フクダ電子
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フクダ電子株式会社(フクダでんし)は、医療機器を製造販売する企業である。本社所在地は東京都文京区である。
概略
心電計をはじめ生体情報モニタ、血圧脈波検査装置、心臓カテーテル検査装置、心臓ペースメーカ、超音波画像診断装置、血管カテーテルなどの医療機器を製造・販売する医療機器専門メーカー。
国産で初めての心電計を開発・販売したメーカーであり現在も主力製品となっている。
また他社との販売提携によりAED(自動体外式除細動器)や心臓ペースメーカといった製品を多数取り扱っており、特にAEDに関しては全国の公共施設やスポーツ施設、東日本高速道路株式会社のPAやSA等に数多く設置されている。
プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルス、 千葉ロッテマリーンズのオフィシャルスポンサーとなっている。
沿革
- 1939年(昭和14年) - 「福田特殊医療電気製作所」として創業。
- 1948年(昭和23年) - 株式会社福田電機製作所設立。
- 1949年(昭和24年) - 波形観察用回転鏡(PAT)の付いた心電計。同年、交流心電計。
- 1950年(昭和25年) - 福田エレクトロ製作株式会社へ社名変更。
- 1951年(昭和26年) - 国産初の直記式心電計を開発。感熱紙に熱ペンで記録する。(国産の感熱紙がなく、輸入した感熱紙を使用)
- 1957年(昭和32年) - ブラウン管を使ったベクトル心電計を開発。
- 1968年(昭和43年) - オールトランジスタの心電計。入力インピーダンスの高いFET(電界効果トランジスタ)の出現による。
- 1969年(昭和44年) - フクダ電子株式会社発足。
- 1973年(昭和48年) - 千葉県白井市に工場建設。
- 1977年(昭和52年) - 心電図の自動解析を行うシステムを国内で初めて開発し、翌1978年にマイコン式心電図自動解析付心電計として販売開始。
- 1982年(昭和57年) - アイソレーション心電計の開発に成功。身体と電気的に接続されていない心電計。(一度、光などに変換して信号を送受信する)
- 1983年(昭和58年) - ファクシミリなどと同じサーマルアレー方式のサーマルレコーダを内蔵した心電計を開発。
- 1986年(昭和61年) - サーマルレコーダと液晶を内蔵し、液晶に波形を3・4秒程表示出来る心電計を開発。
- 1990年(平成2年) - 50周年記念事業として「財団法人(現・公益財団法人)福田記念医療技術振興財団」を設立。
- 1994年(平成6年) - 販売会社「フクダライフテック」の全国展開を開始。在宅医療用酸素濃縮器を専門にレンタル・販売・保守を行う。
- 2002年(平成14年) - 血圧脈波検査装置を自社にて開発、販売を開始。
- 2004年(平成16年) - 株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパンと生体情報モニタおよび除細動器の販売提携。
- 2005年(平成17年) - 千葉市蘇我球技場の命名権(ネーミングライツ)を取得「フクダ電子アリーナ」。
- 2008年(平成20年) - 安全性試験センターを白井事業所に建設。
- 2009年(平成21年) - JAXAが「きぼう」日本実験棟で行う宇宙臨床学研究機関器として当社のデジタルホルタ記録器が活躍。
- 2011年(平成23年) - 血圧脈波検査装置VaSera(バセラ)が第9回産学官連携功労者表彰(厚生労働大臣賞)を受賞。
- 2012年(平成24年) - 福田孝太郎(前代表取締役社長)が代表取締役会長に就任。白井大治郎(前常務取締役)が代表取締役社長に就任。
- 2012年(平成24年) - フクダ電子ファインテック仙台株式会社操業開始。
- 2014年(平成26年) - 創業75周年記念フクダ電子メディカルフェアを全国6カ所(九州、東京、北海道、名古屋、大阪、東北)にて開催。
- 2016年(平成28年) - オムロン ヘルスケアと提携。相互に製品を供給・販売するほか、共同開発も検討。オムロン コーリンを譲り受け、完全子会社化。
- 2017年(平成29年) - オムロン コーリンをフクダコーリンへ商号変更。
- 2018年(平成30年) - 総合メディカル株式会社と事業提携合意。
外部リンク
- 医療機器専門メーカーのフクダ電子
- フクダコーリン株式会社
- 蘇我スポーツ公園(フクダ電子アリーナ)
- フクダニューロテック株式会社
- 公益財団法人福田記念医療技術振興財団
- 動脈硬化net - 動脈硬化度検査
- SASnet - 睡眠時無呼吸症候群