会津朝日岳
会津朝日岳(あいづあさひだけ)は、福島県南会津郡只見町の南部にある山である。標高1,624.2m。三等三角点「朝日岳」設置。越後三山只見国定公園に属する。
概要
奥会津の西部に位置し、会津駒ヶ岳、坪入山、丸山岳、会津朝日岳に続く古生層山地の北端に位置する。山頂付近の稜線は、鋭い断崖絶壁が2kmほど続く。ブナの原生林が残り、野生の動物相も豊かで、林野庁の「奥会津森林生態系保護地域」の保存地区に設定されている。
山頂からは、南に丸山岳、南西に平ヶ岳、荒沢岳、中ノ岳、越後駒ヶ岳、西に高倉山、北西に浅草岳が見渡せる。
山名の由来
周辺の集落が深山の谷深い地域にあるため、遅い時刻にならないと太陽を見ることができない中、この山は早朝に日を見ることができるため、朝日岳という。江戸時代の文化年間に編纂された『新編会津風土記』では、「朝日山 伊北郷ノ諸村ハ深山中ニ住スル故、晏テ後始テ日ヲ見ル、只此山ノミ詰朝ニ日ヲ見ル故名トス」とある。
登山
国道289号の黒谷地区の分岐から白沢集落、「いわなの里」を経由して赤倉沢登山口駐車場まで、車道を約7.0km。赤倉沢登山口駐車場から三吉ミチギ(水場)、人見の松、叶の高手のピーク(1,430m)、熊の平上の朝日岳避難小屋、バイウチの高手を経て山頂まで約6.1km、約4時間。山頂付近は岩場になる。
平成23年7月新潟・福島豪雨による災害により、登山口までの道路が土砂で埋没し、また登山道の状況も確認できていなかったため、4年間入山禁止となっていたが、2015年シーズンから登山道が再開通した[1]。
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三等三角点「朝日岳」
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山頂から北側にある楢戸沢の一枚岩の急斜面
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「人見の松」から北東方面を望む
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飯豊連峰を眺める
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浅草岳と田子倉湖(左奥に守門岳が聳える)
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中ノ岳(左)と越後駒ヶ岳(右)