ウルムチ市

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中華人民共和国 新疆ウイグル自治区 烏魯木斉市
略称:烏市
旧称:迪化
新疆ウイグル自治区の中のウルムチ市の位置
新疆ウイグル自治区の中のウルムチ市の位置
中心座標 東経87度35分秒構文エラー: 予期しない演算子 < です。 構文エラー: 予期しない演算子 < です。構文エラー: 予期しない演算子 / です。; 構文エラー: 予期しない演算子 / です。
簡体字 乌鲁木齐
繁体字 烏魯木齊
拼音 Wūlŭmùqí
カタカナ転写 ウルムチ
ウイグル語 ئۈرۈمچی
ウイグル語ローマ字転写 Ürümchi
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
自治区 新疆ウイグル
行政級別 地級市
面積
総面積 10,900.77 km²
建成区(2007) 235.9 km²
人口
総人口(2008) 250 万人
市区人口(2008) 135 万人
経済
GDP(2008) 1,020 億元
一人あたりGDP 49,038[1]
電話番号 0991
郵便番号 830000
ナンバープレート 新A
行政区画代碼 650100
公式ウェブサイト http://www.urumqi.gov.cn/ (中国語)

ウルムチ市(-し、中国語:烏魯木齊市、ウイグル語:ئۈرۈمچى、英語:Ürümqi)は、新疆ウイグル自治区に位置する地級市自治区首府。自治区人民政府が設置される中国西部最大の都市である。市区人口は135万人、都市圏人口は183万人。

言語・文化・経済の面などにおいて、中国の東部よりもタシュケントのようなはるか西方の各地とより強く結びついている。

歴史

ウルムチは、天山山脈北麓のジュンガル盆地東南縁に位置する。乾隆帝によるジュンガル部親征を経て、18世紀後半に城壁が設けられ、迪化城(反抗者を教導するという意味が込められている)と名付けられた。古くから周辺の遊牧民族漢民族による領土の奪い合いが行われてきた。清朝光緒帝の1880年代に新疆省が設置されると、迪化は同省の省都となった。

ウルムチという言葉はジュンガル部の言葉で「美しい牧場」を意味するが、これが1955年の新疆ウイグル自治区の成立に伴って正式な市名となった。大都市であるが、四方のどのからも2,300km以上離れているため、「海から最も遠い都市」などとも呼ばれる。

地理

市の南側には天山山脈が連なっている。世界で最も海から遠い都市とされていて、最も近い海岸線までの距離は2,500kmにもなる。

気候

標高919mの高原に位置し、内陸性気候の特色が強く出ている。ケッペンの気候区分によるとステップ気候に属し、年間を通して非常に乾燥し雨はほとんど降らない。7月の平均気温は24.2度、日中の気温は30度以上まで上がり非常に暑くなるが、乾燥しているため汗はかかない。また、朝晩は涼しくなり過ごしやすい。1月の平均気温は-12.4度と非常に寒く、-30℃以下まで下がることもある。雪は少ししか降らないが、一旦降ると、なかなか溶けない。年平均気温は7.2度、年降水量は258.3mmである。

ウルムチ
雨温図説明
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10
 
-7
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-5
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5
 
 
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26
 
23
11
 
 
26
 
13
3
 
 
19
 
2
-6
 
 
14
 
-4
-13
気温(°C
総降水量(mm)
出典:中国气象局 国家气象信息中心


ウルムチ (1971-2000)の平均気温
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) -7.4(19) -4.7(24) 2.7(37) 16.1(61) 23.1(74) 27.6(82) 30.1(86) 29.0(84) 23.1(74) 13.2(56) 2.0(36) -4.4(24) 12.6(55)
平均最低気温 °C (°F) -16.6(2) -13.7(7) -5.4(22) 4.8(41) 11.2(52) 16.1(61) 18.2(65) 16.7(62) 11.2(52) 3.1(38) -5.9(21) -12.9(9) 2.2(36)

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行政区画

7市轄区、1県を管轄する。

ウルムチ市の地図

年表

迪化

  • 1755年 - 清が新疆での大規模開発を開始。
  • 1758年 - 清軍が土城を建築。
  • 1763年 - 土城が拡大され、乾隆帝が土城を迪化と命名。啓迪教化を意味する。

新疆省迪化

  • 1884年 - 清朝が新疆省を設置、迪化を省都とし省会を置く。

新疆省迪化府

  • 1885年 - 迪化が清朝直隷州の迪化府となる。

新疆省迪化県

  • 1913年 - 中華民国政府が新たに新疆省を設立。迪化府を廃止し、その区域を迪化県に編入した。

新疆省迪化市

  • 1940年 - 迪化市政府委員会成立。
  • 1945年11月1日 - 迪化が正式に市となり、迪化市政府が設置された。このとき、市域は一、二、三、四及び五区に区分けされ、迪化県に隸屬する郷鎮は迪化専員公署の管轄となった。
  • 1949年9月25日 - 中国人民解放軍が迪化に進入。
  • 1949年12月17日 - 中華人民共和国新疆省迪化市人民政府が発足。市域を7つの区に分けて、54の街公所を設置。
  • 1953年11月20日 - 迪化市をウルムチ市に改称することを決定。

新疆省迪化専区

新疆省ウルムチ市

  • 1954年2月1日 - 迪化の正式市名がウルムチ市(中国語:烏魯木齊市)に変更された。

新疆ウイグル自治区ウルムチ市

新疆省ウルムチ専区

  • 1954年3月16日 - ウルムチ県・米泉県・昌吉県が昌吉回族自治州に編入。(9県)
  • 1954年7月17日 - モリ河県が自治県に移行し、モリ・カザフ自治県となる。(8県1自治県)
  • 1955年9月13日 - 新疆ウイグル自治区の成立により、新疆ウイグル自治区ウルムチ専区となる。

新疆ウイグル自治区ウルムチ市

新疆ウイグル自治区ウルムチ専区

  • 1958年4月28日
    • トルファン県・トクスン県・ピチャン県が自治区直轄県級行政区となる。
    • 奇台県・阜康県・マナス県・ジムサル県・フトビ県・モリカザフ自治県が昌吉回族自治州に編入。

交通

ウルムチは自治区内の道路網の拠点の一つであり、G216国道G312国道G314国道の3本の国道が接続する。また、ウルムチ南駅には、蘭州方面を経由する、北京西駅行き新疆旅遊号上海駅行きZ40/41・Z42/39次列車などの長距離旅客列車(直達特快=特急列車。いずれも寝台車食堂車などを連結)が毎日発着するほか、アラタウ峠阿拉山口駅)を経てカザフスタンの最大都市であるアルマトイに行く国際列車ジベックジョリ号が週2本発着している。さらに、ウルムチ地窩堡国際空港には、北京成都西安カシュガルなどの都市との間に毎日定期便が運航されている。また日本からも山東航空が1日1便、大阪関西国際空港から定期便を運航させている。

地下鉄

現在、ウルムチ地下鉄が建設されており、1号線が2019年に開通予定である。[2]

スポーツ

プロバスケットボールチーム新疆フライングタイガースの本拠地である。中国プロバスケットボールリーグに所属している。

また、2006年に新疆ウイグル自治区最初のサッカークラブ(zh:新疆体彩足球俱乐部)が創設され、中国リーグ乙級(3部相当)に所属していたが、2009年に解散した。

観光名所

  • 新疆ウイグル自治区博物館:ウルムチ市西北路。自治区最大の博物館。楼蘭の美女(女性のミイラ)の展示で有名。
  • 紅山公園:市中心部の山。公園の中に清の時代の政治家(林則徐)の像や古廟群などがある。
  • 市内各所のバザール
  • 天池:ウルムチから東北へ100km余り、ボゴダ峰の中腹。絶景の避暑地として知られる。

脚注

外部リンク