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| |地図2 = Japan&neighbours | | |地図2 = Japan&neighbours |
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− | '''兄島'''(あにじま)は、[[小笠原諸島]]の[[父島列島]]の一部をなし、[[東京都]][[小笠原村]]に属する[[無人島]]。 | + | '''兄島'''(あにじま) |
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− | == 概要 ==
| + | [[東京都]],[[小笠原諸島]]の中央部にある[[父島列島]]に属し,[[父島]]に次ぐ第2の島。小笠原支庁[[小笠原村]]に属する無人島。面積 7.87km<sup>2</sup>。兄島瀬戸を隔てて父島のすぐ北にある。露岩が多く荒れ地で四面断崖。南部に見返山(254m)がある。[[小笠原国立公園]]に属し,兄島瀬戸に面する南側の海域は[[兄島海域公園地区]]に指定。2011年[[世界遺産]]の自然遺産に登録。 |
− | [[File:Ani-Jima Island Aerial photograph.2014.jpg|thumb|310px|兄島の空中写真。<br/>2014年撮影の16枚を合成作成。。<br />{{国土航空写真}}。]] | |
− | [[小笠原諸島]]の主島である[[父島]]とは幅約800[[メートル|m]]の兄島瀬戸をはさんだすぐ北に所在する。現在、島全体が[[国有地]]となっている。当初無人島であったが、[[1888年]]に2人が入植した。しかし、地形全体が岩がちで水を得ることが難しかったために継続的な移住は行われなかった<ref>加藤(2007)pp.101-103</ref>。そのため、[[大正|大正時代]]に[[日本軍|旧日本軍]]によって買収された。 | |
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− | ==小笠原空港の建設予定と自然保護==
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− | 小笠原諸島は本土とは大きく隔たれているにもかかわらずアクセスは事実上船舶のみに限られているためアクセスを容易にするための[[空港]]建設が要望されていた。兄島は父島のすぐ北側にある上に、島の中央部が比較的平坦な地形をしており、小笠原諸島が[[日本]]に返還された直後に策定された復興長期計画の中で空港建設予定地とされた。そして[[1987年]]6月の小笠原諸島返還20周年式典の席上、[[東京都知事]]の[[鈴木俊一 (東京都知事)|鈴木俊一]]は兄島に空港を建設することを表明した。しかしこれまで本格的な人間の定住が行なわれたことがなく、小笠原諸島の中では自然の保存状態が良好であった兄島に空港を建設することに反対意見が噴出した。[[1991年]]には研究者たちが合同で兄島の空港建設予定地の調査を行い、[[小笠原群島]]特有の[[乾性低木林]]が良好に保たれている兄島には、父島や母島では絶滅した陸産貝類が10種以上も生き残っていることが判明した。そして[[父島列島]]の主要島である父島、兄島、弟島の中では、兄島は小笠原諸島本来の[[生物多様性]]を保っていて、[[帰化種]]も少数に止まっている極めて良好な自然環境であることが判明した<ref>清水(1998)pp.142-144</ref>。
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− | [[1996年]]1月、[[環境省|環境庁]](現:環境省)は東京都に対して兄島の空港建設計画見直しを求める文書通達を行なった。これを踏まえて東京都は小笠原環境調査委員会を設け、小笠原群島全体の自然についての評価が行なわれた。この結果兄島全域が無条件保護・保全地域とされたため、兄島の空港建設計画は頓挫した<ref>清水(1998)pp.142-145</ref>。現在[[世界遺産]]の自然遺産としての登録を目指している小笠原諸島の中で、貴重な生態系が保存されている兄島では現在の良好な自然環境を保護するとともに、環境に脅威を与える[[クマネズミ]]などの外来種の駆除が計画されている<ref>{{Cite web|url=http://ogasawara-info.jp/pdf/isan/kanrikeikaku_nihongo.pdf|title=世界自然遺産推薦地小笠原諸島管理計画|date=2010/1|author=[[環境省]]、[[林野庁]]、[[文化庁]]、[[東京都]]、[[小笠原村]]|format=PDF|accessdate=2016-04-04}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://ogasawara-info.jp/pdf/isan/ActionPlan_nihongo.pdf|title=世界自然遺産推薦地小笠原諸島生態系保全アクションプラン|date=2010/1|author=[[関東地方環境事務所]]、[[関東森林管理局]]、東京都、小笠原村|format=PDF|accessdate=2016-04-04}}</ref>。
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− | ==地勢==
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− | *面積 7.87[[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]]
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− | *山
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− | **見返山([[高さ#地理|標高]]254m)
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− | **大丸山
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− | **立神山
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− | **尖山
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− | **菅笠山
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− | **北二子山
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− | **丸山
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− | == 脚注 ==
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− | {{脚注ヘルプ}}
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− | === 出典 ===
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− | {{Reflist}}
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− | == 参考文献 ==
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− | *{{Cite book|和書
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− | |author=[[清水善和]]
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− | |title=小笠原自然年代記
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− | |publisher=[[岩波書店]]
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− | |date=1998-12-07
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− | |series=自然史の窓 3
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− | |isbn=978-4000066631
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− | }}
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− | *{{Cite book|和書
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− | |author=京都大学総合博物館編
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− | |title=日本の動物はいつどこから来たのか
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− | |edition=第3刷
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− | |publisher=岩波書店
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− | |date=2005.8
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− | |series=岩波科学ライブラリー 109
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− | |isbn=4-00-007449-0
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− | }}
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− | **加藤真「小笠原諸島の動物は生き残れるか」
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− | == 関連項目 ==
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− | *[[伊豆諸島]]
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− | *[[小笠原諸島]]
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− | *[[父島]]
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− | *[[弟島]]
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− | {{-}}
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| {{伊豆・小笠原諸島の島々}} | | {{伊豆・小笠原諸島の島々}} |
| + | {{テンプレート:20180815sk}} |
| {{DEFAULTSORT:あにしま}} | | {{DEFAULTSORT:あにしま}} |
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| [[Category:小笠原諸島]] | | [[Category:小笠原諸島]] |
| [[Category:かつて人が住んでいた小笠原諸島の無人島]] | | [[Category:かつて人が住んでいた小笠原諸島の無人島]] |
2018/10/18/ (木) 23:18時点における最新版