ソ連運輸省ЭР200型電車

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ЭР200型電車ロシア語:Электропоезд ЭР200)は、ソ連運輸通信省МПС СССР, Министерство путей сообщения СССР)が1974年から運用を開始した直流特急形電車である。のちロシア連邦運輸通信省(Министерство путей сообщения Российской Федерации)、ロシア鉄道公開株式会社ОАО «Российские железные дороги»)が承継した。ラテン文字表記ではER200型と書かれる。便宜上、このページでは以下この表記を用いる。

概要

1967年に直流3000V14両編成のER200型電車の開発が許可された。開発にあたり各研究機関の垣根を越えて協力し、最終的には50以上の研究機関、工場が開発、設計に携り、1973年12月リガ車両製作工場(RVR)にて完成した。

1974年に多角的なテストのためにモスクワロシア鉄道輸送研究所に送られた。1975年から当時の営業最高速度から200km/hにあげてテストを行い、運行性能と各種数値の変動の連続した調査の二つを中心に行われた。

開発には長期間を要し、1984年3月から定期運用に就いた。かつて週に1往復のみの運行ダイヤにて、ロシア二大都市である首都モスクワ市サンクトペテルブルク市(旧レニングラード市)の間を(途中停車駅一切無しで)片道4時間51分で運行していた。

2009年2月に運用を離脱し、現在はER200-105がモスクワ・リガ駅に併設されたモスクワ鉄道博物館に展示されている。

車両

第1編成は1973年製。車体はアルミ合金製で両端デッキの片側2扉、先頭車のみ構造上の理由から付随車となっている。連結器はSA-3自動連結器で、電動車はM+M'方式。シートは2+2で先頭車は24席、中間車は64席となっている。第2編成は1988年製で、内装に差異がある。1990年には先頭車が更に2両作られ、第1編成、第2編成どちらとも編成を組む事が可能である。

関連項目

  • ソコル (列車) - 当電車の運行区間に、1990年代後半に開発・投入された新型車輛による列車。
  • 主体号 - 北朝鮮の(高速)電車。同国の鉄道にしては珍しい電車方式で、ER200の技術が伝えられたものとされている。
  • Schnellverkehrstriebwagen - 独675系(旧称は「VT16系」、及び「VT18系」)。旧東ドイツで開発され、1964年より運行が開始された特急車輛。時速は160km。

外部リンク

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