西日本旅客鉄道新幹線管理本部

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西日本旅客鉄道新幹線管理本部（にしにほんりょかくてつどうしんかんせんかんりほんぶ）は、大阪府大阪市淀川区にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）の新幹線（山陽新幹線）現業機関を統括していた組織。

本稿では同本部を改組の上、本社鉄道本部の内部組織として2018年（平成30年）6月1日より発足した西日本旅客鉄道新幹線鉄道事業本部（にしにほんりょかくてつどうしんかんせんてつどうじぎょうほんぶ）についても扱う。

概要

山陽新幹線の現業機関と福岡支社および東京指令所を所轄して2007年に新設された。

福岡支社が所轄する九州島内を除き、長年並行在来線を所轄する支社が扱っていた車両管理や施設保守など新幹線関係の現業機関を一元管理していた。JR福知山線脱線事故を契機に社内組織体制の見直しを行い、新幹線という特殊インフラを持っていること、新幹線鉄道事業の維持向上を目指して発足した。

JR西日本は民営化時の1987年（昭和62年）4月1日に「新幹線運行本部」を設けて国鉄新幹線総局の山陽新幹線区間の業務を継承したものの、「社員の効率的運用」を目的にわずか1年半後の1988年（昭和63年）10月に廃止し、業務を沿線在来線所轄の支社に移管していたもので、新幹線関係を専門に統括する組織は19年ぶりの復活となった。また、西日本地区指令・広島地区指令・九州地区指令も新幹線一元管理を目的に2010年（平成22年）3月1日に統合したほか、同年7月1日には施設系統土木部門の在来線と新幹線の分離を行った。

2018年（平成30年）6月1日の組織改定により、当本部と本社鉄道本部内各部署の新幹線部門が統合され、本社鉄道本部の内部組織「新幹線鉄道事業本部」へ改組された。福岡支社も引き続きその下部組織として存続しており、改組に合わせて東京指令所の呼称を「東京新幹線総合指令所」に改称している。

管轄路線

山陽新幹線及び博多南線を、どちらも全区間管轄している。なお北陸新幹線は、同じ事業者の路線であるものの、線路が直接つながっていないこともあり、JR西日本金沢支社の管轄である。

路線

路線名	区間	営業キロ	駅数	備考
山陽新幹線	新大阪駅 - 博多駅 （新大阪駅構内除く）	644.0km	2	本州内は列車運行・線路設備管理のみ 本州内の駅運転・営業業務は並行在来線を受け持つ各支社の管轄 （九州内の駅運転・営業業務は当本部傘下の福岡支社が担当）
博多南線	博多駅 - 博多南駅	8.5km	1
合計		652.5km	3

駅数についての注釈

車両基地

• 博多総合車両所
  • 岡山支所
  • 広島支所

乗務員区所

運転士

• 大阪新幹線運転所
• 広島新幹線運転所

車掌

• 大阪新幹線車掌所
• 広島新幹線車掌所

運転士・車掌

• 博多新幹線列車区

施設・電気管理区所

新幹線保線区

• 神戸新幹線保線区
• 姫路新幹線保線区
• 岡山新幹線保線区
• 福山新幹線保線区
• 三原新幹線保線区
• 広島新幹線保線区
• 新岩国新幹線保線区
• 新山口新幹線保線区
• 小倉新幹線保線区

新幹線電気区

• 神戸新幹線電気区
• 姫路新幹線電気区
• 岡山新幹線電気区
• 福山新幹線電気区
• 三原新幹線電気区
• 広島新幹線電気区
• 徳山新幹線電気区
• 新山口新幹線電気区
• 小倉新幹線電気区
• 博多新幹線電気区

設備区

• 博多機械区
• 博多建築区

土木技術センター

• 神戸新幹線土木技術センター
• 岡山新幹線土木技術センター
• 広島新幹線土木技術センター
• 新山口新幹線土木技術センター
• 小倉新幹線土木技術センター

指令所

• 東京新幹線総合指令所（新幹線鉄道事業本部への改組後に合わせ「東京指令所」から改称）

関連項目

• 東海旅客鉄道新幹線鉄道事業本部
  • 関西支社
• 九州旅客鉄道新幹線部
• カンセンジャー - 山陽新幹線の公式キャラクター
• 新幹線総局の「輪切り」問題（国鉄本社が組織改革を目指した新幹線総局の解体問題）