グラン・マルニエ
グラン・マルニエ(仏:Grand Marnier)とは、1880年にアレクサンドル・マルニエ・ラポストル (en:Alexandre Marnier-Lapostolle) により生み出されたフランスのオレンジ・リキュール(オレンジ・キュラソー)の一銘柄である。アルコール度数は40度、エキス分は27.1%。
なお、カタカナでの表記は、グラン・マニエと書かれることが多い。
Contents
概要
コニャックにビターオレンジの蒸留エキス分を加え、オーク樽で熟成させて作られる。アルコール度数は40度で、食後酒としてストレートで飲まれるほか、カクテルやデザートにも用いられる。特にフランスではクレープシュゼットやクレープ・オー・グランマルニエなどの洋菓子に使用されることも多い酒である。
日本で最も手に入りやすいのは「コルドン・ルージュ」("Cordon Rouge"、「レッドリボン」とも呼ばれる)だが、それ以外にヨーロッパ各国や主要国の国際空港で売られている「コルドン・ジョーヌ」("Cordon Jaune"、「イエローリボン」とも)や100周年記念ボトル("Cuvée du Centenaire")、150周年記念ボトル("Cuvée Speciale Cent Cinquantenaire")、チェリーを原料とした「チェリー・マルニエ」もある。コルドン・ジョーヌはコニャックではなく穀物酒が原料となっており、コルドン・ルージュに比べ格下とされており、ストレートで飲むよりもカクテルや料理に向いている。
デザートにはクレープシュゼット以外にデニッシュやブッシュ・ド・ノエル、クレームブリュレ作りに使われ、またクランベリーソースにクランベリーの苦味とは対照的な甘さや柑橘類の香りを加えるのにも多く用いられる。
カクテルにはグラン・マルニエ・マルガリータやコスモポリタン、グラン・マルニエ・サイドカー、グラン・マルニエ・オレンジ、ダーティ・ハリー、グラン・ミモザ、B52などに用いられる。
コアントローとの違い
グラン・マルニエと並び称されるオレンジ・リキュールにコアントローがある。 両者とも度数は40度であるが、製法が異なっており、グランマニエが自家製コニャックをベースに熟成しているのに対して、 コアントローはオレンジ果皮をベースに蒸留して作られる。 こうした製法の違いは色として現れ、グラン・マルニエは琥珀色、コアントローは白色であり、 よってコアントローはホワイトキュラソーと呼ばれる。また、グラン・マルニエにはオレンジの苦味が感じられるが、 コアントローにはそれがなく、かつ、糖分が高い。
詳しくは、コアントローのページを参照のこと。
関連項目
外部リンク
- グラン・マルニエ公式サイト
- グランマルニエ レシピ基本用語(ネスレサイト内)
- 商品歴史 (英語)
- BoozeBasherでのレビュー (英語)