険)
- 介護応援団(一時払 投資型終身介護年金保険)
- マニュプライムケア(一時払 投資型終身介護年金保険)
- 新生パワー介護年金(一時払 投資型終身介護年金保険)
- ステップライフ(一時払 投資型年金保険)
- びっくり箱(一時払 投資型年金保険)
- マニュライフ投資型年金(一時払 年金額5年ラチェット型[3])
- トゥーサプライズ(一時払 投資型年金保険 変額個人年金保険)
- まったなし(一時払 投資型年金保険)
- マニュネクスト(一時払 投資型年金保険 変額個人年金保険)
- マニュヴェスト(一時払 投資型年金保険 変額個人年金保険)
- マニュソリューション(一時払 投資型年金保険 変額個人年金保険)
- 一番星(一時払 投資型年金保険 運用目標設定型バランス75/50)
- マニュプライムプラス(一時払 投資型年金保険 目標設定型)
- マニュプライム(一時払 新変額個人年金保険)
- マニュハンドレッドGW(一時払 変額個人年金保険)
- マニュステップ(一時払 変額個人年金)
- プレミエール(一時払 投資型年金保険 新変額個人年金保険)
- マニュポート(一時払 変額個人年金保険)
- マニュエース(一時払 変額個人年金保険)
- マニュライフ投資型年金(一時払 ラチェット型 変額個人年金保険)
関連項目
- パシフィック・リーグ(2010年から2012年までリーグスポンサー・クライマックスシリーズ「マニュライフ・クライマックス・パ」特別協賛スポンサーに就任)
脚注
- ↑ “マニュライフ・ファイナンシャル(カナダ)”. . 2014閲覧.
- ↑ アカウント型保険の変化形で厳密な意味でのユニバーサル保険とは異なる。
- ↑ ラチェット=特別勘定の運用成績によっては死亡保険金や年金額が切り上がる機能