ノストラティック大語族
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ノストラティック大語族(Nostratic languages)とは、ユーラシアの多くの語族を含む、仮説段階の大語族である。ホルガー・ペデルセンによって、20世紀初頭に最初に提唱された。最小限のくくりでは、インド・ヨーロッパ語族、ウラル語族、アルタイ諸語、南コーカサス語族が含まれる。加えて、アフロ・アジア語族、ドラヴィダ語族、ニブフ語、エラム語、シュメール語、ユカギール語、エスキモー・アレウト語族、チュクチ・カムチャツカ語族などが含まれることもある。
だが、この語族の妥当性はほとんどの言語学者に認められていない。[1][2]
大語族としての位置づけ
- ボレア語族
- ノストラティック大語族
- デネ・コーカサス大語族
- オーストリック大語族
日本語とアイヌ語の共通祖語との関連性
1994年ボムハード(A. R. Bomfard)とカーンズ(J. C. Kerns)は比較言語学研究の著書「ノストラス起語族 - 距離の遠い言語関係についての研究」の中でノストラース語族を「ノストラース起語族」(Nostratic Macrofamily)と再定義したが、この研究は、2006年に日本語とアイヌ語が共通の祖語を持つことを研究した鳴海日出志による「日本語とアイヌ語の起源」によって、和語とアイヌ語がユーラシア大陸及び北アフリカにかつてあったと考えられる祖語との関連性が考えられるとする研究成果につながった。[3]