阿武隈急行
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阿武隈急行株式会社(あぶくまきゅうこう)は、福島県伊達市に本社を置き、福島県および宮城県で旧日本国有鉄道(国鉄)の特定地方交通線および日本鉄道建設公団の建設線(丸森線)を引き継いだ阿武隈急行線を運営する第三セクターの鉄道会社である。阿武急(あぶきゅう)とも呼ばれている。
現在は宮城・福島両県および沿線自治体で過半数の株式を保有するが、設立当初は地元の鉄道・バス会社福島交通が株式の51%を保有していた。現在も福島駅において福島交通飯坂線と駅舎・プラットホームを共同使用している。
Contents
歴史
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)
- 1986年(昭和61年)7月1日 : 国鉄からの転換により、槻木 - 丸森間を非電化で暫定開業[2]。国鉄東北本線槻木 - 仙台間に乗り入れ[3]。
- 1988年(昭和63年)7月1日 : 福島 - 丸森間延伸開業(全通)[2][3]。全線を交流電化。JR東日本東北本線と相互直通運転開始。
- 2004年(平成16年)3月13日 : JR東日本東北本線郡山 - 福島間への乗り入れを中止。
- 2011年(平成23年)
路線
利用状況
輸送密度は以下の通り。
年度 | 輸送密度(人/日) | 出典 |
---|---|---|
2010 | 1,685 | [5] |
車両
現用車両
過去の車両
- キハ22形気動車 - 1986年の暫定開業に際して、国鉄から5両(148, 152, 159, 160, 162)を借り入れた。1988年の全線開業により、8100系電車が導入されたのにともない、国鉄を継承したJR東日本に返還された。
- A417系電車 - 2008年10月30日に運行開始。3両1編成が在籍[2]。JR東日本より東北本線で使用されていた417系を譲受。平日朝夕の特定の運用についていた。2016年3月26日のダイヤ改正で定期運用を外れ、同年5月28日の臨時列車で最終運行[6][7]。
導入予定車両
- AB900系電車 - 2018年度に2両1編成が先行導入予定[8]。老朽化の進んだ8100系の置換えを目的に導入され、全車が本形式に統一される予定である。7月1日の福島民友新聞および同日開催の「あぶ急全線開業30周年 大感謝まつり」で形式名と車両概要が公式に発表された[9][10]。
記念乗車券・フリー乗車券
- フリー乗車券
- こどもフリー乗車券
- 阿武隈急行線が1日乗り放題。
- 毎月第一日曜日、元日、こどもの日、鉄道の日(10月14日)の年15回発売。
- 値段は300円。福島・保原・梁川・丸森・角田の各有人駅または列車内で車掌が発売。
- 飯坂温泉日帰りきっぷ
- 阿武隈急行線と福島交通飯坂線のフリー切符で、飯坂温泉の協賛旅館・ホテルに1回限り入浴が可能である。
- 福島片岡鶴太郎美術庭園、飯坂明治大正ガラス美術館の入場料が割引になるサービスもある。
- 値段は大人1500円、小人750円。福島・保原・梁川・丸森・角田の各有人駅で発売。無人駅から乗車した場合は降車または停車中(列車交換時)の有人駅で購入。
- 福島ターフチケット
- あぶくまの里1日周遊切符
- 阿武隈急行線が1日乗り放題。
- 2008年10月 - 12月の土休日発売。
- 値段は大人1000円、小人500円。福島・保原・梁川・丸森・角田の各有人駅または列車内で車掌が発売。
- GO!かくだきっぷ
- 縁起物のきっぷで受験シーズンはじまりの12月ごろから枚数限定で発売される。絵馬の形に切り取って沿線の「天神社」で絵馬として使用することも出来る。
- 値段は角田駅 - やながわ希望の森公園前駅間運賃と同一額の590円。各有人駅で発売される。
- 2008年の新発売時には日本全国各地の受験生から多くの注文があり、新聞等でも取り上げられた。
- 2011年からは、お守りの形をしたものも発売している。
- 中高生なつ割ワンコインきっぷ
- 中高生の夏季休暇期間に合わせて発売される。
- 阿武隈急行線が1日乗り放題。
- 値段は500円。各有人駅で発売される。購入の際に「学生証」の提示が条件となっている。
- 中高生ふゆ割ワンコインきっぷ
- 中高生の冬季休暇期間に合わせて発売される。
- 阿武隈急行線が1日乗り放題。
- 値段は500円。各有人駅で発売される。購入の際に「学生証」の提示が条件となっている。
- シニア割ワンコインきっぷ[11][12]
- 65歳以上の高齢者が対象で、1 - 3月ごろに発売される。
- 阿武隈急行線が1日乗り放題。
- 値段は500円。各有人駅で発売される。本人だけが購入でき、購入の際に年齢が証明できる身分証の提示が条件となっている。
脚注
- ↑ 会社概要 - 阿武隈急行
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 会社案内 (PDF) - 阿武隈急行(2013年12月30日閲覧)
- ↑ 3.0 3.1 3.2 阿武隈急行株式会社 - 国土交通省東北運輸局
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳』東日本大震災の記録、新潮社、2011年、p.9
- ↑ 「数字でみる鉄道2012」正誤表 (PDF) - (一財)運輸政策研究機構、2013年1月22日
- ↑ “【阿武隈急行】A417系ラストラン”. 鉄道ホビダス RMニュース. ネコ・パブリッシング (2016年5月30日). . 2016閲覧.
- ↑ “阿武隈急行「ありがとうA417系電車」運転”. 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース. 交友社 (2016年5月29日). . 2016閲覧.
- ↑ <宮城県>阿武隈急行に1億円 車両更新を支援 2月補正予算 - 河北新報、2018年2月14日
- ↑ 福島民友新聞 2018年7月1日 6面-7面「祝 阿武隈急行 全線開業30周年」
- ↑ 30周年記念イベントを実施します! - 阿武隈急行 2018年5月9日発信、同年7月1日閲覧。
- ↑ 「シニア割ワンコイン切符」発売中です! - 阿武隈急行、2018年1月24日
- ↑ 阿武隈急行(株) 平成24年度 賛同団体の取組 - 観光庁
外部リンク
- 宮城県総合交通対策課
- 阿武隈急行株式会社 - 時刻表・運賃など。