タカラ (玩具メーカー)
株式会社タカラ(TAKARA Co., Ltd)は、かつて存在した日本の玩具メーカー。現在のタカラトミーの前身の1社。
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概要
創業以来、伝統的な玩具やボードゲームを主力商品とした。かつては『リカちゃん』が主力商品であり「女児玩具のタカラ」と言われ、女児玩具部門では長らくトップの地位に在り続ける一方、『チョロQ』や『ビーダマン』など男児玩具でも大ヒット商品を生み出した。
1999年に発売した『ベイブレード』が一躍ヒット商品となり、男児玩具部門でバンダイを抜いてトップに立ったが、海外展開の失敗により経営不振に陥り、2000年にゲームメーカー・コナミ(後のコナミホールディングス)の第三者割当増資を受けてコナミグループ傘下となる。
2002年には当時の社長である佐藤慶太の決断により、公道を走行できるチョロQを模した電気自動車Q-CARを発表、自動車業界に殴りこんだ[1][2]。当初は物珍しさから注目を集めたが、玩具メーカーが自動車産業のノウハウを持ち合わせているはずもなく、月間販売台数は1台もざらで、あっさり撤退した[3]。
その後も業績は好転せず、2005年にコナミグループを離脱、インデックスグループ傘下となり、コンピュータゲーム事業を子会社のアトラス(旧社)に譲渡するなどの組織改革を実施した。
2006年3月に同業のトミーと合併し、新社名は「タカラトミー」となった。存続企業はトミー(合併比率はトミー1株に対してタカラ0.178株)であり[4]、新会社の社長にはトミー社長・富山幹太郎が就任しタカラ会長・佐藤慶太が副社長となった。また、日本国外ではトミーの知名度が高いことから英文社名は「TOMY COMPANY, LTD.」となった。
キャラクター商品についてはテレビ放送先行型の同業他社と異なり、まずは玩具販売から先行し、売り上げが好調だとテレビ化に乗り出すという堅実な手法を取ることが多かった[5]。
沿革
- 1955年 - 東京都葛飾区本田宝木塚町(現・宝町)にて、佐藤安太が有限会社佐藤ビニール工業所を設立。社名は創業地名(宝木塚町)に由来する。
- 1959年 - 佐藤ビニール工業所、有限会社から株式会社に改組
- 1960年 - 株式会社宝ビニール工業所に改称
- 1961年 - 株式会社タカラビニール工業所に改称
- 1966年 - 株式会社タカラに改称
- 1984年 - 店頭市場(現在のジャスダック)に株式公開
- 1986年 - 東京証券取引所第二部に上場
- 1991年 - 東京証券取引所第一部に上場
- 1993年 - 福島県田村郡小野町にタカラ福島工場を前身とするリカちゃんキャッスルがオープン
- 2000年 - コナミ(後のコナミホールディングス)と資本提携
- 2001年 - ハズブロとの包括的企業提携
- 2002年 - チョロQモーターズを設立、電気自動車の製造・販売を開始
- 2003年 - アトラスと資本提携、アトラスを連結子会社とする。またタカラのゲームソフトウェア事業を分割しアトラスに譲渡する。
- 2003年 - ブロッコリーと資本提携。
- 2005年 - コナミ保有のタカラ株式全株がインデックス(旧法人)に売却される。これに伴い、コナミとの資本提携が解消され、インデックスの傘下となる。ただしコナミとの業務提携は継続される。
- 2005年 - 竜の子プロダクションを買収。
- 2005年 - ガンホー・オンライン・エンターテイメントと業務提携、同時にタカラの保有するブロッコリー株式の19.5%(380万株)をガンホーに売却、残りの保有株式31.8%(620万株)もアジアングルーヴと傘下の投資事業組合に売却。
- 2006年
グループ
- アトラス(旧社) - プリント倶楽部の開発元→インデックス・ホールディングスのTOB(株式公開買付け)により、インデックスグループ傘下へ移動し、後にインデックスへ吸収合併→インデックスグループの経営破綻により、2013年11月にセガゲームスの子会社「セガドリーム」として設立された後に社名変更したインデックス(新社)へブランドを譲渡し、インデックス(新社)は2014年4月にアトラス(新社)へ商号変更。
- キディランド
- 日本電熱(三井物産の元子会社) - MBOで資本独立
- ジャイブ - ポプラ社の傘下へ
- チョロQモーターズ - 他社資本を入れ、タカラ本体は出資比率を下げて連結決算の対象外とする。
- タカラトミーエンタメディア - 2015年7月にタカラトミーフィールドテックへ商号変更。
- 太陽工業
- 日本アニメディア
- サンタ
- 竜の子プロダクション - 2014年1月に日本テレビの傘下へ
- ワコー - 資本独立(→ワコーへ2008年6月に社名変更)
- ブロッコリー - ガンホーとアジアングルーヴの支援へ
- タカラアミューズメント - 2004年9月にオリックスの子会社であるオリックス・ピーアイへ譲渡し、ドリームインフィニティに社名変更[6]。
主な製品
あ行
- 赤ずきんチャチャ
- アクティックギア
- あしたのジョー
- アストロボーイ・鉄腕アトム
- e-kara
- 電撃イライラ棒
- ウォーキービッツ
- 宇宙海賊キャプテンハーロック
- えいごリアン
- X-MEN
- ゲームパソコンM5
- 億万長者ゲーム
- おばけのホーリー
か行
- 仮面ライダー
- きぐるみキグミー
- 機甲界ガリアン
- 機甲警察メタルジャック
- Q-CAR - 公道で乗車可能な電気自動車。2002年から2004年まで販売。
- キューピー人形
- クマのプー太郎
- クールガール
- クラッシャージョウ
- こえだちゃん
- Cosmic Baton Girl コメットさん☆
さ行
- The・かぼちゃワイン
- サザエさん
- 3年2組のなかまたち
- ジェニー
- ジャラ
- 巨神ゴーグ
- 獣神ライガー
- 少年アシベ
- 女王陛下のプティアンジェ
- 人生ゲーム
- スクリューボンバー
- スター・ウォーズシリーズ
- せんせい(お絵かき専用)
- 装甲騎兵ボトムズ
- ぞうのババール
た行
- ダイアクロン
- 太陽の牙ダグラム
- ダッコちゃん人形
- 地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー
- ちびまる子ちゃん
- 超電動ロボ 鉄人28号FX
- チョロQ
- デ・ジ・キャラットにょ
- デジケン
- 鉄甲機ミカヅキ
- 鉄腕アトム (アニメ第2作)
- デュアルマガジン - ダグラムからガリアンの模型を展開していた時代に発行した模型雑誌
- デュアルモデル
- デュエル・マスターズ
- TV双六ゲーム
- 電光超人グリッドマン
- 電動作戦ガッタイオー
- 電脳警察サイバーコップ
- 電脳冒険記ウェブダイバー
- 東京ミュウミュウ
- ときめきトゥナイト
- どきんちょ!ネムリン
- DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
- トランスフォーマー
- ドリームフォース01
- ドレミファどーなっつ!
な行
は行
- バウリンガル
- 爆闘宣言ダイガンダー
- パラソルヘンべえ
- パラッパラッパー
- ビーダマン
- ピコリーノの冒険
- ぴちぴちピッチ
- ビデオチャレンジャー
- ひみつのアッコちゃん(第2作)
- ヒューマ
- 姫ちゃんのリボン
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
- ブライス
- プラクション
- フラワーロック
- フランダースの犬
- プロ野球ゲーム
- ベイビーフィリックス
- ベイブレード
- ペットントン
- 変身サイボーグ
- 冒険遊記プラスターワールド
- ポケトレイン
- ポストペット
- 炎の闘球児ドッジ弾平
ま行
- マグネロボシリーズ(マグネモ)
- 魔神英雄伝ワタル
- 魔動王グランゾート
- 魔法のエンジェルスイートミント
- 魔法陣グルグルシリーズ
- ママは小学4年生
- ミクロマン
- ミッドナイトホラースクール
- ミニモニ。
- みゆき
- ミラクル☆ガールズ
- メダロット
- 燃える!お兄さん
- 桃太郎伝説
や行 - わ行
- 夢の星のボタンノーズ
- 勇者シリーズ
- 鎧伝サムライトルーパー
- ライツアウト
- リカちゃん
- レベルカラー(タカラ版)
- ワールドタンクミュージアム
- 綿の国星
関連人物
- 田中圭一 - 元営業社員、サラリーマン田中K一がゆくなどの当時のことをフィクションを交えて描いた作品もある
脚注
- ↑ タカラ,乗れる“チョロQ”こと電気自動車「Q-CAR」発表
- ↑ タカラ、チョロQ電気自動車の市販車を初公開
- ↑ タカラ、「実車版チョロQ」の製造を中止。
- ↑ 合併公告
- ↑ 竹森健太郎著『タカラの山』では、この手法を「タカラ的な手法」としている。
- ↑ 子会社(株式会社タカラアミューズメント)の事業譲渡に関するお知らせタカラ 2004年8月20日